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公安職

刑務官の階級【各階級の役割と昇任方法】

刑務官階級

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するための、ノウハウを解説しています。

 

刑務官の階級について知りたいです。
悩んでいる人

 

こんな疑問を解決できる記事になっています。

 

この記事の内容

  • 各階級と役割
  • 昇進方法
  • 特徴

 

当サイトの運営者であるヤットは、公務員として10年間の職務経験があります。

僕自身が受験で大変苦労したため、初学者目線で公務員関連情報などを解説しています。

 

刑務官の階級は、9つに分類されており各階級それぞれに役割があります。

また、刑務官はキャリアやノンキャリアの影響が少ない職業であるため、誰でも昇任することが可能。

 

「高卒でも上の階級に行けるのだろうか・・・」こんな人も、この記事がお役に立てます。

 

刑務官の総合情報については、下記の記事を参考にしてください。

>>刑務官

 

ヤット
刑務官について網羅的に解説しています。

 

本記事は、3分程度で読んでいただけます。

 

刑務官の階級と役割

 

刑務官の階級は、以下の9つに分類されています。

表の上から上位の階級となっており、イメージしやすいように通称や民間企業での役職名も記載しています。

階級通称(民間の場合)階級章
矯正監区長(大規模所長クラス)ゴールドの台にゴールドの桜花賞が3つ
矯正長所長(部長クラス)ゴールドの台にゴールドの桜花賞が2つ
矯正副長部長・課長クラスゴールドの台にゴールドの桜花賞が1つ
看守長課長・課長補佐クラスゴールドの台にゴールドの標章

両サイドに3本のゴールド線

副看守長係長・主任クラスゴールドの台にゴールドの標章

両サイドに2本のゴールド線

主任副看守部長一般職シルバーの台にゴールドの標章

両サイドに1本のゴールド線

看守部長一般職シルバーの台に円形シルバーの標章

両サイドに3本のシルバー線

主任看守一般職シルバーの台にシルバーの標章

両サイドに2本のシルバー線

看守一般職シルバーの台にシルバーの標章

両サイドに1本のシルバー線

 

上記のようになっています。

聞きなれない階級もあると思いますが、なんとなく理解しておきましょう。

 

ヤット
階級については、就職してからの方が頭に入りやすいですよ。

 

さて、各階級の役割について詳細に解説していきます。

 

矯正監

 

刑務官の中で、矯正監は最高位の階級。

いわゆる、キャリア組と呼ばれるような人たちが就く階級となっています。

 

例えば、国家公務員総合職の採用試験を突破した受験生で、

  • 年齢
  • 勤続年数
  • 勤務成績

などの条件から、選ばれし者だけが到達できる階級です。

そのため、一般の受験生は矯正監になることはできません。

 

また、特徴としては2〜3年で全国各地の刑務所や拘置所へ異動することになり、定住することが難しいと言えるでしょう。

 

総合職については、こちらの記事で詳しく解説しています。

>>【国家公務員】総合職とは?【たった5分で全て理解できる】

 

矯正長

 

矯正長も非常に狭き門です。

小規模施設で所長として、権限を有し大きな責任を伴いますね。

 

勤続年数や勤務成績はもちろんのこと、部下の育成などを一手に引き受ける「管理者」としての手腕も求められることに。

 

矯正副長

 

矯正副長は、高等科研修という研修を修了が絶対。

それだけでなく、修了者から選ばれたごく一部の職員しか矯正副長になることができません。

 

小規模施設では、所長クラス。

大規模施設では、部長クラスとして働くことになります。

 

看守長

 

看守長になるためには、

  • 高等科研修修了後、ある程度勤務年数を積んでいること
  • 現場責任者としての勤務成績と管理者研修修了していること

などの条件があります。

 

看守長は、管理職扱いとなるため責任の重い業務が格段に増えます。

 

刑務官会議と呼ばれる会議に出席したり、小〜中規模の施設では部長クラスに。

 

看守長は、管理職であるため出世コースの道を十分に歩いていることになります。

 

看守副長

 

副看守長の条件は、

  • 勤続年数10年以上
  • 中等科研修を修了
  • 上官からの推薦

など。

 

特に「上官からの推薦」が大切です。

公務員によくあることですが、やはり上司に気に入ってもらえなければ上にいくことはできません。

 

副看守長までの階級は、一般職扱いとなるので管区内での異動・転勤があります。

 

看守部長

 

看守部長は、施設の中で工場や舎房の現場監督的な立場。

ちなみに看守部長へは2つの昇任方法があります。

  • 国家公務員一般職採用試験に合格し刑務官を拝命された場合
  • 勤続年数が20年前後で必要な知識と経験を積んでいる場合

 

