
こんな疑問を解決できる記事を作りました!
消防士になるためには、2つの壁を乗り越える必要があります。
具体的には、
- 採用試験に合格する
- 消防学校を卒業する
の2つになります。
ちなみに資格などは一切必要なく年齢などの条件さえ満たせば、誰でも消防士になることができます。
僕自身は、消防士として神戸市消防局と京都市消防局に勤務した経験があります。

緊急消防援助隊(熊本地震)
消防士になるまでの流れは以下のとおり。

消防士になるまでのイメージ
この記事では、消防士になるためのロードマップを簡単に解説しています。
「結局、消防士になるためにはどうしたらいいの・・・?」と悩んでいるあなたでも、この記事に書いてある手順で進めていけば消防士になるためのコツが掴めます。
無駄な情報は一切載せていないので、ぜひご覧ください。
消防士の全体像はこちらの記事詳しく解説しているので、参考にしてください。
目次
採用試験を突破せよ
消防士になるための最初の難関は、採用試験です。
消防士の採用試験とは、消防士として働いていけるかどうかを見極める試験になります。
この試験が非常に難しく、多くの受験生が挫折してしまうポイントでもありますね。
まずは、採用試験の中身を理解しておきましょう。
教養試験
教養試験とは、公務員としてふさわしい教養があるかどうか見極める試験になります。
具体的には、一般知能分野と一般知識分野が出題されます。
一般知能分野
- 文章理解
- 数的推理
- 判断推理(空間把握)
- 資料解釈
一般知識分野
- 人文科学
- 自然科学
- 社会科学
- 時事
特に一般知能が重要になりますね。
なぜなら、一般知能には解法パターンという解き方が確立されており、一度理解してしまうとどのような問題でも解けるようになります。
また、消防士は理系が重要視されており一般知能の方が配点が高くなってるんですよね。
一方、一般知識はほどほどで大丈夫。
一般知識は非常に出題範囲が広くピンポイントで暗記しなければなりません。
全てをカバーすることは難しく、科目によっては捨てる部分は捨てるなどバランスが大切です。

一般教養試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
専門試験
専門試験は、教養試験よりも深い内容を問う試験ですね。
基本的には大卒以上で限られた自治体でしか実施されていません。
具体的な科目は、
- 法律
- 経済
- 行政
の3科目になりますね。
もし、採用試験に専門試験が含まれている場合は、教養試験の勉強も合わせてする必要があり負担は倍増します。
専門試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい

論文試験
論文試験は、文章作成能力と読解能力が求められます。
例えば、
「あなたが学生時代に最も力を入れたことは何か?」
などの課題があり、その課題について800字程度で「自分の考え」を書くことになりますね。
今日試験と同時に実施されることが多い試験です。
論文試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
適正検査
適正検査は、受験生の内面を見極める試験になります。
例えば簡単な計算問題を制限時間内に幾つも解くなどの試験になります。
試験や検査と呼ばれており、忍耐力が必要。
体力試験・身体検査
消防士は体力が命。
そのため、体力試験と身体検査があります。
体力試験は、
- 腕立て伏せ
- 上体起こし
- 反復横跳び
- 長座体前屈・・・
体力試験については、自治体によって内容が変わってくるので要チェックですね。
身体検査は、
- 身長
- 肺活量
- 視力
- 胸囲
など。
身体検査については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
-
消防士になるための視力【裸眼視力0.3の元消防士が徹底解説】
続きを見る

