地方公務員

警察官の階級と役割をまとめてみた【キャリアとノンキャリアの違い】

2022年12月12日

警察官階級

 

警察官の階級について教えてください。自分がどの階級までいけるのか知りたいです。
受験生

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました!

 

警察官は階級社会と呼ばれており、階級によって仕事の内容が変化していきます。

いわゆるキャリアと呼ばれている人たちしか到達できない階級もありますね。

 

この記事では、すべての階級と役割について解説しています。

採用試験の段階で階級について知識を深めておく必要はありませんが、今後のキャリア形成には不可欠なものです。

「少しくらい」知っておくだけでも、全然違いますよ。

 

警察官の全体像については、警察官の全て【仕事・採用試験の内容と採用されるためのポイント】を参考にしてください。

 

警察の組織図

 

警察組織には10個もの階級が存在しており、その階級それぞれで役割があります。

まずは、階級の上位関係を把握しておきましょう。

 

警察官階級

 

警視庁と都道府県警察では、同じ階級でも若干の違いがあるため表にまとめています。参考までに。

階級 警視庁 都道府県警察
警視総監 警視総監
警視監 警視庁副総監
主要部長
主要本部長・副本部長
警視長 部長・主要参事官
方面本部長・学校長
本部長
主要部長
警視正 参事官・方面本部長・首席監察官
主要課長・隊長・副校長
主要参事官・方面本部長
部長・主要課長
警察学校長・警察署長
警視 理事官・監察官・管理官
方面本部副本部長・課長・隊長
監察官・課長・次席
警察署長 ・ 副署長
警部 係長 課長・課長補佐・次席
警部補 班長 ・ 主任 係長
巡査部長 班長 ・ 主任 係長
巡査長 主任
巡査

 

警視庁は、都道府県警察でありながら特殊な組織。

例えば、都道府県警察の警視であれば警察署長になることができますが、大規模警察署の署長にはなれません。

東京都内で言うと「池袋署」や「渋谷署」にような警察署。

そのため、大規模警察署の署長になるためには警視正からになります。

 

国家公務員と地方公務員の違い

 

警察には、国家公務員である警察庁と地方公務員である都道府県警察に分かれます。

また、都道府県警察の中でも警視庁は他の警察本部と若干異なります。

 

国家公務員が警察庁から出向して都道県警察で働く場合もあり、非常に複雑。

 

今の段階では、

  • 警察庁
  • 警視庁
  • 都道府県警察

の3種類があるという認識を持っておきましょう。

 

ヤット
何となく理解すればOKです。

 

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【警察】階級ごとの役割

 

階級が上がることに、責任の重さや組織から求められることが変化していきます。

階級ごとに簡単に解説していきますね。

 

巡査

 

各都道府県ごとに実施される警察官採用試験に合格し、警察学校を卒業したあとは巡査からスタートすることになります。

いわゆる一番初めの階級ですね。

 

多くの場合は、各警察署の交番に勤務します。

交番では地域住民に密着しながら、警察官としての基礎を学んでいくことになりますね。

右も左もわからない部分からスタートするため、何事にも好き嫌いせず学ぶ姿勢が大切です。

 

巡査長

 

巡査長の役割は、後輩の巡査に対して指導を担っています。

自分の仕事もこなしつつ、指導も行うため幅広い視野が求められますね。

 

巡査として勤務年数が一定あり、懲戒歴などがない場合は優先的に巡査長に昇任できるようです。

もちろん階級が上がるため巡査よりも給料は優遇されます。

 

ちなみに、巡査長に関する規則は国家公安委員会既規則で定めされています。

 

国家公安委員会規則

勤務年数が6年(大学卒業者は2年、短大・専門学校卒業者は4年)に達しており指導力を有する者、または巡査部長昇任試験に合格したもののまだ辞令が出ていない者のうち、勤務成績が優良であり、かつ、実務経験が豊富な者

 

上記に該当する場合は、巡査長になれますね。

 

巡査部長

 

巡査長の上位が巡査部長です。

巡査部長は、部下である巡査や巡査長の指導監督が主な仕事。

上司である警部補の補佐的な役割も担っているため、緩衝材のような位置付けですね。

国家公務員一般職から警察庁に就職した場合は、巡査部長からスタートします。

 

巡査からスタートした場合は、一般的に昇任試験と呼ばれる階級を上げる試験に合格すれば、巡査部長になれます。

 

現場では主任と呼ばれるこも多いですね。

 

警部補

 

警部補は中級幹部の位置付け。

各種令状請求ができるようになるなど、大きな権力を持ち現場でのリーダー的存在です。

警部補は、警察署において現場責任者としての役割がありいわゆる「係長」にあたる階級ですね。

 

