
こんな疑問を解決できる記事を作りました!
公務員の中でも人気を誇る警察官。
警察官の仕事には意外と知られていない仕事内容があります。
その数なんと14種類!
職種全てを把握する必要はないですが、なんとなく知っておくだけでも全然違います。
例えば、
- 論作文試験で使えたり
- 面接で具体的な目標を言えたり
こんなことにもつながるんですよね。
難しい言葉は使わず簡単に解説しているので、これから警察官を目指す方はぜひご覧ください。

目次
警察官の仕事
警察官の仕事の種類は主に9種類あります。
名称などは都道府県により若干異なりますが、基本的な仕事内容は変わりません。
なお、この記事では警視庁の職務内容を参考にしています。
警察の職種一覧
- 地域警察
- 交通警察
- 警備警察
- 刑事警察
- 組織犯罪対策
- 生活安全警察
- 公安警察
- サイバーセキュリティ対策
- 人身安全関連
- 犯罪抑止対策
- 総務
- 警務
- 事務
- 技術・専門・技能関係
1つずつ解説していきます。
地域警察:管内を守る最前線!
地域警察は、地域住民の最も身近で働く職種ですね。
代表的なものとしては、交番勤務になります。
取り扱う事件や相談は幅広く、365日24時間に渡り一般市民の安全を守っています。
ちなみに、警察学校を卒業すれば一番最初に配属されるのが交番勤務。
全ての警察官は交番勤務から警察人生がスタートします。
地域で何か起きれば、一番はじめに駆けつけるのが地域警察に所属する警察官であるため、非常に信頼されている存在と言えますね。
忙しい場所などに勤務すれば、どれだけ現場経験が豊富になり実力が磨かれていきます。
仕事の内容
- 交番勤務
- パトロール
- 巡回連絡
- パトカー勤務

交通警察:交通事故を防ぐ要(かなめ)!
交通警察の任務は、交通事故の防止や交通規則違反者の取り締まりなど。
交通事故を減少させることを目標に、さまざまな角度から道路交通の安全を守っています。
また取り締まりだけでなく、一般市民に交通ルールやマナーの重要性をドライバーに指導し交通安全教育にも力を入れています。
部署一覧
- 交通総務:交通安全教育
- 交通規則:マラソンの先導、道路使用許可
- 交通捜査:交通事故・事件の捜査の担当
- 交通執行:スピード違反取り締まり
- 交通機動隊
警備警察:DJポリスで有名!
警備警察は、警備活動によって事件や事故を未然に防ぐ任務にあたります。
専門的な技術を身につけ、日々訓練を怠らず市民の安全を守っていますね。
最近では、ハロウィーンの際に渋谷で注意喚起を行う「DJポリス」が脚光を浴びていましたよね。
DJポリスも警備警察に所属しています。

部署一覧
- 治安警備:デモ対応など
- 雑踏警備:DJポリス
- 警護警備:要人警護
- 災害警備:自然災害時の避難誘導など
刑事警察:ドラマの主役!
刑事の仕事は、巧妙化、複雑化した犯罪の最前線で戦うことです。
ひとたび事件が発生すれば、現場に急行し実況見分や、犯罪の証拠となる物品を収集します。
同時進行で、被害者や目撃者などの聞き取りなども行います。
証拠を一つ一つ積み重ねて地道な捜査を続けながら、犯人を追い詰めていきます。
裏付捜査を徹底して行うことで事件の真相を明らかにし、事件による被害者の無念を晴らすことが目的。

部署一覧
- 強行犯捜査:強盗、殺人
- 知能犯捜査:贈収賄、特殊詐欺
- 盗犯窃盗:侵入強盗、ひったくり
- 鑑識:指紋採取
組織犯罪対策:暴力団が恐れる存在!
主な担当は、暴力団、不良外国人、薬物、武器の密輸・密売グループです。
犯罪の種類を問わず横断的に組織犯罪を取り締まるのが組織犯罪対策ですね。
犯罪組織の実態解明を進めており、資金源の根絶に重点をおきながら取り締まりを強化しています。

