消防士になるために、一体どんなことをすれば良いかわからないですよね。
実は消防士になるには、2つの壁を突破する必要があります。
- 消防士の仕事に興味がある
- 消防士を目指しているが、方法がわからない
- 消防士になる流れを知りたい
【消防士になるための2つの壁】
- 消防士の採用試験に合格する
- 消防学校に半年間入校し、卒業する
私は、消防士として採用されてから消防学校を卒業し、10年に渡り消防士として最前線で働いてきた経験を持っています。

消防士になるためには条件もあるので注意しましょう。
この記事を読んで、消防士の採用試験に合格し、現場でバリバリ働いて行きましょう。
記事は5分ほどで読むことができます。
消防士になる流れ

消防士になるためには、2つの壁を突破する必要があります。
採用試験に合格し、その後に消防学校を卒業しなければなりません。
本章では、消防士になる大まかな流れを解説します。
採用試験に合格する
消防士も公務員の一種です。
そのため、公務員試験に合格しなければなりません。
消防士の採用試験は、筆記試験などが実施される第1次試験、面接試験などが実施される第2次試験に分類されています。
【1次試験】
- 一般教養試験
- 適性試験
- 論作文試験
- 適性検査
【2次試験】
- 体力試験
- 面接試験
- 身体検査
多くの場合、1次試験に合格しなければ2次試験に進むことはできず、毎年多くの受験生が涙を飲んでいます。

近年は1次試験から面接を行う自治体も増えてきています。
消防学校を卒業する
公務員試験に合格して終わりではありません。
消防学校という学校で、一人前の消防士になるために専門的な知識や、屈強な体力を身につけます。
全寮制で他の学生とともに6ヶ月間にわたり、厳しい学校生活を耐えなければなりません。
【消防学校で学こと】
- 公務員としての必要な法律知識や倫理観
- 消防士に必要な体力錬成
- 救急技術や知識の習得
- 消火技術や救助技術の習得

消防学校は全寮制なので集団生活にも慣れておきましょう。
消防学校に入校中もしっかりと給与が支給されます。
つまり学びながらお給料を貰える仕組みになっています。
そのため、居眠りや私語などを慎み、高い倫理観で6ヶ月を過ごさなければなりません。
採用試験の内容

消防士の採用試験の内容は、多くの科目が含まれています。
まずは試験内容をしっかりと把握するところから始めましょう。
1次試験
1次試験では主に筆記試験が実施されます。
教養試験
教養試験では下記の科目から問題が出題されます。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 文章理解
- 資料解釈
- 社会科学
- 人文科学
- 自然科学
数的推理
数学的な知識を中心とした問題です。
中学までに習った内容が出題され、多くの受験生が苦労する科目でもありますね。
出題数が多く、この科目から逃れることはできません。
判断推理
数的推理に比べ、クイズ的な要素が強くひらめきなどが試される科目です。
解法パターンもありますが、その場で臨機応変に解いていく力が必要になってきます。
空間把握
立体図形の見えない部分をイメージし、切断面などを考えていく問題ですね。
頭の中でいかに、リアルにイメージできるかが大切です。
文章理解
長文を読解し、筆者の主張や文章の内容が合致している選択肢を選ぶ問題です。
問題は、漢文、英文、現代文に分かれています。
ヤット
社会科学
経済や法律など政治系の問題で構成されています。
出題数が多いので、薄く広く対策するのが基本ですね。
時事的な要素に左右されるため、日頃からニュースを見て政治の動向を知っておきましょう。
人文科学
日本史、世界史、地理などの文系の問題です。
出題数が少ないわりに、学習すべき範囲が広いため、自治体の出題傾向などから的を絞って対策しましょう。
自然科学
数学や科学、物理などの問題ですね。
数的推理とは異なり、公式を知っていないと解けない問題も多数あります。
理系を得意とする受験生であれば難なく解ける問題が多いですよ。

論作文試験
与えられたテーマに沿って、自分の考えやデータなどを元に論理的に意見を述べていく試験になります。
自治体によって出題されるテーマが異なるため、過去のテーマを調べておくのは必須となります。
また、誤字脱字などは厳しく減点されるため、作文の基礎的なルールをしっかりと身につけておく必要がありますね。
適性試験
近年、消防士の採用試験で実施されることが増えてきました。
簡単な問題を正確に早く解いていく試験です。
教養試験に比べて1つ1つの問題は簡単ですが、慣れていないと正確に解けません。
適性試験対策は必ずしておく必要があります。

