こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
コロナ禍などの影響で近年、公務員人気が再燃しています。
公務員試験自体の難易度は例年同じですが、受験者数が増えたことにより合格ボーダーラインは上がるばかり。
そのため、一発で合格することが難しくなっています。
しかし、公務員試験は正しく対策すれば誰でも合格する可能性があるので心配しないでください。
本サイトでは、最短で公務員試験に「合格するためのノウハウ」を全て詰め込んでいます。定期的に記事を更新しているので、そちらも活用してください。
まずは、下記の合格までのロードマップを読んでみてください。公務員になるための大まかな流れを把握することができます。
もくじ
公務員への最短の道:予備校を活用しよう
まず結論から言うと、最短で公務員になるために予備校などの学校を活用しましょう。
公務員試験は、センター試験や一般の資格試験とは全く異なります。
そのため、合格のコツを知らなければ一生かかっても合格することはできません。
僕自身も数年に及び独学で公務員試験に挑戦していた過去があります。結果は惨敗。
不合格が続く日々はまさに地獄でした。
その後、決意を新たに予備校を活用し難関公務員試験に合格することができました。
もちろん独学を否定するつもりはありませんが、予備校を活用することによって高確率で合格の切符を手に入れることができます。
10万円を超える先行投資が必要となりますが、最短で公務員に合格すれば簡単に先行投資を回収できます。
予備校などの情報を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
>>公務員予備校の基礎知識と選び方のポイント【予備校経験者が徹底解説】
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公務員予備校の基礎知識と選び方のポイント【予備校経験者が徹底解説】
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>>【2023】公務員予備校の費用まとめ【予備校7社を徹底比較・費用を抑える方法は】
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【2023】公務員予備校の費用まとめ【予備校7社を徹底比較・費用を抑える方法】
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公務員になる流れ
公務員になるためには、必ず「公務員試験」という資格試験を受験しなければなりません。
公務員試験は、職種により様々で筆記試験や面接試験が実施されていますね。
公務員試験の内容に関しては、官公庁の公式ページで詳細に説明されているため自分で確認するようにしましょう。
学歴別で公務員になる流れ
公務員になるルートは幾つかあります。
それが、学歴によるもの。
大まかには下記のとおり。
- 中学生
- 高校生
- 専門学校・短大
- 大学生
- 社会人
中学生から公務員へ
意外と思われるかもしれませんが、中学を卒業していれば公務員になることができます。
18歳以上などの条件がありますが、高校を卒業せずとも公務員への道があります。
高校生から公務員へ
最年少で公務員になる場合のほとんどが、このパターン。
高校3年生時に公務員試験を受験し、卒業と同時に公務員になることができます。
専門学校・短大から公務員へ
専門学校は公務員系学校と呼ばれる学校を卒業し、公務員になるイメージですね。
1年制〜2年制などのカリキュラムがあり、自分で選択して公務員を目指すことになります。

大学生から公務員へ
大学生の場合は、民間企業と公務員に就職が分かれますね。
大学4年生時に公務員試験を受験し、卒業と同時に公務員になることができます。
社会人から公務員へ
最近増えているが社会人から公務員になるパターン。
公務員試験は30歳以上でも受験できる試験が多くあるため、社会人でも十分に公務員になる可能性を秘めています。

公務員の種類
公務員の種類は、地方公務員と国家公務員に分類されます。
国家公務員
国家公務員は、国家の方針や国民生活に関わる重要な仕事を行います。
国家総合職などに代表される職種は、霞ヶ関に勤務し国民と直に関わることはほとんどありません。
もちろん、税務署などに勤務すれば国民と密接に関わることもあるため、職業選択の幅は非常に広いと言えます。
国家公務員については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。
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国家公務員ってどんな仕事?【仕事内容や採用試験を解説】
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地方公務員
地方公務員は、市役所に代表される公務員。
国家公務員とは異なり、市民生活に密着し仕事をおこなっていきます。
地方公務員の種類としては、
- 都道府県職員
- 市町村職員
- 政令指定都市職員
- 特別区職員
などがあります。
警察官や消防士などは地方公務員に属しています。
地方公務員については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>地方公務員とはどんな職業?【メリットや仕事などを簡単に解説】
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地方公務員とはどんな職業?【メリットや仕事内容などを簡単に解説】
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公務員試験の受験資格
本章では、いよいよ公務員試験の具体的な内容について解説していきます。
公務員試験は基本的に誰でも受験できるため、平等が民間企業と比較して平等が保たれている試験です。
しかし、誰でも受験できるというわけではなく条件もあります。
代表的なものが、
- 年齢条件
- 学歴条件
以上の2つですね。
年齢条件
公務員試験のほとんどで、採用されている条件がこの年齢条件。
最年少では、18歳から。
最年長では、50歳以上の採用もあるほどです。
年齢制限があるため、公安職(警察官や消防官)を目指している人は、早めの就職を意識しましょう。
年齢については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
>>29歳で公務員になった社会人が語る、年齢制限が怖くない理由
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公務員試験に年齢制限がある理由と上限年齢を一覧表にまとめてみた
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学歴条件
記事の冒頭で少し触れましたが、公務員試験には学歴条件があります。
一部の採用試験では学歴条件が採用されているものがあります。
例えば、公務員の最高峰である国家総合職などは、大学以上でなければ受験することができません。
また、地方公務員でも神戸市では大学卒業区分は大学を卒業見込みか卒業していなければ受験することができません。
学歴条件がある採用試験は少ないとは言え、学歴区分がある場合は注意が必要です。
参考
基本的には、年齢条件>学歴条件という認識で大丈夫です。
例えば「大学卒業程度」という条件であれば、高卒でも受験することができます。
一方「大学卒業」という条件は、大学卒業が条件であるため高卒以下は受験できません。

