こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんな疑問を解決できる記事です。
本記事の内容
- 通うタイミング
- 公務員の学習時間
- 学習計画の考え方
公務員を目指す上で、強力な味方となってくれる公務員予備校。
でも、公務員予備校へ通うタイミングやシステムが分かりにくいですよね。
結論から言うと、公務員予備校への入校は今からすべきです。
僕自身、公務員予備校への入校が遅れて大変な思いをした経験があります。
受験生時代の経験から、公務員予備校に通う最も良いタイミングをお伝えします。
これから公務員予備校へ通うか迷っている受験生の方は、参考にしてください。
公務員予備校の選び方などについては、公務員予備校の基礎知識と選び方のポイント【予備校経験者が徹底解説】をご覧ください。
もくじ
公務員予備校はいつから通うべき?【結論:今から通うべき】
公務員試験道場にも、悩める受験生から「公務員予備校への入校時期」について数多くの質問を受けます。
結論、迷っているなら今から入校するべきです。
頭が良い悪いに関わらず、最短で公務員になりたいのであれば行動の早さが鍵になります。
理由は以下の3つ。
- 対策すべきことが多い
- 調整できる
- 弱点の克服に時間がかかる
順番に解説していきます。
対策すべきことが多い
公務員試験は対策すべきことが多いです。
最近では社会人枠や、氷河期世代を対象とした簡易的な試験が増えてきました。
しかし、筆記試験や面接試験が未だに全ての公務員試験で実施されています。
基本的には下記の試験が実施されます。
- 一般教養試験
- 専門試験(職種や自治体による)
- SPI(職種や自治体による)
- 論作文試験
- 適正検査(職種や自治体による)
- 体力試験(職種や自治体による)
- 身体検査
- 面接試験
いかがでしょうか?
試験の種類によっては実施されない試験もありますが、短期間で対策できる試験は1つもありません。
対策に関しては、公務員試験のプロである予備校講師が的確に指導してくれます。
対策の期間が長ければ、その分だけ講師に指導してもらう時間も増え万全の状態で試験に臨むことができます。
調整できる
予備校に通う時期が早ければ、後半になって学習の濃度を調整することが可能です。
例えば、大学生が公務員試験本番の2年前から予備校に通う始めたとしましょう。
1年もすればある程度実力がついてくる頃で、自分がどれくらいの実力があるか把握することもできますね。
その時点で、
- 十分に実力がある→アルバイトやサークル活動に時間を分散させる
- 実力が想定以下だった→アルバイトを自粛し、遊びも最低限にする
などを判断することができます。
これば半年前から学習をスタートすると必死で学習する以外に選択肢はありません。
想像してみてください。自分の生活が全て公務員試験対策で埋まってしまうのです。
これは精神的にも肉体的にも辛いことなんですよね。
早い時期から予備校に通っていれば自分に選択の幅が増えます。
後半になって余裕を持って行動できた方が、間違いなく試験に良い影響がありますね。
弱点の克服に時間がかかる
公務員試験はセンター試験などとは異なり、公務員特有の試験が盛りだくさんです。
そのため、ほぼ全ての受験生が1つや2つ苦手意識のある試験があるはず。
例えば筆記試験で出題される数的処理は、多くの受験生が苦手としています。
この数的処理は解法パターンを理解すれば解けるのですが、解法パターンの理解は相当な時間がかかります。
半年かかる受験生も居れば、1年以上かかる受験生も居るくらい。
数的処理以外にも一朝一夕で克服できる試験はありません。
そのため、いかに早い時期から予備校で対策をスタートさせるかが合格への鍵なのです。
正直なところ予備校への入校時期に正解はありませんが、基本的に早めに予備校に通っていると選択肢が増えます。
選択肢が増えると、様々な方向転換が可能なので早めに予備校に通っておきましょう。
公務員に合格するための勉強時間の目安
公務員になるための勉強時間は、おおよそ1年以上、1,500時間程度かかると言われています。
この時間はあくまで目安なので、2年かかる人も居れば半年で合格できる人も居ますね。
本章では、国家公務員と地方公務員に分けて必要な勉強時間について解説していきます。
国家公務員
