この記事では、社会人から消防士への転職を目指す人向けに、注意点や対策方法について解説しています。
記事の内容
- 転職方法
- 消防士に必要な能力
- 給料や仕事内容
この記事を読んでいただければ、社会人として消防士に転職する際のポイントを掴めるようになります。
目次
社会人から消防士へのキャリアチェンジの流れと注意点
社会人から消防士へ転職する人が増えていますが、その流れや注意点をご存知でしょうか?
消防士になるためには、さまざまな壁を乗り越えていく必要があります。
また、過酷な任務に耐えうる精神力も求められるため、自分が本当に消防士なれるのかどうか冷静に考えていきましょう。
社会人から消防士へのキャリアチェンジ!(消防隊員としてやっていける?)
社会人から消防士へのキャリアチェンジを考える際には、まず自分の適性を見極めることが重要です。
消防士としての活動は、日々の救助活動や火災対応など、身体的にも精神的にも過酷な状況下で行われることが多いため、体力や精神的な強さが求められます。
また、消防士になるためには公務員試験を受験し、対策を練る必要があります。
一般的に、消防士の試験の難易度は高く、多くの人が受験するため競争率も高い場合があります。
そのため、しっかりとした勉強計画や対策が必要です。
また、消防士としての活動は、火災や救急などの緊急事態に迅速かつ正確に対応することが求められるため、緊張感を持って対応できる能力も必要です。
自分の適性や志向性を十分に考えた上で、消防士へのキャリアチェンジを検討することが重要です。
社会人から消防士へのキャリアチェンジ!隊員としての体力や災害現場に対する適応力
社会人が消防士への転職を考える際、消防士としての適応力が必要です。
消防士は常に変化する状況に迅速に対応し、高い体力が求められます。
とは言っても、驚異的な体力は必要ありません。
大切なことは、採用試験で設定されている数値を上回ることです。
とは言え、現役の受験生より体力で劣っている場合が多いので、好成績は狙っていきましょう
また災害現場では、様々な状況に即座に対応し、救助活動を行う必要があります。
さらに、消防士はチームでの活動が主なため、状況に応じて柔軟にコミュニケーションを取る能力も必要です。
消防士は災害現場において単独で行動することは、ほぼありません。
チーム一体となって行動するため、チームワークを守れる人材が重宝されますね。
採用試験では、主に面接試験や適性検査によって判断されることになります。
消防士の採用試験については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士になるには?【元消防士が簡単に解説・2つの壁を乗り越えよ】
社会人から消防士へのキャリアチェンジ!学習方法や時間管理
近年、採用試験の年齢制限緩和により消防士を目指す社会人が増加しています。
そして避けて通れないのが第一関門でもある筆記試験です。
現役生とは異なり、まずは学習方法を工夫しましょう。
社会人は本業の仕事があります。
そのため、仕事と並行して勉強する際には、効率的な学習方法が必要です。
独学でも十分に学べますが、予備校で学ぶことが最も効率的です。
おすすめの学習方法については下記の記事で詳しく解説しています。
>>公務員試験独学は無理?「半」独学で難関試験に合格する方法を解説
さらに、時間の確保も大切です。
仕事や家庭の都合を考慮しながら、学習に充てる時間を確保しましょう。
毎日少しずつでも継続することで、着実に目標に近づくことができます。
消防士になるための勉強方法と効率的な学習のコツ
社会人の場合、現役生と同じ試験対策方法では合格することはできません。
特に社会人は本業の仕事があるため、時間の確保が最も大切と言われています。
なんとなく対策を進めていても一生、消防士になることはできなため注意してください。
消防士になるための効率的な学習と試験対策
独学での学習も合格することは可能ですが、予備校など公務員コースを受講することもおすすめです。
公務員試験は試験範囲が広く、初学者から独学で進めていくとどこかで壁にぶつかってしまうことになります。
そのため、公務員試験に精通したプロから直接指導してもらった方が最短で消防士になることができます。
次に、効率的な学習の対策ですが、定期的な学習スケジュールを立て、毎日少しずつでも学習に取り組むことが大切です。
また、教材や参考書を活用し、自分に合った学習方法を見つけることも重要です。
さらに、模擬試験なども積極的に取り入れ自分の立ち位置を定期的に確認しておきましょう。
効率的な学習を心掛けることで、消防士への道がより近づきます。
消防士になるための具体的な勉強方法(筆記試験)
消防士の採用試験では一般知能の出来が、試験の合否を左右します。
公表はされていませんが、消防士の採用試験では一般知能の得点が、一般知識の得点より高い傾向にあります。
実際に東京消防庁では、一般知能の配点が高くなっています。
そのため、筆記試験においては一般知能を解く能力を高めておきましょう。
自分に合った予備校を探そう
社会人から消防士を目指すなら、公務員試験のプロが在籍している予備校を利用しましょう。
社会人の場合は、年齢や学習環境から現役生より不利な状態です。
そのような中で独学で合格を手にすることは至難の技です。
予備校を探す際には、下記のポイントを押さえておきましょう。
- 講師の質
- サポート体制
- 公安職に特化した講師が在籍しているか
