こんにちは、元消防士のヤットです。
消防士を目指す熱い気持ちを持った受験生の皆さん!
朗報です!東京消防庁の採用試験での年齢制限が大幅に引き上げられました。
つまり、おじさん世代になっても消防士になれる可能性があるんです。
本記事の内容
- 採用試験の変更点
- 35歳で消防士を目指す際のポイント
- おすすめの予備校
以前までは30歳を超えると消防士になる道は閉ざされていましたが、今の時代は違います。
昔、消防士になることを諦めた人でも対策の方法さえ間違わなければ、夢だった消防士になることができます!
本記事を読みつつ、消防士になるためのポイントをおさらいしてみてください。
東京消防庁の総合的な情報については下記の記事でまとめています。
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目次
東京消防庁採用試験の年齢制限が大幅に引き上げ!
東京消防庁の発表によると、令和6年度の東京消防庁採用試験の受験年齢が30歳未満から36歳未満までに引き上げとなりました。
消防官専門系試験では、教養試験が廃止となり適性検査(PSI3)が実施される予定です。
主な変更点
主な変更点を図解にしてみました。
消防官Ⅰ類
- 36歳以下まで受験可能
- 筆記試験は教養or適性のどちらか選択できる
- 適性検査はSPI3を採用
消防官専門系
- 36歳以下まで受験可能
- 筆記試験は廃止、適性検査を実施
- 適性検査はSPI3を採用
本当に驚きの発表となりましたよね。
最も大きな変更点は、やはり年齢制限の引き上げでしょう。
そ他にも教養試験と適性検査を選択できるなど、消防官になるハードルが下がったのは間違いありません。
消防官専門系に関しては教養試験が廃止されたため、他の対策に時間を使えることになります。
年齢制限変更による受験者への影響
影響としては、以下の点が考えられます。
- 受験者数の増加
- 面接などのハードルが上がる
- 新たな対策が必要
順番に解説していきます。
受験者数の増加
年齢制限の緩和により、社会人の受験者数が増えることは間違いありません。
受験者数の増加により、単純に倍率が上がり全体的な試験の難易度は上がる可能性があります。
適性検査は性格検査だけでなく、適性試験も実施されるためノー勉強では合格することは難しいでしょう。
年齢制限というハードルが下がった故、受験者数が増えることは自然と考えるべきです。
面接などのハードルが上がる
教養試験については、人の採点が入る余地はありませんが、面接や論文は別です。
学生のような「勢い」に任せた対策では絶対に合格できません。
面接であれば中途採用枠として、自分がどのように組織に貢献できるのか論理的に説明できなければ合格は無理です。
また、論文についてもお題目に対して自身の経験や知識を、起承転結に従って試験官にアピールしなければなりません。
社会人が学生よりも厳しく見られるのは仕方なく、理解して対策しなければなりません。
社会人から公務員になる方法については下記の記事で詳しく解説しています。
新たな対策が必要
Ⅰ類の場合、教養試験か適性検査のどちらかを選択できる試験になっています。
適性検査と侮(あなど)ってしまうと痛い目に遭います。
東京消防庁の適性検査を言えば、クレペリンなどの性格検査が有名ですが、令和6年度の新方式試験では適性試験も実施されます。
適性検査と適性試験は別物であり、適性検査は専用の対策が必要になります。
適性検査などの詳細については下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
受験準備のポイント
新方式が実施されるからと言って、必要以上に恐ることはありません。
基本的に公務員試験で対策すべきポイントは同じです。
ただ、適性試験を受験予定の方は必ずSPI3の特性などを理解しておく必要があります。
初めて試験を受験される方で、右も左もわからないという場合は東消塾に質問してみるのも手です。
東消塾ではSPI3にも対応した講座があるため、適性試験を受験予定の方も安心してください。
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東京消防庁への入庁時期
東京消防庁は他の消防本部とは異なり、入庁時期が4月や10月などの決まりがありません。
なぜなら、東京消防庁は入庁する人数が他の消防本部に比べ圧倒的に多いため、一気に入庁することができないからです。
そのため、受験生(特に社会人)は入庁が遅れた場合、収入源の確保などの準備が必要となります。
主な入庁スケジュールは下記のようになっています。
東京消防庁が合格者に対し発表している内容によると、採用時期は大きく4つです。
全国の消防本部と同じく4月採用が最も早く、次に8月、10月、翌年の2月と続いていきます。
採用時期が4つにわかれている消防本部は、東京消防庁以外にはありません。
受験生側ではコントロールできない
東京消防庁の入庁時期については、受験生側がコントロールする余地は一切ありません。
そのため、個人の理由などで東京消防庁側に要望しても、入庁時期を早めたり遅くしたりすることはできないのです。
受験生は決められた入庁時期に従い順次、入庁していくことになります。
受験地は関係ない
入庁時期に受験地が関わることはありません。
ネットでは「東京受験だと早く入庁できる」などの真偽がわからない情報が出回っていますが、間違いです。
受験地によって入庁時期が決まるのであれば、受験地での受験者数にムラができてしまい、本来の主旨と変わってしまいます。
東京消防庁の受験地については、下記の記事で詳しく解説しています。
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新卒生が優先的に採用される傾向
採用時期については確定情報はないですが、基本的には採用される年度の3月中に大学を卒業した人から入庁していきます。
35歳まで年齢制限が緩和されたとは言え、やはり「大卒程度」を謳(うた)っているため、新卒から採用していくのは自然な流れでしょう。