国家公務員一般職は、総合職より難易度が低いものの「準キャリア」と呼ばれているキャリアとなります。

 

刑務官として採用された場合は、20年近くの勤続経験が必要ですが、一般職はその必要がありません。

 

ヤット
出世を狙うのであれば、一般職以上で就職するのがベターでしょう。

 

国家公務員一般職については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。

>>国家公務員一般職について解説【試験内容・仕事内容・給料など】

 

主任看守

 

主任看守への条件は、

  • 10年ほど看守として働き必要な知識と経験を身につけていること
  • 勤務成績が評価され上官から推薦が得られること

 

主任看守へ昇任しても、給料自体は大きく変わりませんが、後輩の教育や管理など責任は重くなります。

看守

 

看守は、刑務官採用試験に合格した者が初等科研修を修了した後、この階級からスタートすることに。

刑務官として最初の階級であり、一部を除き多くの職員が看守を経験します。

 

シフト制で夜勤などの経験を積み重ねていくことになります。

慣れないうちでは、上下関係や受刑者の対応などで苦労することになりますが、避けては通れない道です。

 

刑務官の仕事内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。

>>刑務官の仕事内容【キツいと言われる3つの理由と適性】

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刑務官の昇進方法

 

刑務官の昇任方法には、以下の2つ。

  1. 中等科研修
  2. 高等科研修

ちなみに初等科教育は、刑務官として採用された場合全職員が修了する必要があるため割愛します。

 

ヤット
初等科教育は、消防学校や警察学校のようなイメージでいいでしょう。

 

中等及び高等科研修はキャリアアップのためには必須の研修です。

しかも、この研修を受けるための選抜試験があり、その試験に合格した者のみが研修を受ける資格を得ます。

 

この選抜試験が昇任試験のようなものだと思っておきましょう。

試験の内容としては、一般教養や法律的な知識など。

 

中等科教育

 

刑務官として、昇任していくための最初の難関が中等科研修。

中等科研修を受講すると、昇任の条件が1つクリアすることになり、昇任の資格を得ることができます。

 

基本的には、若手の刑務官の多くが挑戦するため各刑務所などでは、積極的に若手職員の支援を行っています。

 

高等科教育

 

高等科研修は、中等科研修と同様に選抜試験をクリアしなければなりません。

しかも、選抜される条件や人数が厳しくなるため、簡単に受講できる研修ではないといえるでしょう。

 

高等科研修を修了すると、管理職や幹部クラスの職員へのキャリアアップの可能性が高くなります。

また、高等科研修を受講できる者は、より法律的知識が求められます。

例えば、施設内での憲法違反などによる訴訟リスクを避けるためにも管理職が先頭に立って、職員を指導するため。

指導するということは、一般の職員の何倍もの知識量がなければやっていけないのです。

ヤット
基本的には、選抜試験をクリアすることが必須です。

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【刑務官】昇任の特徴

 

実は、刑務官は公安職の中でもキャリア組と、そうでない者との差が少ないことで知られています。

 

そもそも、刑務官採用試験に「大卒区分」は存在せず高卒区分のみとなっています。

例えば、消防や警察では大卒区分が存在し、給料や昇任期間に差があるんですよね。

 

もちろん、刑務官でも受験生のバックグラウンドによっては給料に若干の差がありますが、大きくはありません。

 

例外として、国家総合職や一般職の職員が刑務官として働いています。

しかし、そもそも一般の刑務官とは働いている土俵が違うため、比較しなくてOK。(総合職などは最初からキャリア採用のため)

 

ヤット
誰にでもチャンスがあるといくことですね。

 

女性も活躍できる

 

日本の公務員界では、まだまだ女性の活躍できる場が少ないという問題があります。

しかし、刑務官は違います。

刑務官の採用試験では「A」と「B」という区分が存在しており、

  • A=男子
  • B=女子

となっています。

 

女性は女性の刑務所などで働くため、しっかりと分類されています。

男性が女性刑務所で働くことは絶対にないため、採用やキャリアアップの観点からも、女性が活躍できる場が整っていますよね。

 

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まとめ:チャンスが多い職種

 

刑務官は公安職の中でも、誰にでもチャンスがある職種と言えます。

 

高卒で就職した場合でも、一定の勤続年数などをクリアすることができれば、誰でも昇任試験に挑戦できます。

 

本人の頑張り次第で、刑務官の階級を上げていくことが可能。

誰にでもチャンスがある点は刑務官の魅力の1つですよね。

 

階級について知った後は、実際に採用試験について知識を深めていきましょう。

まずは、どれくらいの難易度なのか知っておきたいところ。

倍率などについては、<刑務官>採用試験の倍率【地域差で倍率が大きく異なる特徴あり】を参考にしてください。

 

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