部署一覧
- 組織犯罪対策:外国人組織犯などの情報取集
- 暴力団対策:暴力団の根絶
- 薬物・銃器対策:違法薬物対策
生活安全警察:地域住民に寄り添った仕事!
生活安全警察は、市民が安心して暮らせることができる社会の実現を目指しています。
例えば、地域の身近で発生し生活に直接影響を及ぼす犯罪の取り締まりなどを行います。
また、防犯活動や地域住民からの相談受理も行っていますね。
部署一覧
- 防犯:防犯アプリの活用など
- 生活安全相談:ストーカー被害相談
- 保安:違法営業の風俗店取り締まり
- 少年:非行少年の立ち直り支援
人身安全関連事案総合対策:所轄警察署の支援
ストーカーや配偶者による暴力事案ななどは、所轄の警察署が主導で行いますが、より専門的に動いているのが人身安全関連事案総合対策の役割です。
ストーカーなどの事件は、重大事件に発展する可能性が高く、被害者の安全確保を最優先に考えながら、被害者に対する捜査を行っています。
必要性があれば、実際に警告などを行い改善の見込みがなければ検挙します。
犯罪抑止対策:特殊詐欺の根絶
各種犯罪の発生を抑止するのが犯罪抑止対策本部です。
近年では、オレオレ詐欺、架空請求、還付金詐欺対策に力を入れています。
これらの被害を未然に防ぐため、注意喚起を行うなど特殊詐欺の根絶を目指しているんですよね。
公安警察:テロなら任せろ!
国際テロ組織、過激派、右翼などによるテロ・ゲリラ行為の未然防止が主な任務。
また、北朝鮮による拉致容疑事案などに対する捜査も含まれています。
対日有害活動と呼ばれる、サイバー攻撃やNBC災害(核・生物・化学物質)テロへの対策も強化しています。
サイバーセキュリティ対策:情報捜査のプロ
サイバーセキュリティ対策推進の司令塔。
サイバーに関する知識・技能を向上させるための人材育成なども行います。
各自治体や民間事業者との連携強化、また各種セミナーやイベントも開催していますよ。
総務:被害者の味方
総務に属する、犯罪被害者支援室では、事故や事件で被害者となった家族への支援を行っています。
一度でも事件に巻き込まれると、家族が抱える不安は甚大で精神的なサポートをはじめ、刑事手続の流れの説明まで多岐に及びます。
その他の部署では、総務部があります。
総務部では、
- 予算の執行
- 物品や施設の維持管理
- 装備資機材の開発や管理
なども行っており、現場で活躍する警察官のサポート役と言えますね。
警務:学生が恐る学校教官
警務で代表的なものといえば、学校教官が所属する教養課でしょう。
採用試験に合格した受験生は、全員警察学校に行くことになり「気力・体力・技術」身に付けます。
学生たちを厳しく指導するのが学校教官です。
また、警務部では、職員の人事や採用に関する業務、給与、福利厚生などの行いますね。
第一線で活躍する警察官のワークライフバランスの充実を図っています。
警察学校については、こちらの記事で詳しく解説しています。
事務:組織の縁の下の力持ち
本部をはじめ、警察署などの各署で警察事務のプロとして活躍しているのが警察行政職員。
一般市民からの電話や窓口対応をはじめ、
- 犯罪統計資料の作成
- 予算執行
- 設備・備品の管理
- 遺失届・拾得物の取り扱い
- 職員の福利厚生
などですね。
部署一覧
- 警察署・事務(警務):来署者や電話対応
- 警察署・事務(会計):備品等の管理
- 本部・事務:組織全体の企画・経理など

仕事内容を知って、採用試験に活かそう!
警察官の仕事の内容を知っていると、採用試験において活かすことが可能です。
特に面接試験では、どれだけ具体的に「未来の自分」を思い描けているかが重要なんですよね。
未来の自分というのは「どのような仕事をしているのか」ということです。
面接官は、受験生がいかに具体的な仕事を知っているかという部分を見ています。
例えば面接官から「将来どのような仕事をしたいですか?」と質問されたとしましょう。
その答えとして。
Aさんは、
交番勤務がしたいです!
一方Bさんは、
交通警察に所属し、白バイ隊員としてスピード違反などの取り締まりを行い、危険な運転を減らしていきたいです
こんな感じで答えたとしましょう。
双方の答えを比べてみてどうでしょうか。
明らかにBさんの方が具体性があり、評価が高くなります。
このように、仕事の内容を知っていると答えが具体的になり面接でも活かすことができます。
仕事の内容については、1から10まで知っておく必要はありませんが、少しでも知っておくと自分の武器になります。
この記事の内容だけでも十分にアピールできるので、ぜひ活用してください。

警察官の全体像については、警察官の全て【仕事・採用試験の内容と採用されるためのポイント】を参考にしてください。