- 講座の価格
最低でもこれは押さえておきたいところ。
基本的には、実際に講座を体験することができるので事前に確認しておいてください。
ちなみに上記のポイントを全て押さえているのでは東消塾です。
詳しく知りたい方は下記の記事で詳しく解説しています。
>>元消防士が東消塾の新プランを徹底レビュー【東京消防庁を目指すなら東消塾!】
消防士の年収や仕事内容
消防士のお金事情は意外と知られていません。
給与自体は、一般的な民間企業よりも多く支給されています。
やはり過酷な現場が多く、その仕事に見合った給与が支給されていますね。
消防士の年収
消防士といえども給料体系は気になりますよね。
全国平均では、消防士の月給は30万円前後です。
年収であれば600万円ほどは支給されていますね。
公務員の場合は、給料が家族構成や資格などに大きく影響を受けます。
また、自治体によっても大きく異なります。
東京を管轄する東京消防庁では、場所自体の物価が高いため給料は多くなります。
消防士の給料事情は下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士の年収はいくら?【高給を目指すなら救命士と幹部を目指せ!】
消防士の仕事内容
消防士は火災や救助活動など、様々な状況に対応します。
消防士の業務は下記のように分類されます。
- 消防業務
- 救急業務
- 救助業務
- 予防業務
- 裏方(局本部や署の総務係など)
現場でバリバリ働きたいなら、火災対応する消防士や救急対応する救急隊員が良いでしょう。
一方、裏方として消防本部の運営や現場の隊員のサポートをする部署もあります。
消防士になるのは難しい?受験難易度や合格のポイント
以前の消防士採用試験は非常に倍率が高く、また試験自体の難易度も高かったため、多くの受験生が涙を飲んできました。
しかし、近年年齢制限の緩和や、試験の簡略化など消防士になる門戸が広がっています。
消防士採用試験の受験難易度
消防士採用試験の受験難易度は、自治体によって異なりますが、公安職(身体を酷使する系の公務員)の中では一般的に高いと言われています。
例えば、日本一の消防組織である東京消防庁では令和3年度の高卒区分で20倍を超えています。
そのため、自治体の試験ごとに対策していかないと簡単に合格することはできません。
最近の試験傾向
近年の傾向では、試験自体の難易度が下がっている傾向にあります。
公安職の中でも人気のある職種ではありますが、どの自治体でも人材の確保に苦慮しています。
そのため、試験制度を簡略化しより多くの受験生に受験してもらおうとしているようですね。
特に現役生以外の既卒者や社会人んお受験生は今が狙い目と言っても過言ではありません。
高卒や大卒どちらが難しい?
消防士になるための受験難易度は、高卒と大卒では若干異なります。
一般的に大卒区分の方が難しく、難易度が高いと言われています。
理由としては、大卒区分の受験生は幹部候補として採用されることが多く、相対して試験の軟難易度が高くなってしまうのです。
試験対策に自信がない人は、高卒区分で挑戦すると良いでしょう。
消防士に向いている性格ややりがいについて知っておきたいこと
消防士になるためには、助けを必要としている人を絶対に救うという強い気持ちが必要です。
また、常にチームワークも求められることになります。
消防士に向いている性格
消防士に向いている性格は、責任感や協調性、冷静さが求められます。
危険な状況でも冷静に対応し、迅速かつ正確な判断ができることが重要です。
求められる性格を挙げればキリがありませんが、最も必要なものはチームワークでしょう。
消防士は単独で行動することはほぼありません。
1人でも自己中心的な隊員が居れば、困難な状況下で要救助者を救出することはできませんよね。
そのため、面接試験においてもチームワークが守れるかどうかを常に試されています。
やりがい
消防士としてのやりがいは、なんと言っても市民から感謝されることでしょう。
消防士は災害現場から助けを必要としている人たちを救うことが主な任務です。
そのため、多くの市民から尊敬の眼差しで見られることが多く、市民のヒーローとも言われています。
やりがいについては下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士の仕事内容と本当のやりがい【元消防士が徹底解説します】
消防士と他の職種との違い
大きな災害が発生すれば消防士の他にも、警察や自衛隊も同じように災害現場で活躍します。
特に自衛隊は消防士と共に、土砂災害現場などで活動するため業務内容が一緒だと思われているようです。
しかし、そもそも目的が全く異なります。
消防士の目的は、国民の生命や財産を災害から守ることにあります。
一方、自衛隊は日本の平和と独立を守ることにあります。
日夜、市民のために災害対応にあたるのは消防士という仕事以外にありません。
まとめ:社会人が消防士になるなら今がチャンス!
東京消防庁が衝撃の発表してから間もないですが、間違いなく消防士になるのであれば今がチャンスです。
難易度自体はそこまで下がっていませんが、消防組織全体で人材の確保に乗り出しているため、社会人でも消防士になる可能性が高くなっています。
もちろん、現役生に比べて工夫も必要ですが、対策の方法さえ間違えなければ合格の扉を開けることは可能です。
消防士の試験や消防学校については下記の記事を参考にしてください。