具体的な情報が知りたいです。

こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- 総合職の官庁訪問の基礎知識
- 対策方法
- 申込方法
これから、総合職の試験を受験する上で最後の難関が官庁訪問でしょう。
その官庁訪問は、これから初めて受験する人によっては未知の領域。
解らないことだらけで、不安ですよね。
そこで、この記事では総合職の官庁訪問に基礎知識から、具体的な対策方法まで解説しています。
これから、総合職の試験に挑戦する受験生のあなたに読んでいただきたい記事になっています。
もくじ
【国家公務員】総合職・官庁訪問の基礎知識
総合職は、公務員の最高峰と呼ばれる職種です。
その最後の難関が、官庁訪問なんですよね。
近年はコロナ禍の影響で、2021年度の官庁訪問では最終合格発表前に事前予約制を導入していました。
感染状況次第ですが、受験生は最終合格発表前に事前予約をする流れになるでしょう。
ここでは、官庁訪問に挑戦する前に最低限知っておくべき知識を解説していきます。
対象者
対象者は、筆記試験や面接試験を突破し最終合格を得た受験生になります。
例えば、2022年度試験において内閣府が公表している情報は以下のとおり。
- 2022年度国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)(法務区分を除く。)及び同試験(大卒程度試験)(教養区分を除く。)における最終合格者
- 2020年度または2021年度総合職試験(院卒者試験)(法務区分を除く。)及び同試験(大卒程度試験)(教養区分を含む。)における最終合格者
自分の志望先の公式ページを除くと、基本的に上記のような情報が公表されているので、一度確認してみましょう。
試験日程
試験日程は、例年6月〜7月に実施されます。
日程は、大きく分けると5つのグループに分けられています。
このグループは「クール」と呼ばれており、2回目の官庁訪問の場合は「第2クール」ということになりますね。
2022年度の官庁訪問の日程は以下のとおり。
クール | 日程 | 形式 |
第1クール | 6月22日(水)~24日(金) | 対面式・オンライン併用 |
第2クール | 6月27日(月)~29日(水) | 対面式 |
第3クール | 6月30日(木)~7月1日(金) | 対面式 |
第4クール | 7月4日(月) | 対面式 |
第5クール | 7月5日(火) | 対面式 |
※スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
ルールとして、各クールで同じ省庁を受けることができません。
1日目 | 2日目 | 3日目 |
A省 | B省 | C省 |
B省 | A省 | B省 ❌(受けることはできない) |
さらに詳しく解説しています。
第1クール(6月22日〜24日)
第1クールについては、全府省庁、全てオンラインによる面接を実施していました。
対面式であれば、会場で様子を伺うことができますが、オンラインはそうはいけません。
試験自体、予定通りに進行しないこともあるため、自宅で気を抜いてしまうようなことは厳禁。
とある受験生は、進行が遅れしばらくの間パソコンの前に貼り付いていたようです。
また、自宅のネット環境の整備などにも注意が必要です。
大学の講義などでは、ネット環境を理由にすることが許されたりしていますが、官庁訪問には全く通用しません。

第2クール(6月27日(月)~29日(水))
第1クールと同様で、基本的に3ヶ所かつ3日に1回しか同じ省庁を訪問することができません。
多くの受験生は、第2クールは第1クールと同じ順番で受験することになります。
例外として、第1クールで切られてしまった場合には、第2クールでは違う官庁を訪問することができますよ。
遠方から受験する場合は、短期間のうちに宿泊施設の確保が必須となるので、注意しましょう。
多くの受験生は一休.comなどのホテル検索サイトを活用しているようです。
第3クール(6月30日(木)~7月1日(金))
実は、第2クールと第3クールの間で評価がリセットされます。
そのため、訪問先の順番も自由に選択できるようになるんですよね。
第3クールからは、残り2日間となるため訪問できる官庁も基本的に2ヶ所だけとなります。
この2日間に関しては、同じ官庁を連日訪問することができないので注意してください。
第4・第5クール(7月4〜5日)
第4クールまで来ると、連日訪問が解禁されます。
そして第5クール午後に内々定の通知を受けることになり、長かった官庁訪問が終了となります。