大卒区分はどちらかと言えば、幹部候補に分類されるため「20代前半から育てたい」という思いがあるのです。
ただ、採用時期が遅れても採用されることは間違いないので安心してください。
35歳で消防官を目指す際の注意点
仮に35歳で消防官を目指す場合、現役生や20代の受験生と同じ対策をしていては太刀打ちできません。
年齢制限の緩和は試験の難易度が下がった訳ではないのです。
本章では35歳という年齢で消防官になるポイントを解説します。
筆記試験の難易度は同じ
筆記試験に関しては、人の判断が入る余地がないため他の受験生と対策すべきことは変わりません。
東京消防庁は教養試験であれば知能を重視したり、論文の文字数に足切り点を設定しているなどの特徴があります。
東京消防庁専用の対策をしていけば、そこまで怖くありません。
注意点
令和6年度よりSPI3を選択できますが、情報が出ていないためどのような採点基準を設けているか不明です。
そのため、他の公務員試験と同じようなSPI3対策をする必要があります。
教養試験に慣れていて、SPI3が苦手であれば教養試験を選択しておいた方が無難でしょう。
東京消防庁の試験内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
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体力試験は平均点以上を目指す
体力試験については、そこまで差がつくことはありません。
また、30代から一気に体力が落ちていくため、体力試験の足切り点を下回らないように注意してください。
東京消防庁では体力試験での点数を公表していませんが、ずば抜けた体力が必要ではありません。
ランニングや筋力トレーニングを日常的に続けていれば十分に対応できます。
消防官の体力試験については下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士の体力試験に合格するためのポイントを元消防士が徹底解説
求められる役割を理解する
30代を超えると、残念ながら高卒や新卒のフレッシュさはありません。
30代に求められるものは、経験や即戦力となる知識です。
面接などで「勢い」に任せた内容では、まず合格することは難しいでしょう。
社会人は社会人の戦い方やアピール方法があります。
効率が命
まず、確実に1年以内で合格できるような学習計画を練りましょう。
なぜなら、他の受験生に比べて圧倒的に時間が少ないからです。
それは、勉強時間に限らず年齢制限という意味でもです。
厳しいようですが、1年以内に合格するという強い意志がない限りは35歳で合格することはできません。
プロに相談して時間短縮しよう
とは言え、勉強から離れている社会人がいきなり消防官になるのは至難の業です。
そんな時は東消塾の力を借りてみるのも手です。
東消塾は元東京消防庁職員が立ち上げた、消防官に特化した通信講座です。
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東京消防庁の受験区分の違い
東京消防庁には、現在2つの受験区分があります。
本章では区分の違いについておさらいしておきます。
Ⅰ類(大卒区分)
Ⅰ類は大卒区分に指定されています。
大卒ではありますが、必ずしも大学を卒業している必要はなく22歳以上であれば誰でも受験することが可能です。
試験の難易度は高卒区分よりも難しくなっており、論文試験でもお題が複雑になっています。
1類は幹部候補的な役割を担っています。
そのため、面接などでは役割を理解したアピールをすることが重要になってきます。
Ⅲ類
Ⅲ類は高校卒業者を対象とした試験です。
対象年齢は18歳以上〜21歳以下の受験生となります。
筆記試験の難易度は、大卒よりも簡単で全国的に試験が実施されるため受験生も多くなっています。
東京消防庁の高卒試験は、他の消防本部と比べて難易度が低いため腕試しで受験する受験生も数多くいます。
Ⅲ類は21歳以下の受験生が対象のため、フレッシュさが求められます。
Ⅰ類は幹部候補ですが、Ⅲ類は現場でバリバリ働くようなイメージですね。
Ⅱ類って無くなったの?
実はコロナ禍を契機として、近年Ⅱ類試験が実施されていません。
Ⅱ類試験とは、短大卒者を対象とした試験で毎年のように実施されていました。
しかし、コロナ禍の影響で廃止されて以降は復活していません。
恐らく、大卒区分の年齢制限緩和に伴い今後も復活する見込みはないでしょう。
東京消防庁合格へのステップ
最後に東京消防庁に合格するためのステップを解説していきます。
対策の方向性を決めよう
方向性は最も大切な部分です。
まず、公務員試験対策を全て自分で行う独学か、通信講座などを活用するかのどちらかです。
特に社会人は仕事をしながらの勉強や、社会人だからこその対策が必要なため、プロの講師に教わることをおすすめします
計画を作る
対策の方向性が決まれば、試験本番までの計画を立てていきます。
闇雲に無計画で対策を進めていっても、効率的に対策することができません。
大まかでも良いので、必ず計画を立ててから進めてください。
通信講座などでは勉強の計画を一緒に練ってくれることもあります。
試験日まで対策を続ける
意外かもしれませんが、地道な努力に勝るものはありません。
いくら優秀な講師や、通信講座を利用したとしても最後は自分自身が努力しなければなりません。
しかし、地道な努力ほどしんどいことはないんですよね。
毎日勉強するのも大切ですが、たまには休憩を挟みつつ継続した努力が必要となります。
まとめ:年齢制限が緩和されてもやるべきことは同じ
消防官を目指す受験生にとっては、東京消防庁の年齢制限緩和は衝撃でしょう。
一般的な消防官の年齢制限は29歳前後です。
その中で東京消防庁の年齢制限の緩和(36歳未満まで受験可能)は、全国の消防本部へも影響を与える可能性があります。
しかし、東京消防庁の試験自体の難易度が下がった訳ではありません。
SPI3など新しい試験にも対応する必要があります。
特に社会人から東京消防庁を目指すのであれば、通信講座などを利用し効率良く対策し、最短で合格を目指しましょう。