こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんな疑問を解決できる記事になっています。
本記事の内容
- 独学で大切なポイント
- 体験談
- 半独学がおすすめの理由
公務員試験に独学で合格することは可能です。しかし、対策するべき事項が多く難易度は高めです。
最短で公務員試験に合格するためには、半独学(独学+予備校の活用)がおすすめです。
最近では、半独学で公務員試験を突破する人が増えています。僕自身も半独学で公務員試験に合格しました。
僕自身も独学で公務員試験に挑戦していた過去があるため、その際の経験談も交えて解説しています。
半独学の詳細は、下記のボタンをクリックすると飛ぶことができます。
もくじ
公務員試験は独学で合格できる?
結論から言うと独学で合格することは可能です。理由としては、公務員試験の問題がパターン化されているため。
公務員試験は以下の試験科目が実施されます。
- 教養試験
- 専門試験
- 論文試験
- 体力試験(公安職のみ)
- 面接試験
筆記試験については、頻出の問題がありパターンを掴めば解くことができます。
また、面接試験についても少し調べれば過去の質問なども手に入れることができ対策が可能です。
独学で公務員試験に合格する方法
本章では、独学で合格するための具体的な勉強方法を解説していきます。
- 職種や試験制度の把握
- 勉強時間を確保する
- 大まかなスケジュールを決める
- 公務員試験に特化した参考書を購入する
- 効率の良い勉強方法を知る
- 試験科目ごとに対策を進める
職種や試験制度の把握
公務員試験は、職種や場所によって様々な試験の種類があります。
そのため、志望先が決定した段階で試験内容を徹底的に調べましょう。
まず、公務員は地方公務員と国家公務員に分類されます。
国家公務員の採用試験では、専門試験が実施される場合が多く対策が必要ですね。
また、地方公務員では都道府県・市町村では試験内容が大きく異なります。
変わった試験では、SPIや事前に面接動画を採用する官公庁も増えています。
職種ごとの試験制度を把握していないと具体的な対策をすることはできません。
勉強時間を確保する
仮に、初学者から大卒区分で地方公務員を目指すとしましょう。
大手予備校では、カリキュラムの受講時間が800時間前後となっています。
独学の場合は、情報収集など試験対策以外も自分で行う必要があるため、予備校の1.5~2倍の時間が必要です。
となると、独学で公務員になるためには最低でも1600時間は必要となります。
途方もない時間数ですが、1日4時間勉強するとして1年半でクリアできることになります。
つまり最低でも1日4時間の勉強時間の確保が必要となります。
もちろん4時間以上勉強に充てることは可能ですが、毎日となると簡単にはいきません。
社会人ともなると本業や家族サービスなど勉強に時間を充てられないことも度々あります。休日や朝方などうまく時間を確保するしていきましょう。
大まかなスケジュールを決める
勉強時間を確保できれば、大まかなスケジュールを作っていきます。
公務員試験の科目は膨大で計画性は必須です。予備校などでは、カリキュラムに沿って受講していけば自然とスケジュールを作っていくことが可能。
しかし、独学の受験生はスケジュールも自分で作っていかなければなりません。
とは言え、長期間に及ぶスケジュールをいきなり作るのは難しいですよね。まずは、1日分のスケジュールから作っていきましょう。
実際に僕が受験生時代に独学で勉強していたタイムスケジュールをお見せします。
平日
時間 | 内容 |
0時〜6時 | 就寝 |
6時〜7時 | 勉強 |
7時〜8時 | 朝食 |
8時〜8時半 | 通勤 |
8時半〜12時 | 仕事 |
12時〜13時 | 昼食 |
13時〜17時 | 仕事 |
17時〜17時半 | 通勤 |
17時半〜18時 | 夕食 |
18時〜21時 | 勉強 |
21時〜0時 | その他 |
平日は仕事があるため、隙間時間に勉強することを心がけていました。
また、まとまった時間は確保できないため、10分でも隙間時間があれば勉強していました。
休日
時間 | 内容 |
0時〜7時 | 就寝 |
