- 消防士に有利な大学はありますか?
- どんな大学に進学すべき?
- 大学を中退したら不利ですか?
こんな疑問について記事を書きました!
消防士の採用試験には、大学卒業程度の試験があり多くの大学生が受験しています。
結論から言うと、大学による有利不利はありません!
大学について悩んでいる人は、今すぐ悩むことをやめて消防士の試験に向けて集中しましょう。
僕自身は、高卒程度と大卒程度の試験の受験経験がありどちらでも内定をもらっています。
この記事では、
- 大学の優劣がない理由
- 高卒か大卒がどちらが良いか
- 考え方
などを中心に解説しています。
正直、大学を気にしているようでは消防士にはなりません。
大学名が大切なのではなく、消防士の採用試験制度や採用側が「何を求めているのか」を理解しておくことが大切です。
消防士の全体像はこちらの記事詳しく解説しているので、参考にしてください。
もくじ
大学は特に関係ない
消防士になるために有利な大学は、実はありません。
例えば、東京大学だから採用されるとか地方大学だから採用されないなんてことはありません。
どのような大学でも実力さえあれば、誰でも消防士になることは可能。
ただ、消防士の世界にも大学の派閥があるため面接の時点で若干の優遇があるかもしれません。
しかし、それは最終試験に進んだ場合の話です。
筆記試験や体力試験で不合格になった場合には、出身大学すらみてもらえません。
つまり、そんなことを気にするより筆記試験を突破するために学力を身に付けるなど、足元を固めるべきです。

将来何をしたいかで大学進学を決める
これからどのような大学に進むか悩んでいる人は、大学卒業区分で消防士になったらどうなるかを知っておいてほしいですね。
また、自分がどうなっていきたいかで決めていくべきです。
例えば下記のようなこと。
- 組織から求められるもの
- 給料
- 幹部候補を目指す
このようなことですね。
詳しく解説していきます。
組織から大学生に求められるもの
まず、消防組織は大学卒業程度の採用者に対して、チームのトップに立ってほしいと考えています。
例えば、隊長や本部での勤務など。
これは、社会経験の違いから起こることなんですよね。
例えば、高卒程度と大卒程度では採用時期に4年の差があります。
この4年の間で大学生は、キャンパスや社会で様々な経験を身に付けていきますよね。
その経験の差は高卒区分の受験生とは比べものにならないもの。
その経験を活かしてリーダーとして組織を引っ張っていってほしいと考えられています。
給料の違い
より多くの給料を目指すのであれば、大学卒業区分で受験するべきでしょう。
大卒区分と高卒区分では給料の差が発生します。
例えば、東京消防庁の場合は以下のとおり。

出典:東京消防庁の給料データより
なんと、4万円近くの差があります。
地方自治体によって異なりますが、おおよそこれくらいの差がありますね。
また基本給だけでなく、昇給や昇進スピードも大卒区分は優遇されています。
もし、消防士として働きながら高い給料が欲しいのであれば大卒区分で受験しましょう。
幹部候補を目指す
消防組織の中で隊長クラスをはじめとするキャリアを目指すのであれば、間違いなく大卒区分で受験すべき。
基本的に大卒=幹部の認識であるため、階級を上げていきたいのであれば大学を卒業していると有利ですね。
消防士の採用試験では、学歴区分より年齢区分が優先されるため、大学を卒業していなくても大卒区分を受験することが可能。
しかし、大学を卒業していないと本部(局)に呼ばれることは少ないんですよね。
キャリアアップを目指すのであれば本部に呼ばれることが必須となるため、大学を卒業していると安心です。
参考
闇雲に「大学を卒業しておけば良い」というわけではなく、戦略的な考えが必要です。
キャリアとして組織を動かしていきたいなど、野望がある人ほど大卒がおすすめですね。
大学進学のデメリット
大学を卒業しておくことで、給料高いなどの様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
就職が遅れる(経験の差)
高卒区分で受験する場合は、18歳から就職することが可能。
大卒であれば最低でも22歳からの就職ですよね。
このような事実から、少なくとも4年の就業経験の差が生まれます。
消防士として働く場合、4年の差は相当大きいんですよね。
4年の間に数多くの現場経験や研修などを受講することができます。
消防士としてより多くの年数を働きたいのであれば、高卒区分で受験しましょう。
難易度が高まる
大卒で受験する場合は、採用試験の難易度が全く違います。
筆記試験の内容から、面接試験から全てにおいて大卒区分の方が難易度が高い傾向。
やはり、幹部候補としてレベルの高さを求められるんですよね。
学力に自信がない人は、高卒区分で受験することをおすすめします。

