こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウについて解説しています。

を中心に解説していきます。
国税専門官は、他の国家公務員試験とは異なり官庁訪問などはありません。
そのかわり「採用面接」と呼ばれる面接を受験することになります。
そして、この「採用面接」については国税庁の公式ページなどには詳細な説明がありません。
そのため、初学者や独学者に対して優しくないのが現状。
「え、最終合格は内定じゃないの?」
こんな疑問を持っている人は、この記事がお役に立ちます。
国政専門官の全体像については、国税専門官の全て【仕事内容から最短で合格する方法まで徹底解説】をご覧ください。
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国税専門官の全て【仕事内容から最短で合格する方法まで徹底解説】
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目次
【国税専門官】採用試験の流れ
国税専門官の採用試験は、他の公務員試験とほとんど流れは変わりません。
しかし、2次面接試験以降の流れには注意が必要。
大まかには以下のとおり。
ある程度、流れを知っていないと併願状況などに影響を与えることもあります。
まずは流れを簡単に解説していきますね。
試験公告(2月上旬)
試験公告とは「試験の概要」のこと。
国税専門官の試験がどのような中身なのか、また日程などが発表されます。
概要の中身
- 試験会場
- 申込方法
- 受験資格
- 試験について
- 採用予定者数
など。
これらの情報は、これから自身が受験する際の指標になるため必ず確認するようにしてください。

試験申込受付(4月上旬)
試験の申込は4月上旬から始まります。
大体1ヶ月弱で試験の申込が締め切られるため注意してください。
ちなみに、近年の公務員試験はインターネット申し込みが基本となっています。
そのため、ネット環境などを整えておく必要があります。
国税庁の公式ページから受験の申込をすることが可能。
第1次試験(6月上旬)
申し込みが完了すれば、いよいよ本番の試験です。
第1次試験では、筆記試験が実施されますね。
- 基礎能力試験
- 専門試験(多肢選択式)
- 専門試験(記述式)

第2次試験(7月上旬)
第2次試験では、人物試験と身体検査が実施されます。
人物試験は、受験生の適性や志望動機などを確認されますね。
また、身体検査はX線検査や尿検査などが実施され、国税専門官の業務に支障がないか確認されます。
最終合格発表(8月下旬)
第2次試験に合格すると、最終合格となります。
しかし、最終合格は採用者名簿に氏名が掲載されただけで、そのまま就職できるわけではありません。
採用面接(8月下旬)
最終合格となった場合、採用試験の点数が上位の者から税務署の採用担当者から電話がかかってきます。
日程調整などを行った後「採用面接」と呼ばれる試験を受験し、この試験に合格するとやっと内定をもらえることになりますね。
国家総合職などでは官庁訪問と呼ばれる試験がありますが、国税専門官の採用試験では若干異なります。
勘違いしないようにしてください。
2次面接と採用面接のちがい
多くの受験生が勘違いしていますが、最終合格が内定ではありません。
2次面接後の採用面接を経て内々定が決まります。
採用面接の流れ
国税専門家の採用試験に最終合格すると、その数日〜1週間後ほどで志望する国税局で、採用面接が行われます。
採用面接の日程は、国税局によって異なりますね。
国税局は全国に配置されています。下記の画像を参考にどうぞ。
ちなみに、大阪国税局などは人気が高いため難易度も高くなります。
この採用面接で内定を出される受験生もいまが、逆に不採用を言い渡されることも。
合格基準点に達しているか、高得点の場合などで国税局側の対応が変わってきます。
早い人では8月中に内定をもらえる人もいますね。
採用面接の雰囲気
実は採用面接は2次試験の面接と随分雰囲気がちがいます。
一言で言えば、フランク。
経歴や志望動機などの当たり障りのない質問を一通り受けることになります。
面接官は基本的には1人で、国税局の職員が担当します。
面接場所は、大部屋をパーテーションで区切っただけの簡易スペースで行います。
他の受験生の声や様子も見えてしまうので、自分の面接に集中するようにしてください。
国税局によって採用面接は異なる
採用面接は国税局によって大きく異なります。
例えば、2次試験までの点数が高い受験生に対しては電話で「他の就職先を断ってほしい」などの申し出があります。
場所によっては、再度採用面接を行うところも。
そのため、国税局ごとのクセなどを把握しておくことが大切ですね。
【国税専門官】採用試験の注意点
内々定の決定は、ほとんど電話連絡で行われます。
高得点の受験生は、採用面接時に合格が伝えられますが、多くの受験生が後日になります。
例年では、10月〜年末の間で採用担当者から電話連絡があるようですね。
いつ電話がかかってくるかわからないので、ある程度電話に出れる状況を作っておいてください。
基本的にはしっかりと電話対応できた方が、社会常識として好ましいと言えます。
年度をまたいでも、連絡が来ない場合はいわゆる「採用漏れ」と呼ばれる状況で、内々定の可能性は低いので次の展開を考えていきましょう。
まとめ:2次試験までは通常どおり
国税専門官の採用試験は基本的には、他の国家公務員や地方公務員の試験を変わりません。
しかし、最終合格以降の採用面接に関しては、他の公務員試験と異なるため注意してください。
採用面接で、内々定をもらうことができれば国税専門官にとして働くことになります。
採用面接においても、特別な対策というより基本的な面接対策をしておけば十分です。
公務員面接については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>公務員面接は3つのステップで進めていこう【全体像とコツを紹介】