巡査部長から警部補に昇任する場合は、昇任試験に合格し警察大学校の研修を修了することで、警部補の任命を受ける流れです。

 

国家公務員総合職に合格すると、警部補からキャリアがスタートしますよ。

 

ヤット
国家公務員は常に階級が上のイメージですね。

 

警部

 

警部は、本格的な管理職になります。

現場に直接関わることが少なくなり、担当部署やチームを指揮・統括する役割を担います。

 

警部から逮捕状の請求ができるようになります。

警察本部では「課長代理」や警察署の「課長」にあたる階級ですね。

 

警部補までは大卒や高卒によって、昇任試験を受験できる年数が異なりますが、警部補以上は問われません。

 

ちなみにキャリアである、国家公務員総合職合格者は最年少23歳から警部になることも可能です。

 

警視

 

警視は、警察署の「署長」や「副署長」、「課長」の役職になりますね。

警察本部では人材育成や管理官などの業務に従事します。

 

地方公務員の場合は、警視になるまでに警部として6年以上の実務経験が必要となります。

警視には定員があるため、昇任試験によって昇任するわけでなく選考になりますね。

 

一方、国家総合職合格者は20代後半で警視の役職に就くことができます。

 

ヤット
20代後半で警視はすごいですよね!

 

警視正

 

警視正は警察本部の「部長」や「参事官」、大規模警察署の「署長」などを勤める上級管理職。

警視正になると、地方公務員で採用されていた場合でも国家公務員の扱いになります。

 

国家公務員総合職の場合は採用後15年ほどで昇任しますが、一般職の場合は25年前後で昇任すると言われています。

 

地方公務員の場合は、どれだけ最速で昇任しても50歳代です。

そのため、警視正になったとしてもすぐに定年を迎えてしまいますね。

 

ヤット
地方公務員から出世するのは難しいんですよね。

 

警視長

 

警視長は、警視庁の「部長」、警察本部の「本部長」などにあたる階級。

警察学校の学校長として働く場合もありますね。

 

国家公務員の場合は、採用22年後に成績優秀者から順番に昇任していきます。

 

地方公務員の場合は、警視長が昇任できる最高位の役職。

現実的には地方公務員で警視長を務めている人はいません。

 

警視監

 

警察庁で「次長」、「局長」、「官房長」などを務めるか、警視庁で「副総監」などを務めます。

 

国家公務員の場合は、警視長に昇任した人は、基本的に全員が警視監に昇任しますね。

 

ちなみに警視監の定員は日本で38名と狭き門です。

 

警視総監

 

警視庁のトップとして警察職員の監督する役割があります。

ちなみに警視総監の椅子は1つのみ。

つまり、日本に1人だけです。

 

警視総監は、国家公安委員会が東京都公安委員会の同意を得て、内閣総理大臣の承認を得て任命されます。

警察官の身分で内閣総理大臣が絡んでくるのは警視総監くらいではないでしょうか。

 

日本の警察組織のトップは警察庁長官ですが、警察庁長官は警察の階級制度が適用されません。

そのため、階級制度上は警視総監が日本の警察組織のトップですね。

 

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刑事はどの階級?

 

皆さんもよくご存知の刑事。

この刑事がどの階級に位置するかご存知ですか?

 

結論から言うと、巡査以上であれば刑事になることができます。

そもそも「刑事」という階級は存在せず、単純に刑事事件を担当している警察官のことを刑事と言います。

 

例えば、巡査部長の場合は「部長刑事」などと呼ばれています。

 

巡査や巡査部長は交番勤務のイメージがありますが、成績や勤務態度次第で刑事課に配属されることあります。

つまり「刑事」になるために階級は関係ありません。

 

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警察組織におけるキャリアとノンキャリア

 

記事の冒頭でも少し触れましたが、警察官の世界にはキャリアとノンキャリアという位置付けが存在します。

警察官になる道には大きく2つあります。

  • 国家公務員試験に合格し、警察庁へ
  • 地方公務員試験に合格し、都道府県警察へ

この2つです。

 

そして、キャリアと呼ばれる人に該当するのが国家公務員試験に合格し、警察庁へ入庁した人のこと。

採用後は、警察大学校という都道府県警察学校とは異なる機関で、実務に必要な教育を受けます。

 

ちなみに、

  • 国家公務員総合職:キャリア
  • 国家公務員一般職:準キャリア

と呼ばれています。

 

国家公務員として採用された場合は、昇任が早く早い段階でトップに近づくことが特徴ですね。

 

警視長以上は基本的にキャリアの人が就くことが一般的で、上を目指すのであれば国家公務員試験を受験しましょう。

 

これから警察官採用試験対策を考えている方は、警察官採用試験の内容を5分で解説【試験のポイント】を参考にしてください。

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