専門資格
一部の採用試験では、特定の国家資格が必要となる場合があります。
例えば、ヘリコプター操縦士(消防)。
海上保安庁の採用試験では、船舶を操縦する機関士など。
これらの採用試験を受験する場合には、そもそも国家資格を持っていないと受験することができません。
実際に神戸市消防局ではヘリコプター操縦士の募集を行なっていますが、操縦士資格が受験条件となっています。
基本的に国家資格を必要とする試験は、社会人などをターゲットとしているため現役受験生は該当しません。

採用試験の内容
これから公務員を目指す人にとって避けては通れないものが公務員試験でしょう。
職種によって内容が異なるため、初学者にとっては採用試験の内容を把握するのも大変ですよね。
本章では、試験内容を簡単にまとめています。
教養試験
まずは、教養試験から。
教養試験は、一般知能と一般知識分野から問題が出題されます。
基本情報
- 形式:択一式
- 分野:一般知能、一般知識
- ボーダーライン:6割以上
内容としては、高校までに習ったもので一般的なもの。
得点の鍵となるのが、一般知能です。
実は、一般知能は解法パターンが確立されており一度理解してしまえば、どんな問題でも解けてしまいます。
そのため、非常にコスパの良い分野と言えるでしょう。

教養試験については、下記の記事で詳しく解説しています。
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公務員教養試験の全体像と対策【具体的な勉強方法】
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専門試験
専門試験は、大卒区分などで採用されている試験。
教養試験は一般的な知識を問うものですが、専門試験はその名のとおり専門的な知識を問うもの。
基本情報
- 形式:択一式、記述式
- 科目:行政系、法律系、経済系
- 分野を選択できる
内容は試験によって様々ですが、有名なものでいうと経済分野のミクロ経済や法律分野の行政法など。
教養試験に加えて実施されるため、効率の良い学習が必要となってきます。
専門試験については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>専門試験の科目一覧と勉強方法【勉強の優先順位が鍵となる】
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公務員専門試験の科目一覧と対策方法【おすすめの学習優先順位】
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論作文試験
論作文試験は、読解力や文章構成力が求められます。
与えられた課題に対して、自分の考えを述べなければなりません。
基本情報
- 文字数:800〜1600字
- 制限時間:60〜90分
- 課題:自分に関すること、公務員に関すること
また限られた時間の中で、800字以上の文字を書くため「書く練習」が必須。
場所によって実施されるタイミングが異なるため、対策時期に注意しましょう。
論作文については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>公務員の論文試験についてまとめてみた【これだけ知っておけば安心】
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公務員論文試験のルールと不合格を防ぐ攻略法
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適性・身体検査
適性検査は、知識などを問う試験ではなく受験生の人間性などを確認する試験。
また、身体検査は公務員として職務を遂行できる健康体であるか確認するもの。
基本情報
- 適性検査は実施されないこともある
- 身体検査は2次試験以降に実施
- 時間は1時間〜2時間程度
適性検査では長時間にわたって、単純な計算問題を解くものもあり忍耐力のある試験ですね。
大半は簡単な質問に答えるものが多いでしょう。
特に必要な対策はなく、いつも通り正直に答えるようにしてください。
体力試験
体力試験は、公安職のみで実施される試験。
警察官や消防官、自衛官になるためには体力試験を突破する必要があります。
基本情報
- 公安職で実施
- 内容(反復横跳び、腕立て伏せ、上体起こし・・・)
- 基本的には筆記試験以降に実施
実は体力試験で大きな差が開くことはなく、体力に自信がない受験生でも合格する可能性は十分にあります。
もちろん、体力があればアピールできるので高点数を狙える人は、狙っていきましょう。
面接試験
最後の難関として受験生を待ちかまえているのが、面接試験。
全ての試験の最後に実施されることが多く、多くの受験生が苦労しています。
基本情報
- 面接形式:4つ
- 時間:15〜30分
- 面接官:2人〜
面接では以下のポイントを中心に確認されます。
- 積極性
- 社会性
- 信頼感
- 経験学習能力
- 自己統制力
- コミュニケーション力
近年では人物重視の傾向が高く、筆記でどれだけ点が良くても面接で不合格になる場合が多々あります。
常日頃から自己分析を行なっていかなければ、面接に対応できません。
筆記試験などは独学でも突破できる場合もありますが、面接はそうはいきません。
学校の先生などに模擬面接をしてもらうのが一般的ですね。

>>公務員試験の面接対策は3つのステップで進めていこう【全体像とコツを紹介】
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公務員面接にあっさり合格してしまう人が実践している5つのこと
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以上が採用試験の概要になります。
公務員は非常に職種が多く、試験内容も様々。
人からの情報でなく、必ずご自身で試験内容をチェックすることをおすすめします。
まとめ:公務員は誰でも平等に目指せる!
初めて公務員を目指す人は、一体何から準備すれば良いかわからないですよね。
公務員試験はやるべきことが非常に多く、混乱してしまいがち。
まずは、焦らず1つ1つ知識を深めていきましょう。
公務員試験は細かな違いはあるものの、大きな流れは変わりません。
ある程度流れを掴むことができれば、次のステップとして自分に足りていない部分を埋めていくイメージで十分です。
公務員は誰でも平等になることができ、誰でも合格の可能性が眠っています。
一方、対策方法や無知のままだと一生かかっても難関の公務員になることはできません。
僕自身も、無知であるが故に多くの回り道をしてしまいました。
出口の見えない長いトンネルを進んでいるような感覚でしたが、なんとか公務員になることができたのです。
初学者からでも絶対に公務員になることができます。
公務員試験に近道はありません。自分を信じて小さなことを積み重ねていきましょう。
公務員試験道場は、本気で公務員になりたい人を全力で応援しています。