7時〜8時 | 朝食 |
8時〜12時 | 勉強 |
12時〜13時 | 昼食 |
13時〜17時 | 勉強 |
17時〜19時 | 夕食 |
19時〜22時 | 勉強 |
22時〜0時 | その他 |
休日は、平日に勉強時間が確保できない分、多くの時間を勉強に充てています。
休日は10時間以上、勉強時間を確保できますが集中力を保つためにも休憩をこまめに取るようにしていました。
まずは、1日の勉強スケジュールを大まかに立てましょう。
1日の勉強を積み重ねていけば、半年や1年以上のスケジュールにつながっていきます。
科目の優先順位については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
公務員試験に特化した参考書を購入する
独学は全て自分で参考書などをそろえる必要があります。しかも公務員試験に特化した参考書です。
教養科目では10科目以上、専門科目は8科目以上、あわせて論文試験対策もできる参考書をそろえるとなると目眩(めまい)がしそうですよね。
注意したいのが専門書を購入しないこと。なぜなら専門書は、公務員試験には必要のない情報が数多くあるからです。
一方、公務員試験に特化した参考書の場合は、試験に出題される範囲に絞られて作られています。
ネットでも簡単に購入できますが、まずは中身を確認したほうがベターでしょう。公務員試験に特化した参考書は必ず「公務員試験」と記載があります。
参考書の中身や価格帯を考え、費用対効果が良ければ購入しましょう。
参考書については、選び方と使い方のコツについて他の記事で解説しています。
効率の良い勉強方法を知る
公務員試験には、様々なノウハウが存在しています。その中には不変的なものや毎年のように変わっていくノウハウまで様々です。
受験生のあなたに理解してほしいのは、不変的なノウハウです。
ノウハウを理解していると、力の入れどころや抜きどころがわかるようになってきます。
ノウハウを知らないままに勉強をスタートさせると、時間もエネルギーも無駄にしてしまう可能性もありますよね。
最も簡単にノウハウを手に入れる方法は、合格者に聞くことです。
予備校などの公式サイトでは、合格者のインタビューや体験記が掲載されているので活用してください。幾つか参考になるURLを掲載しておきます。
合格者の声
- 資格の大原:合格者の声
- アガルートアカデミー:合格者のインタビュー
試験科目ごとに対策を進める
筆記試験
筆記試験の場合は、以下の内容が出題されます。
- 教養択一
- 専門択一
- 教養記述(論文)
- 専門記述
それぞれ特徴は以下のとおり。
教養択一
公務員の職務に必要な、事務処理能力(一般知能)や基礎知識(一般知識)を試す試験。
専門択一
法律系・経済系・行政系の3つの系統に分類。範囲が広い深い内容の択一式試験になります。
教養記述
論作文試験のこと。与えられたテーマについて自分の考えを1,000文字程度の文字数で表現する試験。
専門記述
法律系・経済系・行政系などの専門科目をひとつ、または複数選択し、論述する試験。
上記の試験は、職種や受験地によって組み合わせが異なります。それぞれの科目の特徴をとらえて試験対策を進めましょう。
面接試験
面接試験は以下の種類が実施されます。
- 個別面接
- 集団面接
- プレゼン面接
- 集団討論
個別試験は、基本的には全ての試験で実施されます。
そのほかの面接に関しては、職種などによって異なります。
面接試験は筆記試験に合格した後に実施され、準備期間が短いのが特徴ですね。
そのため、筆記試験対策と同時に対策することをおすすめします。
面接対策を始める時期については、他の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
大まかですが、対策方法は以上になります。しかし、対策を進めているとオリジナルの対策方法が生まれてきます。
まずは、いきなり対策を始めるのでなく必ず方向性が間違っていないか確認が必要です。
独学に向いていない人の特徴
本章では、独学に向いていない人の特徴をまとめてみました。
もし、あなたが本章で紹介する特徴に当てはまるなら、独学はおすすめできません。
- 自発的に行動できない人
- モチベーションの維持が難しい人