現場で働けない可能性がある
何度も言うように、大卒区分は幹部候補です。
そのため現場仕事から遠ざけられる可能性が高いんですよね。
例えば、本部勤務や予防など日勤業務が中心。
消防隊や救助隊でバリバリ活躍したい人は、大卒では望みが薄いと言えるでしょう。
ただ、これも地方自治体で大きく異なるので一概には言えません。
政令指定都市をはじめとする大規模な都市では、大卒者は日勤業務が多くなる傾向です。

よくある質問
公務員試験道場でよくある質問をまとめました。
現役大学生やこれから大学進学を考えている人は、参考にしてください。
大学を中退すれば印象が悪いですか?
理由をしっかりと説明できれば問題ありません。
例えば、
「大学に進学しましたが、消防士の仕事を知っていくうちにより早く就職したいと思い、大学を中退しました。そのため、高卒区分で受験しました。」
のような理由ですね。
大切なのは、ポジティブな理由であること。
その理由が、理にかなっているものであれば評価が下がることがなく、逆に高評価になることがありますよ。
就職に有利な大学はありますか?
ありません。
強いて言うなら、スポーツ系の大学や救急関係の大学は印象が良いと言えますね。
ただ、どの大学に所属していようと受験生自身が何をしているかが大切です。
スポーツで有名な大学に所属していても、スポーツをしていなければ全く評価されません。
逆に無名の大学でも、スポーツを積極的に行っていたり、ボランティアを行っているなどしている場合には評価されます。
結局のところ、大学どうこうより受験生次第ってところなんですよね。

大学時代に取得しておいた方が良い資格はありますか?
特にありません。
そもそも採用試験の条件で資格などは含まれていないため、一般的には必要ないとされています。
例外でヘリコプター操縦士などを含む専門試験においては、国家資格が必要になることはあります。
しかし、大卒区分で受験する場合は特に何も必要ありませんね。
何か資格を持っていると、面接で評価される可能性はありますが、持っていなからといって低評価になることもありません。
資格取得に奔走して、受験勉強などが疎かになるのであれば本末転倒でしょう。
大学生で消防士になる人の共通点
大学生から消防士になる人の特徴は、大学に通いながら予備校などを活用しながら受験していることですね。
独学で消防士になる人もいますが、ごく少数です。
消防士の採用試験は、国家系の公務員試験に比べて難易度が低いとされていますが、簡単なわけではありません。
消防士の採用試験には、
- 教養・専門試験
- 論文試験
- 体力試験
- 面接試験
などがあります。
特に筆記試験が非常に出題範囲が幅広く、初学者が合格するにはハードルが高いと言えます。
そのような初学者のサポートをしてくれるのが公務員予備校です。
特に近年では、大学生の中でオンライン予備校を活用する人が増えていますね。
オンライン予備校であれば、大学生活に支障なく受講することができ、学費も抑えながら希望の消防士になることが可能。
僕自身も、予備校に通って消防士になりました。
予備校については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい記事
-
-
大学生に公務員予備校は必要?【選び方のポイントと失敗しない方法】
続きを見る
まとめ:大学は気にしなくてよし
消防士の採用試験において、大学は関係ありません。
自分の目指す場所によって、大学を卒業しておくか考えれば良いだけです。
また、大学を卒業しているからといって筆記試験などに合格できるかどうかは別の話。
大学を気にするより、自分に足りていない部分を見つめなおして、必要なことをこなしていきましょう。
こちらもCHECK
-
-
女性が消防士になるための方法【資格なんて必要なし・元消防士が解説】
続きを見る