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警察官採用試験の倍率【警察官は合格しやすい?:嘘です】

2022年12月11日

警察官採用試験倍率

 

警察官採用試験の倍率は低いと聞いたんですが、実際のところどうなんですか?
悩んでいる人

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました!

 

警察官採用試験の倍率は、他の公務員試験と比較して低め。

全国の倍率平均値は5〜7倍ほどですね。

 

警察官採用試験は倍率だけ見れば狙い目かもしれませんね。

しかし、倍率だけを追いかける受験生は危険だと思っています。

 

この記事では、警察官採用試験の具体的な倍率や考え方について解説しています。

 

  • 倍率が気になって仕方ない
  • 倍率が低い地域を狙っている

こんな受験生の方はぜひご覧ください。

 

警察官の全体像については、警察官の全て【仕事・採用試験の内容と採用されるためのポイント】を参考にしてくださいね。

 

警察官採用試験の倍率

 

警察官採用試験の倍率は例年低いと言えますね。

例えば、2012年から2021年までの全国都道府県警察の倍率は以下のとおり。

 

警察官採用試験倍率

 

例年5倍〜7倍の間と言ったところですね。

例えば、同じ消防官採用試験の倍率は10倍以上あり、大きな開きがあります。

 

こういった理由から「警察官採用試験の倍率が低いから合格しやすい」という噂が流れるんですよね。

 

また、警察官採用試験の受験者数も年々減少しています。

 

警察官採用試験倍率

 

ピーク時では12万人を超える受験生が受験していましたが、近年では2万人を下回っています。

 

警察官は合格しやすいは本当?

 

結論からいうと、真っ向から否定しますね。

実際にここ数年の倍率と受験者数の推移からもわかります。

 

2012年〜2021年の倍率は5〜7倍。

一方、受験者数はピーク時より10万人近く減少しています。

 

本当に警察官になりやすいのであれば、受験者数が減っている過程で、倍率も下がるはずです。

例えばこんな感じで。

警察官採用試験倍率

しかし、倍率は一定のまま。

 

これは、採用担当者が時代に関係なく見極めて採用しているため

つまり受験者数が少なかろうが、不合格になる人は一定数います。

 

逆を言えば、どんな時代でも関係なく合格する人はいるということ。

警察官採用試験倍率

基本的に倍率は毎年大きく変わらない

 

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倍率はあまり関係ないと言えますね!

 

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倍率で志望先を選ぶのはNG

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  • 倍率の低い試験を教えてください
  • 倍率の低い都道府県ランキングは?

こんな質問をしてくる受験生がいるのですが、この思考は相当危険です。

 

倍率はただの数字。

受験生のレベルにより、毎年のように試験の難易度が変わってくるため倍率など当てになりません。

 

厳しいことを言いますが、倍率ばかりを気にしている受験生は合格できないでしょうね。

 

そもそも倍率とは?

 

そもそも倍率とは、どんな数字かご存じでしょうか?

倍率とは、その年の合格ラインを決める材料に過ぎません。

 

例えば、

  • A試験:1人採用で10人受験
  • B試験:1人採用で5人受験

このような試験があったとしましょう。

 

単純計算でA試験は倍率10倍、B試験は倍率5倍です。

倍率だけを見れば、B試験を選びますよね。

 

しかし、仮にA試験を受験した自分以外の受験生が全員レベルが低かったら?

他を圧倒して合格することがでできます。

警察官採用試験倍率

 

逆にB試験では自分以外の4人が、国家総合職に合格するレベルの頭脳の持ち主だったら?

ほぼ勝ち目はないでしょう。

警察官採用試験倍率

 

このように、その年の試験のレベルは受験生のレベルによって左右されるということです。

 

 

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倍率はただの数字ですよ!

 

参考

ちなみに毎年のように、なんとなく試験を受験する人間がいます。

いわゆる記念受験する人間のこと。

こう言った人たちはなんの努力もせずに受験してくるので、ただの税金の無駄使いです。

 

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倍率でなく採用人数で考えよう

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倍率が気になって仕方ない人は、採用人数が多い都道府県を狙うべき。

例えば、警視庁。

 

警視庁の令和4年度の採用予定者数は以下のとおり。

試験区分 男性警察官 女性警察官
Ⅰ類 570名 230名
Ⅱ類 200名 100名
合計 770名 330名

なんと合計1100名もの採用を予定しています。

 

一方、愛媛県警の採用予定者数はこちら。

試験区分 男性警察官 女性警察官
大卒程度 45人程度 45人程度
高卒程度 11人程度 11人程度

 

全て合計しても120人程度しかありません。

採用人数が少なくなればなるほど、採用側は厳選せざるを得ません。

それだけ受験生を見る目も厳しくなる傾向があります。

 

逆に採用人数が多ければ、ギリギリの点数だとしても大目に見てくれる可能性はありますし、合格の道は残されていますね。

 

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ヤット
母数が大きければ大きいほど可能性があります!

 

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倍率に左右されず志望先を決めよう

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倍率はただの数字に過ぎず、倍率だけで試験のレベル測ることは難しいでしょう。

また、受験生のレベルによって大きく変動します。

 

つまり倍率は基本的に自分ではコントロールできないため、気にする必要はありません。

倍率で受験先を決めているようでは、どの試験を受験しても合格は難しいでしょう。

 

倍率を気にするより、自分に足りていない部分を分析し穴を埋めていく作業の方がよっぽど建設的です。

公務員試験道場では、数値による志望先の選択はおすすめしていません。

しかし、どうしても数値が気になるという人は、採用者数で選ぶこと。

 

「警察官の採用試験は簡単」などという情報が出回っていますが、そもそも簡単な公務員試験は存在しません。

そう言った信憑性(しんぴょうせい)の低い情報は無視して、やるべきことをやっていきましょう。

 

警察官採用試験の詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。

>>警察官採用試験の内容を5分で解説【試験のポイント】

 

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