こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんな疑問を解決できる記事を作りました。
この記事の内容
- 職種ごとの試験内容
- よくある質問
当サイト運営者のヤットは、公務員として10年間の職務経験があります。
高校生から社会人まで多くの受験生が、このサイトを参考にしています。
自衛隊の職種は、非常に多岐にわたりそれぞれで試験内容が異なります。
そのため、挑戦する試験に合わせて対策していきましょう。
「職種が多すぎて試験内容がわからない・・・」という人は、この記事がお役に立てます。
本記事は、3分程度で読むことができます。
目次
自衛隊の試験制度
自衛隊は、防衛省に所属する国家公務員。
自衛隊の職員となるためには、他の公安職と同じく採用試験を受ける必要があります。
公安職の中では、ダントツで職種が多く、少しずつ試験内容が変わってきますね。
自衛隊の採用試験は、
- 筆記試験
- 口述試験(面接試験)
- 適性検査
- 身体検査
以上の4項目で構成されています。
職種によって、内容が変わってきますが基本的には上記の4項目が最低限実施されると思っておきましょう。
参考
過去問が公開されている職種については、過去問を掲載しています。
職種ごとに公式ページへのリンクを貼っているので、詳しく知りたい方はボタンをクリックしてください。
【自衛隊】職種ごとの試験内容
自衛隊の職種はとにかく多い。
一般的に知られている職種以外に数多くあり、職種ごとに試験内容が変わってきます。
自衛隊候補生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験
- 口述試験
- 適性検査
- 身体検査及び経歴評定※
(※経歴評定とは、多様な経歴を有する受験者の能力を総合的に評価するものです。)
自衛官候補生の試験内容に若干の変更があります。
区分 | 現行 | 見直し後 |
筆記試験の学力程度 | 中学卒業程度 | 高校卒業程度 |
筆記試験科目 | 国語、数学、社会 | 国語、数学、地理歴史及び公民 |
上記のように、ごく稀に試験制度が見直されることがあります。
過去問はこちら。
一般曹候補生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(国語、数学、英語、作文):高等学校卒業程度
- 適性検査
- 口述試験
- 身体検査
過去問はこちら。
医科・歯科幹部自衛官
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(小論文)
- 口述試験
- 身体検査
技術海曹・技術空曹
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(一般教養及び小論文)
- 口述試験
- 身体検査
航空学生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(必須:国語、数学、英語、選択:地理歴史・公民・理科のうちから1科目):高等学校卒業程度
- 適正検査
- 口述試験
- 航空身体検査
- 海上:航空身体検査の一部
- 航空:操縦適性検査及び医学適性検査
過去問はこちら。
幹部候補生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(一般教養:大学教養課程修了程度、専門 :大学教養課程・大学専門課程修了程度)
- 筆記式操縦適性検査(飛行要員希望者のみ)
- 小論文試験
- 口述試験
- 身体検査(ただし、飛行要員希望者のみ航空身体検査を実施)
過去問はこちら。
技術海上幹部・空曹幹部
試験科目はこちら。
- 筆記試験(一般教養及び小論文)
- 口述試験
- 身体検査
防衛大学校学生
試験科目は以下のとおり。
推薦
- 人文・社会科学専攻 学力試験(英語及び小論文)
- 口述試験及び身体検査理工学専攻
- 学力試験(英語、数学及び理科(物理・化学より1科目選択))
- 口述試験及び身体検査
総合選抜
- 基礎学力試験
- 人文・社会科学専攻:英語及び小論文
- 理工学専攻:英語、数学及び理科(物理・化学より1科目選択))
- 適応能力試験
- 問題解決能力試験
- 基礎体力試験
- 口述試験及び身体検査
一般
- 人文・社会科学専攻:英語、数学・社会より1科目選択
- 国語理工学専攻:英語、数学及び理科(物理・化学より1科目選択)
- 口述試験及び身体検査
防衛医科大学校医学科学生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験:国語、数学、英語、理科及び小論文
- 口述試験及び身体検査
防衛医科大学校看護学科学生(自衛官候補看護学生)
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験(国語、数学、理科、英語、作文):高等学校卒業程度
- 口述試験
- 身体検査
高等工科学学校生
試験科目は以下のとおり。
推薦
- 口述試験
- 筆記試験(作文を含む。)
- 身体検査
一般
- 筆記試験:国語、社会、数学、理科、英語(中学校卒業程度)
- 作文
- 口述試験(個別面接)
- 身体検査
賃貸学生
試験科目は以下のとおり。
- 筆記試験 (英語、数学、物理、化学及び小論文)
- 口述試験
- 身体検査
予備自衛官
試験科目は以下のとおり。
一般
- 筆記試験:国語、数学、地理歴史及び公民
- 作文口述試験:個別面接
- 適性検査:予備自衛官補としての適性を判定する検査身体検査
推薦
- 筆記試験:小論文
- 口述試験:個別面接
- 適性検査:予備自衛官補としての適性を判定する検査身体検査
【自衛隊】採用試験で実施される身体検査
自衛隊に入隊するためには、筆記試験などの他に身体検査をクリアしなくてはなりません。
身体検査についても各職種で基準が異なります。
例えば自衛官候補生であれば、
検査項目 | 基準 | |
---|---|---|
男子 | 女子 | |
身長 | 150㎝以上のもの | 140㎝以上のもの |
体重 | 身長と均衡を保っているもの(注1) | |
視力 | 両側の裸眼視力が0.6以上又は矯正視力が0.8以上であるもの | |
色覚 | 色盲又は強度の色弱でないもの | |
聴力 | 正常なもの | |
歯 | 多数のう歯又は欠損歯(治療を完了したものを除く。)のないもの | |
その他 (尿検査、 胸部X線検査 等) (注2) |
|
上記のようになっています。
他に航空学生などの身体検査はより一層厳しく検査されるため、少しでも異常があれば合格することはできません。
他の職種の身体検査の情報は下記からどうぞ。
【自衛隊採用試験】実は体力試験がない
自衛隊の採用試験では、体力試験はありません。
これは公安職の採用試験では、非常に珍しいといえます。
例えば、消防士や警察官の採用試験では体力試験が必ず実施されます。
実際に自衛隊の公式ページでの体力試験について触れられていますよ。
基本的には体力について、そこまで心配する必要はありません。
しかし、入隊後は厳しい訓練があるので、ある程度は鍛えておきましょう。
他のQ&Aについては下記のボタンをクリックしてください。
【自衛隊採用試験】地方協力本部を活用しよう
自衛隊の職種が決まれば、いよいよ受験となるわけですが。
初学者がいきなり受験となると、他にもいろいろと不安になりますよね。
そこで、不安を抱く受験生に協力してくれるのが地方協力本部、通称「チホン」です。
チホンは、全国各地に設置されており、主に自衛隊の広報活動や受験生の支援を行ってくれます。
どんな些細なことでも親身になって応えてくれます。
僕も実際にチホンに行ったことがありますが、本当に親切で驚くほど。
これほど素晴らしい場所があるのは、自衛隊くらいです。
この機会を逃さないわけにはいきませんよね。
ご自身のお住まいに近い地方協力本部を探す場合は、下記のボタンからどうぞ。
採用試験の年齢制限については下記の記事で詳しく解説しています。
>>自衛隊採用試験は何歳まで受験できる?【年齢制限引上げの理由も解説】