こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんな疑問を解決できる記事を作りました。
この記事の内容
- 自衛隊工科学校の概要
- 学校で学べる内容
- 入学方法
当サイト運営者のヤットは、公務員として10年間の職務経験があります。
高校生から社会人まで数多くの受験生が、このサイトを訪問してくれています。
自衛隊には「自衛隊の高校」と呼ばれる、陸上自衛隊高等工科学校(以下「工科学校」)があります。
工科学校は、陸上自衛隊のリーダーのような役割を育成する重要機関。
「工科学校も就職先の1つとして考えてたい」と考えている人にもお役に立てる記事です。
目次
【陸上自衛隊】高等工科学校ってどんな学校?
自衛隊の職種は非常の幅広く珍しいものもあります。
その1つが、工科学校です。
学校の役割として、将来陸上自衛隊員として、国際社会においても活躍できる者を養成する学校です。
工科学校は、1955年に開校と歴史ある学校で現在まで2万人を超える人材を育成してきました。
工科学校では、基本的な高等学校学習指導要領を準拠(じゅんきょ)しつつ、一般教養とテクノロジーの基礎まで習得できる専門を教育を受けることに。
職種については、こちらの記事で詳しく解説しています。
最新の知識を学べる
工科学校は、陸上自衛隊の幹部を育成する機関であるため、常に最新の知識を学ぶことができます。
陸上自衛隊では、最新の装備品やIT機器を保有しているため、理工系のテクノロジー教育を重視しているのです。
充実した待遇
実は工科学校の学生は、国家公務員の扱い。
そのため給与が支給されます。
具体的には、
- 生徒手当:月額103,700円 (令和4年4月1日現在)
- 期末手当年2回:(6月、12月)
となっていますね。
また週休2日制で、特別休暇なども利用することが可能。
また、全寮制であるため衣食住は全て保障されており、学生の身分でここまで完備された学校はありません。
実際の授業の内容などは、自衛隊の公式Youtubeで公開されています。
参考にどうぞ。
【陸上自衛隊】工科学校の教育内容
工科学校では、主に4つのカリキュラムを受けることになります。
- 一般教育
- 専門教育
- 防衛基礎学
- 学校行事など
一般教育
一般教育では、普通の高校のような授業を受けます。
実際のカリキュラムを一部掲載しておきますね。
また、3年生になると必修科目になるとそれぞれの特性に合わせて、
- 教養専修コース
- 理数専修コース
- 国際専修コース
- システム・サイバー専修コース
の4つのコースから1つを選択します。
専門教育
陸上自衛隊では、一般の高校よりも理工系分野の専門知識や技術が必要。
なぜなら、高機能・システム化された多くの車両や通信電子機器、火器および航空機などを駆使し任務を遂行するため。
主として、以下の2項目を学習していきます。
電子機器工学
高機能化された装備品に使われている、基本的な技術、 特に電気に関する技術と電気通信・電子回路の基礎、 機械技術及び電子機械(メカトロ)に関する基礎的な 知識と技術を総合的に学ぶ。
情報工学
装備品はシステム化され、情報通信機器によってネッ トワークを構成してその能力を発揮します。 現代社会において必須の電子情報技術、ネットワーク 技術及び情報セキュリティ等に関する基礎的な知識と 技術を総合的に学ぶ。
学習時間は以下のとおりです。
防衛基礎学
一般教育や専門学校と並行して行われるのが、陸上自衛官として必要な体力・気力・ チームワーク・リーダーシップ等を養 うための教育。
- 法令等を学ぶ、防衛教育
- 野外における基礎的な行動を学ぶ、戦闘および戦技訓練
上記の2項目を学んでいきます。
学習時間は以下のとおりです。
学校行事など
工科学校では、勉強ばかりでなく個性やチームワークを伸ばすための活動も盛んです。
例えばクラブ活動では、
剣道/柔道/銃剣道/空手道/少林寺拳法/アーチェリー/陸上競技/水泳/野球(軟式)/ 卓球/ハンドボール/バスケットボール/バレーボール/ラグビー/サッカー/ソフトテニス /レスリング/カヌー/ワンダーフォーゲル
などがあります。
また、ボランティア活動も精力的に行なっています。
【陸上自衛隊】工科学校卒業後の進路
工科学校の卒業生は、基本的に陸曹候補生課程を経て3等陸曹として各部隊へ配属されます。
部隊配属後は、幹部候補として各整備部隊などで勤務するほか、国際的にも活躍することも。
その他の進路として、幹部自衛官を養成する防衛大学校学生や、パイロットを養成する航空学生の道を選ぶことも可能。
【陸上自衛隊】工科学校への入校方法
工科学校へ入校するためには、他の高校と同じく試験を受験しなければなりません。
ただ、入試などとは違い採用試験である点です。
工科学校は、高校生としての勉強をしつつ自衛官としての知識をなどを学ぶため、就職と変わりありません。
そのため、公務員試験のような試験を受験する必要があります。
受験方法は推薦と一般の2種類。
推薦
試験内容
- 口述試験
- 筆記試験(作文を含む。)
- 身体検査
口述試験とは、面接試験のことで推薦の場合は面接試験が重要視されています。
一般
試験内容
- 筆記試験:国語、社会、数学、理科、英語(中学校卒業程度)、作文
- 口述試験(個別面接)
- 身体検査
筆記試験では、中学卒業程度の学力が必要とされていますね。
過去問については、こちらから確認することができます。
【陸上自衛隊】工科学校に関するよくある質問
工科学校は一般的には、あまり知られていないためわかりにくですよね。
そこで、よくある質問を紹介します。
参考にしてください。
質問①:学校は見学できますか?
答え
質問②:外出は可能ですか?
答え
基本的に休日・祝祭日及び休暇として定められた時間の範囲内 での外出は可能です。
帰校できる時間も考慮し、外出できる地 域の範囲が決められています。
質問③:携帯は持ち込めますか?
答え
携帯電話は 1 学年の間は禁止しています。
スマホの画面に没 入せず、すぐそばにいる仲間とのコミュニケーションを大切 にして欲しいとの考えに基づくものです。
2 学年以降は許可 を得て所持・使用することができます。
自衛隊の最新情報については、こちらから確認することができます。