- 他責思考の人
自発的に行動できない人
独学は、自発的な行動の王様のような勉強方法です。
なぜなら、自分で動かなければ一切何も生まれません。もちろん予備校などでも自発的な行動が前提ですが、独学はより自発的な行動が求められます。
何か問題にぶちあたれば、自分で壁を崩す方法を考えた上で継続した行動が求められます。
受け身で情報を待っているようでは独学は無理でしょう。
モチベーションの維持が難しい人
独学は基本的にたった1人で合格を目指します。そのため、ちょっとしたトラブルで挫けるような人は、とてもじゃないですが独学などできません。
独学は全てのトラブルを自分で解決していくことになります。
そうなると勉強だけに集中することは難しいため、強靭なメンタルを持ち、かつ努力を続ける必要があります。
他責思考の人
独学の場合は、全て自分の責任です。
なぜなら、勉強をやるもやらないも全て自分で決めることができるからです。
それにも関わらず、
「環境が悪い」
「会社の上司が悪い」
「自分は頭が悪いから効率よく勉強できない」
こんな風に考えている人は、絶対に独学で合格など不可能です。
勉強がうまくできない理由を、周りに押し付けるような受験生は、最も独学と相性が悪いでしょう。
完全独学は相当な学力や精神力が無ければ、達成できません。
だからこそ、主体的に行動できる独学+通信講座などの活用がおすすめです。
独学の体験談
僕自身は受験生時代に、3年ほど独学で公務員試験に挑戦していた過去があります。
本章では、筆者が独学で得たことや失敗談を紹介します。
管理が大変
独学は、全てを自分で管理しなければなりません。
例えば下記のようなこと。
- 勉強計画
- 官公庁の最新情報
- 勉強方法・方針
- 模試の申し込み
ほんの一例ですが、全てを管理するのは本当に大変でした。
勉強だけに集中したかったのですが、勉強以外の調整に時間を取られ集中はできませんでした。
質問できない
数的処理などで分からない問題があっても、気軽に質問できる環境ではありませんでした。
僕自身は勉強が苦手だったこともあり、講師のような存在が必要だと痛感しましたね。
最近では、SNSが発達しているので質問してみるのも良いかもしれません。
独学から学んだこと
僕自身は、勉強だけに集中できない状況が続いてしまったため、完全独学は無理だと判断しました。
独学から学んだ点は以下のとおり。
- 勉強以外のアドバイスや情報を提供してくれる
- 質問できる体制を整える
この2点を実現できれば独学でも公務員試験に合格することができると判断しました。
しかし、社会人として働いていたので通学してガッツリ勉強することができません。
これらを実現できるのでは、半独学しかありません。
ちなみに僕は受験生時代に半独学で、難関公務員試験に合格することができました。
半独学とは?経験者が解説
筆者であるヤットは、半独学で難関公務員試験に合格しています。
本章では、半独学について知識を深めていきます。
個人的には完全独学はおすすめできませんが、半独学は非常におすすめです。
そもそも半独学とは?
半独学とは、独学と予備校の良い部分を掛け合わせたもののことです。
予備校は、専門学校とは異なり自分自身が動かなければ、効率的な学習はできません。
特に通信講座の場合は、カリキュラムが全て揃っているものの、勉強のペースなどは全て自分次第です。
このように予備校を活用しているものの、主体的に勉強するため独学と同じようなものですね。
筆者が合格した方法
半独学の場合は、予備校という最強の助っ人と二人三脚で進んでいくものの、勉強のペースは自分次第です。
僕は、勉強のペースからどの講義を受けるかなど全てを自分で決めていました。
ポイントは3つです。
①質の高い学校を選ぶ
学校選びは非常に重要です。
選び方を間違えてしまうと、学費だけでなく時間も大きく失ってしまうことになります。
簡単に質の高い学校に出会う方法を紹介しますね。
- 各学校の資料請求を行う(無料で)
- 資料の中から気になった学校をピックアップ
- 学校に連絡を取り、無料で講座を受講する
- 講座を受講して、違和感がないか判断する
- 電話やメールでの対応が真摯かどうかチェック
- 全てに納得できるなら受講申し込み!