【国家公務員】総合職・官庁訪問の試験内容
新型コロナの影響により、第1クールについて一律オンライ形式を導入するなど新しい取り組みが始まっています。
ここでは、対面形式とオンライン形式の2つの面から解説していきます。
対面式
対面式では、以下の面接の種類が実施されます。
- 人事課面接
- 秘書課面接
- ブース面接
- 原課面接
1〜3に関しては、志望動機や自己PRなどごく一般的な内容。
この部分に関しては他の公務員試験と変わりません。
4.原課面接については、聞きなれない人も居ますよね。
簡単にいうと「実際に働いている職員と30〜60分ほど話をする」といった内容になります。
これは官庁訪問特有の面接形式で「面接」の概念で受験すると苦労するかもしれません。
参考
志望先によっては、席が隣り合った2人が長時間話し込むスタイルをとっていることも。
恐らく、様々な方向から受験生の本音を引き出そうとしているのかもしれませんね。
オンライン形式
人事院が公表している情報では、遠隔地から訪問する受験者などの交通事情に勘案し、受験者間の公平性を保つためにオンライン訪問を活用しているようです。
また、総合職の第1クールでは受験者の選択を尊重しオンライン面接を希望する受験生に対しては、必ずオンラインで対応できるようになっています。
ちなみに、第1クールにおいてオンラインと対面式による受験生の評価に差が生じることはありません。
オンライン訪問の詳細が、アガルートアカデミーの公式ページで紹介されていました。
全てではありませんが、公務員試験道場でも抜粋して紹介しますね。
時間経過 | 内容など | |
8:00〜 | 採用担当から電話あり | |
8:30〜 | 面接用ZOOM用のURLが送られてくる | |
9:15〜 | 原課面接など | 面接開始 |
23:10 | 出口面接 | |
終了 |
※スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
詳しくはアガルートアカデミーの公式ページをご覧ください。
【国家公務員】総合職・官庁訪問の対策方法
官庁訪問は個別面接の後に実施されるため、一定の実力がある受験生が残っていることになりますよね。
個別面接では、公務員としての資質を。
官庁訪問では、その官庁に適した人間なのかを選定されることになります。
そのため、個別面接では聞かれないようなことも答える必要があったり、より深い知識が必要になってきますね。
官庁訪問の特徴として、同じような質問を何度も繰り返されています。
長時間にわたって、早朝から夜遅くまで延々と繰り返される官庁訪問では、一朝一夕で身に付けた技術は通用しません。
やってはいけないことは「試験日が近づいたら準備しよう」という発想。
全員が最終合格者であり、そのような実力者が集まった集団から1/3程度まで絞り込まれるのが官庁訪問であるため、確実な対策が必要になります。
ここでは、具体的な対策方法を解説していきます。
対策法①:深い情報収集
一番良い情報収集は業務説明会や政策セミナーに参加することです。
人事院では、総合職を多くの受験生に受験してもらおうと積極的にイベントなどを実施しています。
受験生の中には、面倒くさがらず参加してほしいですね。
例えば、各官庁のパンフレットや白書などをいくら読み込んでも、大まかな情報しか解りません。
一方、業務説明会では実際に働いている職員の話を聞けるわけですから「そこでしか聞けない生の情報」が聞けます。
その情報が元で合格を手にする人は多く居るのも事実です。
そのため、極力イベントなどには参加するようにしてください。
対策法②:エントリーシートの作成
総合職の官庁訪問では、各訪問先で直接記入するケースがほとんどでした。
しかし、コロナ禍などの影響で現在では数多くの省庁でエントリーシート(以下「EC」)を作成し、メールで送信するか、持参する形に変わっています。
ちなみにこのECについては、深く考えず作成すると思わぬ減点対象になりかねないので、しっかりとEC を作り込んでください。
ちなみに面接カードは下記のようなものです。

出典:内閣府の公式ページより
Excel形式で簡単に記入することができます。
面接カードやEC については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
>>【公務員試験】魅力的な面接カードを書く3つのポイントと注意点
対策法③:模擬面接を繰り返す
模擬面接で意識すべきは、自分に関すること。
細かい情報や政策なども大切ですが、その部分で受験生同士の差が広がることはありません。
差が開くのは、やはり自己PRや志望動機などですね。
それだけ知識があろうと、本人の熱い気持ちがなければ面接官に伝わることはありません。
自分の気持ちを効率的に伝える練習は、模擬面接が一番良いでしょう。
模擬面接を何度も繰り返すことによって、やっと面接官に伝わるようになってきます。
内々定をもらった人で模擬面接を行っていない人は、居ないと言っても過言ではありません。
【国家公務員】総合職・官庁訪問の予約方法
官庁訪問の予約については、各省庁の公式ページから申込む形になります。
この記事では、内閣府の公式ページを使いながら解説していきます。
予約期間
2022年度の予約期間は、6月13日9時〜6月20日17時まで。
期限厳守で、この期間を過ぎてしまうと受験することができなくなるので注意してください。
必要書類の提出
内閣府で必要な提出書類は、受付表と面接カードの2種類。
パソコン上でダウンロードすることができ、手書きでもパソコン上で記入でも、どちらでも構いません。
しかし、どちらの場合でもPDFでて提出する必要があります。
また、提出期限については6月21日10時までと申込期間と日程が異なるので注意してください。
訪問日の日程確認
必要書類の提出が終われば、各省庁からメールで連絡がきます。
その際に、日程の調整が必要な場合は再調整が可能なので、必ずすぐに返信するようにしてください。
まとめ
総合職の官庁訪問を経験した受験生の多くは、疲弊してしまいます。
なぜなら、2週間にもわたり朝から晩までずっと面接を受けるわけですから、それは疲弊しますよね。
しかもライバルたちは全員、最終面接を突破してきた強者たちです。
その中で、内々定を得ることは非常に難しいかもしれません。
しかし、官庁訪問まで来ればそこまで大きな差はつきません。
最後に差が開くとすれば、それは気持ちの差です。
あなたが本当に総合職の職員として、日本を支えていきたいという気持ちが強ければ強いほど、夢は叶えられるわけです。
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