面接試験
面接試験は、受験生のコミュニケーション能力などを見極める試験です。
試験の形式は、
- 個別面接
- 集団討論
- 集団面接
など、さまざまですね。
ちなみに、近年では面接試験の重要度が増しており配点も高い傾向です。
面接試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
採用試験は、どれか1つでも基準点に満たないと合格することができません。
消防士の採用試験は地方自治体によって、実施される内容が異なります。
必ず自分で調べるようにしてください。
全国の消防本部についてはこちらから調べることができます。
消防学校を卒業せよ
消防士の採用試験に合格すると、すぐに消防士になれるわけではありません。
消防士になるためには、消防士の養成学校である消防学校に入校する必要があります。
仮にこの消防学校を卒業できない場合には、途中で辞めさせられることも。
消防学校とはどんな学校?
消防士としての基礎を学ぶ場に真ります。
消防士の現場は非常に危険で、少しの油断や失敗で命を落としてしまうこともあるんですよね。
採用試験に合格しても、消防士としての基礎が備わっていないため、消防学校の入校が絶対となります。
期間としては、6ヶ月間と長期間に及びます。
また、消防学校に入校中は給料をもらえます。

辞めさせられることもある
消防学校で「消防士としてふさわしくない」と判断されれば、強制的に辞めさせられます。
なぜなら、消防士の採用試験に合格しただけでは「仮採用」の状態だから。
つまり、採用側が退職について自由に判断することができます。
そもそも、消防学校は消防士としての基礎を学ぶだけでなく、品定めされているのと同じなんですよね。
消防学校でもまだ、試験は続いていると思っておいた方が良いでしょう。

卒業すれば本採用
消防学校を卒業すると、やっと本採用となり晴れて消防士となることができます。
消防学校を卒業し学生は、それぞれの所属に配置となります。
卒業すれば本採用扱いとなるため、組織から一方的に辞めさせられるようなことはありません。
消防学校の学生と、実際に現場に出ている消防士とは身分が全く異なります。

よくある質問
以下は「消防士になるためには?」について、よくある質問をまとめました。
質問①:身辺検査は厳しいですか?
A:厳しくありません。
消防組織でも身辺検査を行いますが、警察などに比べれば緩いんですよね。
なぜなら、調べる術が無いから。
警察などの公安組織は、日本国民の犯罪データを全て把握しているため厳しくて有名です。
例えば、
- 犯罪歴の有無
- 身内に犯罪を犯したものがいる
- 帰化しているが元は外国籍
- 左系の政党を支持している(身内も含む)
などなど。少しでも該当していれば一生警察官にはなれません。
しかし、消防は別。
仮に身内で犯罪者が居たとしても、その事実を知る術がありません。
そのため合格する可能性は十分にあります。
注意してほしいのが、
消防に通報を何度もしたことがある(身内も含む)
ですね。
通報関係については、消防側で履歴があるので注意してください。
実際に、採用する際に消防システムで氏名を入力し検索にかけたりしています。
通報関係に関しては、心象が悪くなることもありますね。
はっきり言えることは、他人が原因で消防の試験に不合格になることはありません。

質問②:理系が苦手ですが合格できますか?
A:可能です。
僕自身も、数的処理が苦手でしたが難関の消防試験に合格しています。
ただ、確実に解法パターンを身に付ける必要があるため、パターンを理解していない場合は厳しいですね。
僕は予備校に通って、解法パターンなどの徹底的に身に付けました。
質問③:年齢は重要視されますか?
A:人によります。あまり気にしなくてもOKです。
年齢について心配している受験生も多いですが、基本的には気にしなくて大丈夫です。
年齢それぞれで、求められることが違うため。
実際に僕は、29歳の時点で京都市消防局に合格した経験があります。
仮にラストチャンスだったとしても、十分に合格する可能性はありますよ。
ただ、社会人をはじめとする年齢が高い受験生は、経験などの長所をうまくアピールすることが大切。
決して勢いで押してはいけませんよ。

とにかく採用試験に合格しよう
消防士になるためには、
採用試験に合格→消防学校を卒業
というステップを踏んでいくことですね。
つまり、採用試験に合格しないと何も始まりません。
とにかく採用試験の対策を立てていきましょう。
ぶっちゃけ、消防士の採用試験に合格すればほとんどの場合、消防学校は卒業できます。
だからこそ、採用試験が勝負になってきますよ!
具体的な方法はこちらの記事を参考にしてください。
こちらもCHECK
-
地方公務員になるための勉強方法【元地方公務員が徹底解説】
続きを見る