このような流れですね。大切なのは、必ず講座を体験してみること。
体験せずに申し込みしてしまうと、後で後悔することになるので必ず事前に体験しておきましょう。
ちなみに、資格の大原はクオリティが高くおすすめです。
②疑問を置き去りにしない
理解できないことがあれば、解決するまで先に進まないようにしていました。
どうしても理解できない場合は、潔(いさぎよ)く捨ててしまいます。
どっちにしろ、必ず決着をつけるようにすることが大切ですね。
予備校を活用していても、上手に使わなければ宝の持ち腐れです。
③講師に相談する
半独学でも客観的に進捗状況を見てもらうことは大切です。
僕は1ヶ月に1度、プロの講師に自分の状況を伝えアドバイスをもらっていました。
完全に独学の場合は、誰からの意見も貰えません。しかし、半独学は講師に相談することができます。
時には厳しい意見もありますが、自分の為になるのでぜひやってみてください。
半独学は、現在の公務員受験生の最適解です。
実際に多くの受験生が半独学で内定の切符を手に入れています。
半独学で合格を目指せる!
今の段階で少しでも不安を感じている人は、予備校の活用も考えましょう。(通信講座も含めて予備校とする。)
完全独学の難易度は高く、合格まで辿り着く人はごくわずかです。
だからこそ、最短で合格を目指すために予備校などを活用してほしいですね。
役割
予備校を活用するということは、時間と情報を買うことに他なりません。
独学は、プロが用意してくれる情報(合格ノウハウや最新情報など)を全て自力で集める必要があり、多くの時間とエネルギーを要します。
もちろん学費はかかりますが、学費と引き換えに時間とエネルギーを節約しながら最短での合格を目指すことができます。
予備校の講師は、長年に渡り公務員試験に携わっています。
大昔より「蛇の道は蛇」という言葉があるように、プロの力を借りることによって、最短での合格を目指すことができます。
最大のデメリット
デメリットとして学費の存在があります。
平均的に全ての試験科目をカバーした講座を受講しようとすると、20万円〜50万円ほどかかってきます。
そのため、受験生にとって大きな負担になります。
しかし、独学で何年も浪人をすることを考えれば学費を払ってでも最短で公務員になる方が圧倒的に良いんですよね。
学費の考え方
学費に関してですが、先行投資として考えてください。
仮に1年で公務員になったとすれば、長くても3ヶ月ほどで回収できてしまいます。高卒で国家公務員になると約17万円で、ボーナスも年間約70万円です。
一方、独学で1年以上浪人生活をした場合、生活費だけでなくメンタルにも相当な負担がかかってしまいますよね。
僕自身は3年ほど独学で公務員試験に挑戦していましたが、もっと早く予備校を使っておけば良かったと感じています。
おすすめの学校は?
最もおすすめできる学校は、通信講座になります。
僕自身は専門学校、予備校(通学)、通信講座の全ての受講経験があります。学費で換算すると300万円以上はかかっていますね。
その中でコスパや講座のクオリティを考えれば、通信講座が最も良いと感じています。
それぞれの学校のイメージは下記のようになっています。
僕が受験生だった頃は、通信講座の数も少なくクリティも低いという状況でした。しかし、現在では通学講座と遜色ない通信講座も幾つかあります。
現時点で、コスパよく最短で公務員になるための最強の助っ人は通信講座です。
通信講座や予備校については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ:結論:半独学は最強
独学はメリットもありますが、デメリットの方が大きい勉強方法です。
独学で結果を残せる人は、元々学力があり自発的に行動できる一部の人だけ。
そのため、独学は非常に難易度が高く特に初学者にはおすすめできません。
僕自身も数年間に渡り独学で公務員を目指していたこともあり、その辛さを嫌というほど味わっています。
もちろん独学を否定することはありません。
しかし、通信講座などを活用することのよって合格の確率を上げるだけでなく、メンタル面の負担軽減にもつながります。
独学を考えているあなたも、ぜひこの機会に通信講座などの活用も考えてみてください。
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