こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
この記事の内容
- 職種ごとの年齢制限
- 年齢制限の引き上げについて
自衛隊の年齢制限は、33歳未満まで受験できるようになっています。
実は、最近になって年齢制限が引き上げられました。
また、自衛隊の中にも数多くの職種があり年齢制限もバラバラです。
「職種ごとの年齢制限を知りたい」という方にも、この記事がお役に立てます。
目次
自衛官の受験年齢
自衛隊には以下の職種に分類されます。
- 自衛官候補生
- 一般曹候補生
- 医科・歯科幹部自衛官
- 技術海曹・技術空曹
- 航空学生
- 自衛隊幹部候補生
- 技術海上幹部
- 技術航空幹部・海上幹部
それぞれの特徴と、受験年齢を解説していきます。
自衛官候補生
自衛官候補生は、最も一般的に知られている職種。
この区分は、自衛官となるために必要な基礎教育訓練に専念する新しい区分です。
自衛官候補生として教育を経て2等陸・海・空士(任期制自衛官)に任命されます。
受験要件
- 18歳以上33歳未満
(ただし、32歳の者にあっては、採用予定月の1日から起算して3月に達する日の翌月の末日現在、33歳に達していない者に限る。)
一般曹候補生
陸・海・空の曹となる自衛官を養成する区分。
一般曹候補生は、入隊後2年9ヶ月後以降選考により3曹へ昇任することになります。
受験要件
- 日本国籍を有する18歳以上33歳未満の者
(※32歳の者は、採用予定月の末日現在、33歳に達していない者)
医科・歯科幹部自衛官
陸上・海上・航空自衛隊の各衛生部門において、部隊の医療、健康管理指導、予防衛生、環境衛生等の業務に携わる職種。
幹部自衛官となる者を採用する区分です。
受験要件
- 医師・歯科医師の免許取得者
技術海曹・技術空曹
海上自衛隊及び航空自衛隊で必要とする国家資格免許。
取得が難しい免許や、保有者が少ない免許について、即戦力となる人材を採用する区分のこと。
受験要件
- 20歳以上で資格免許等を保有する者
(※詳細は募集要項をご確認ください。)
航空学生
航空学生とは、海上自衛隊・航空自衛隊のパイロットなどを養成する区分のこと。
高校卒業又は中等教育学校卒業者(見込みを含む。)、高専3年修了者(見込みを含む。)及び高校卒業と同等以上の学力があると認められる男女を対象にしています。
受験要件
- 海:18歳以上23歳未満の者
(高卒者(見込含)又は高専3年次修了者)) - 空:18歳以上21歳未満の者
(高卒者(見込含)又は高専3年次修了者))
幹部候補生
一般・歯科・薬剤科のコースから各自衛隊の幹部自衛官となる者(飛行要員含む)を養成する区分。
- 一般幹部候補生
- 歯科幹部候補生
- 薬剤科幹部候生
の3つのコースがあります。
受験要件
- 【一般】
[大卒程度試験]
22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒(見込含)、修士課程修了者等(見込含)は28歳未満)
[院卒者試験]
修士課程修了者等(見込含)で、20歳以上28歳未満の者 - 【歯科】
専門の大卒(見込含)20歳以上30歳未満の者 - 【薬剤科】
専門の大卒(見込含)20歳以上28歳未満の者*詳細は募集要項
技術海上幹部・航空幹部
大学において、応募資格に定められた学部・専攻学科等を卒業後、関連する業務(勤務)経験のある人を対象にした区分。
その経験を活かし、以下の業務にあたります。
ポイント
- 装備品等の研究開発
- 維持整備
- 情報通信
- 心理
- 安全保障
- 薬剤及び看護
受験要件
- 大卒で特定の学科等を専攻し業務経験等を有する者
(※詳細は採用案内をご確認ください。)
チャンス到来!?【受験年齢の引き上げ措置】
実は、自衛隊の受験年齢は大幅に引き上げられました。
詳細は以下のとおり。
種目 | 年齢の範囲 | 受付開始時期 | 採用予定時期 (最も早い採用時期) | |
---|---|---|---|---|
現行 | 改正後 | |||
自衛官候補生 | 採用予定月の1日において18歳以上27歳未満 | 採用予定月の1日において18歳以上33歳未満 | 平成30年10月1日~ | 平成30年11月末頃 |
一般曹候補生 | 一般曹候補生を受ける年の翌年4月1日において18歳以上27歳未満 | 採用予定月の1日において18歳以上33歳未満 | 平成31年3月1日~ | 平成31年9月末頃 |
自衛官候補生や一般曹候補生では年齢制限が27歳未満でしたが、改正後は33歳未満となりました。
以前までは、28歳以上の受験生は受験できませんでしたが、改正後は幅広い年齢の受験生が受験可能。
年齢引き上げの背景
自衛隊を管轄する防衛省が、受験年齢の引き上げに踏み切った理由はシンプルです。
それが人材確保難。
特に、自衛官候補生の採用数は4年連続で採用計画を下回り、平成29年度にの採用数は7,513人で採用計画の8割にとどまっています。
防衛省では、受験年齢を引き上げることによって、高校や大学を卒業後に再就職先として自衛隊を選んでもらう狙いがありますね。
簡単なわけではない
勘違いしないでほしいのが、年齢制限が引き上げられたからと言って、採用試験が簡単になったわけではありません。
試験科目ごとに適切な対策をしなければ、不合格になる可能性は十分になります。
年齢制限は気にしつつ、やるべきことをしっかりと積み重ねていきましょう。
まとめ:幅広い年齢層が求められている
自衛隊の年齢制限は、おおよそ33歳ほど。
しかし、区分ごとに資格が必要だったり年齢が大きく異なります。
受験前に必ず自分で確認するようにしてください。
自衛隊が最新鋭の装備をどれだけそろえても、人がいなければ何の意味もありません。
近年では、北朝鮮や中国の脅威が迫る中、自衛隊の存在の意義は高まる一方です。
この機会に自衛官の採用試験に挑戦してみましょう。
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