国家公務員と言えば、国家総合職や国家一般職が思いつくでしょう。
国家総合職は日本の公務員試験の中で最も難易度が高く、対策期間も相当なものになります。
- 必要な勉強時間:1500時間以上
- 必要な勉強期間:1年以上
国家総合職の専門試験は、問題の難易度が高く中途半端な学習では答え切ることすら難しいでしょう。
また、専門択一と専門記述で出題される科目が重複するため、効率的な勉強が求められます。
択一、記述そして面接全てに足切り(※1)があります。
そのため、専門試験だけでなく教養試験も手が抜けません。
数的処理や文章理解などの科目は短期間で実力が付かないため、長期間に及ぶ対策が必要になります。
用語解説(※1 足切り点)
基準点が設定されており、基準点に達していない場合、不合格になる仕組み。
例えば、筆記で満点を取っていても、論文で足切り点に達していない場合、不合格となってしまう。
詳しくは、「国家公務員試験 採用情報NAVI」で確認することができます。
地方公務員
地方公務員は国家系の公務員に比べれば、難易度が下がるものの難しいことに変わりはありません。
- 必要な勉強時間:1,000時間
- 6ヶ月〜1年以上
教養試験は知能分野の出題数が多く、重点的な対策が必要。
数的処理は、過去問の問題がそのまま出題されることがあり、地道に過去問を解いていくことが要求されます。
専門試験がある場合は、科目数などを見ながら優先順位を決めていくことをおすすめします。
また、基本的にどの試験でも論文試験が課されるため、教養対策と同時に論文試験対策も進めていきましょう。
面接試験は、配点ウェイトが高く油断できません。
そのため、常日頃より自己分析を重ねていく必要があります。
公安職
公安職とは、警察官や消防官に代表される仕事のこと。
- 必要な勉強時間:1000時間程度
- 必要な勉強期間:6ヶ月〜1年
行政職や国家系の公務員に比べると難易度は若干低めです。
しかし、公安職特有の体力試験があり、気が抜けないところ。
また、論文試験では600字〜と文字数が少ないものの「職務に対する心構え」など一貫して書くことは難しいことです。
勉強時間や期間については、人それぞれであり確定はできません。
しかし、共通して言えることは短期間で身に付くものではないと言うこと。
どの試験でも長期間の対策期間が必要なため、余裕を持って対策をスタートするべきでしょう。
公務員に合格するための勉強計画の立て方【守るべきルール】
勉強計画の立て方は至ってシンプルです。
考えるべき要素は以下の3つ。
- 志望先の出題範囲を調査
- 得意不得意で優先順位を決めない
- 出題数で優先順位を決める
ルール①:志望先の出題範囲を調査
例えば、国家総合職志望であれば人事院の公式ページを見れば、どのような問題があるか全て掲載されています。
- 教養試験
- 専門試験
- 論文試験
- 面接試験
- 官庁訪問
といったところでしょうか。
上記のように対策が必要な項目が分かるので、必ず志望先の出題範囲を確認しましょう。
ルール②:得意不得意で優先順位を決めない
不得意な問題を後回しにすると、取り返しのつかないことになります。
例えば、地方公務員の数的処理は最重要科目です。
数的が苦手だからと言って数的処理を捨ててしまえば、その時点で合格する可能性はありません。
そのため、自分の得意不得意で優先順位を決めないようにしましょう。
ルール③:出題数で優先順位を決める
出題数で優先順位を決めると、効率的に勉強を進めていくことができます。
例えば、教養試験の数的処理の中で判断推理が最も多く8〜9問程度。
一方、資料解釈は2問程度にとどまります。
仮に1日の勉強時間が6時間あるとして、資料解釈の勉強で5時間費やすようなことはあり得ないですよね。
出題数が多い科目から勉強していくと、効率良く得点できることに繋がります。
優先順位については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>【失敗しない】公務員試験における教養・専門科目の優先順位の決め方
公務員予備校はいつから通えるの?
ここまでこの記事を読んでいただいた方は「早く公務員予備校へ行かなきゃ!」と感じてくれたはず。
でも、肝心の公務員予備校の情報って中々分からないものですよね。
一番多い疑問が、
- いつから通えるの?
- 募集時期は決まっているの?
本章では、公務員予備校に仕組みについて解説していきます。
公務員予備校はスタート時期が自由
公務員予備校はいつから学習をスタートしても問題ありません。
そのため、募集時期は無く自由度が高いんですよね。
一方、専門学校になると1年を通してカリキュラムが組まれているため、ほとんどの場合が3月入校となります。
公務員予備校は、専門学校に比べカリキュラムの組み合わせなどを自由に設定できます。
と言うことは「今だ!」と思ったタイミングで公務員予備校に通いましょう。
ただ、以下の点に注意してください。
- 通信講座:試聴期間が決まっている
- 通学型予備校:○月生と言う縛りがある
オンライン予備校:試聴期間が決まっている
オンライン予備校の場合、動画試聴で講座を受講していきます。
例えば、大学生や社会人に大人気のアガルートアカデミーでは、多くの場合1年〜1年半の間です。
そのため、試聴を忘れてしまうと最悪の場合、見れなくなる可能性があります。
通学型予備校:○月生という縛りがある
通学型予備校の大手である東京アカデミーでは、○月生と言うコースが設定されています。
例えば10月から始める場合、12月生コースには申し込みできないと言うことなんですよね。
これは、始める時期によってコースの内容が変わってくるためです。
10月に始めようと思った時には、10月生コースを選ぶようにしてください。
参考
若干の縛りがあるものの、基本的には自分のタイミングで勉強をスタートできるのが公務員予備校のメリット。
まずは、気になる公務員予備校に問い合わせしてみましょう。
おすすめの公務員予備校
おすすめの予備校は以下の3校です。
- 資格の大原(全受験者対応)
- アガルート(大卒・学費を抑えたい人向け)
- 東消塾(消防官志望)
資格の大原(全受験者対応)
専門学校のイメージが強い大原ですが、実は最近になって通信講座をスタートさせました。
歴史のある学校らしく長年蓄積された、確かな指導力には定評があります。
サポート体制も万全で、総合職の内定者を何人も輩出しているほど。
予備校を活用するか迷っているのであれば、選んでおいて間違いない通信講座です。
資格の大原の評判などについては、下記の記事で詳しく解説しています。
>>大原公務員講座の評判や口コミを元公務員が徹底解説・おすすめの活用方法
アガルートアカデミー(大卒・学費を抑えたい人向け)
アガルートは比較的新しい通信講座ですが、直近2年間の合格者が7倍以上に増加するなど勢いのある通信講座です。
対象者としては、大学生や社会人となっています。
講座内容は若干難易度が高いため、初学者には向いていません。
セットコースの学費は、業界でもトップクラスに安くなっています。
一方、コストを削減している分、動画講義が若干安っぽく見えてしまいますね。
ある程度、実力があり学費を抑えたい人であればアガルートはピッタリです。
ちなみに公務員試験の最難関である国家総合職まで対応しています。
アガルートの詳細なレビューについては、下記の記事をご覧ください。
>>アガルート公務員講座を元公務員が受講してみた【講座内容や特徴を徹底解説】
東消塾(消防官志望)
東消塾は消防官を目指す人専門に設立された珍しい学校。
学校の代表は、元東京消防庁職員。そのため、消防官になるための環境が整っています。
設立間もないですが、東京消防庁をはじめ全国の消防本部の合格者を100名以上輩出しています。
日本でも数少ないサブスク(月額制)を採用しているので、学費も最小限に抑えることが可能。
東消塾の詳細は下記のレビュー記事をご覧ください。
>>元消防士が東消塾の新プランを徹底レビュー【東京消防庁を目指すなら東消塾!】
ちなみに、公務員試験道場経由で無料相談すると、期間限定の講義動画をプレゼントしてもらえます。
元消防官が相談に乗ってくれるので、この機会に利用してみてください。
まとめ:とにかく早く入校しよう!
公務員試験の準備は時間が命です。
こうやっている間にも、刻一刻と本番の試験が迫っています。
「早く始めるとモチベが保てない・・・」なんて言っている暇は受験生にありません!
入校しようか迷っているのであれば、迷わず公務員予備校に入るべきです。
受験生生活は長く辛いもの。
その期間を短くしてくれるのは、間違いなく公務員予備校です。
公務員予備校を最大限に活用して公務員試験合格を勝ち取りましょう。
本記事以外の公務員予備校の費用をまとめているので、下記の記事を参考に予備校を選んでみてください。