適性検査
適性試験とは異なり、受験生の人間性や考えを測る試験になります。
簡単な質問に100問程度答えていくことになりますね。
対策は必要なく、矛盾のない回答ができるように意識してください。
2次試験
2次試験では、体力試験や面接試験が実施されます。
1次試験に合格した受験生しか、2次試験に進むことができません。
体力試験
体力試験に不安を抱えている受験生が一定数いますが、そこまで心配する必要はありません。
なぜなら体力試験では、最低限の体力があるかどうかの確認するために実施されるからです。
つまり、アスリートのような身体能力は必要なく、基準さえクリアすれば運動が苦手でも普通に合格することができますよ。
実施される種目
- 握力
- 長座体前屈
- 反復横跳び
- 立ち幅跳び
- シャトルラン
- 腕立て伏せ
試験の種目は受験する自治体で大きく異なります。
体力試験で大きな差がつくことはありませんが、良い成績を残しておいて損はありません。
基準以上もしくは、平均以上の得点ができるようにしておきましょう。
面接試験
面接試験は近年、重要視されている試験です。
自己PRや志望動機などを面接官の前で答える試験ですね。
非日常的な空間の中で、面接官からの質問に対し的確な回答をしなければなりません。
面接は試験の最終段階で実施されるため、準備が遅い人もいますが、早い段階で鉄板の回答などを幾つか持っておくと安心ですよ。

採用試験については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士の採用試験の内容とは?元消防士が試験の流れや対策を簡単に解説
消防学校

消防士の採用試験について調べている人は多いですが、消防学校のことを理解している人は少ないですね。
最も注意すべきは、採用試験に合格したとしても、消防学校を卒業できなければ消防士になることはできないという点です。
この章では、消防学校について詳しく解説していきます。
仮採用であることを理解する
消防学校は、消防士として一人前になるために必ず入校しなければなりません。
そして、消防士の特徴として採用試験の合格=消防士になれるわけではない点がありますね。
採用試験に合格すると、まず合格者名簿という名簿に氏名が記載されます。
そして、この時点ではまだ仮採用という条件付き採用になっています。
これはどういうことかというと、少しでもトラブルを起こすと問答無用でクビになってしまう危険がありますね。
実際に、仮採用中にトラブルを起こした消防学校の学生がクビになった例は幾つもあります。
そのため、内定をもらった後も気を引き締めて生活しなけれなりません。

卒業できない時は?:強制的に退職させられる
仮に消防学校を卒業できない場合は、消防士にはなれず無職という厳しい現実が待っています。
消防学校では6ヶ月間におよび、厳しい学校生活を過ごすことになります。
実際に、精神的にも体力的にも追い詰められる学生は居ますよ。
仮に、この学校生活に耐えられず消防学校を休んだとしましょう。
定められたカリキュラムの出席日数が足りない場合は、強制的に学校を退校しなければなりません。
ちなみに、消防学校の退校とは退職と同じ意味なので、一生消防士になることはできません。
消防学校のことを軽く考えている受験生も多いですが、そんな甘くはありませんよ。
独学で消防士になる方法

独学でも消防士になることは可能です。
実際に、私も独学で東京消防庁Ⅰ類の採用試験に合格した経験を持っています。
ただ、注意点などもあるため詳しく解説していきますね。
学習計画を作る
独学で消防士になるなら、必ず学習計画を作りましょう。
学習計画を作る際は下記の状況から考えていくといいですね。
- 自分の学力など
- 試験までの日数
- 自治体の難易度
自分の学力や体力などによって、どれくらいの日数が必要か変わってきます。
試験本番までに仕上げられるように、学習計画を立てていってください。
学習計画を作っていないと、自分が、どの時期に、どれくらいのレベルになっている必要があるか分かりません。
自分で情報を取りに行く
独学の場合は、誰もあなたを助けてくれません。
そして、公務員試験の情報は刻一刻と変わっていきます。
そのため、常に試験の最新情報などにも気を配る必要がありますね。
最近でも、東京消防庁の年齢区分が大幅に変更されたり、試験内容の見直しが発表されたばかりです。

独学のメリット・デメリット
独学の場合は、メリットよりもデメリットが多いので注意してください。
メリット
メリットは以下の2点です。
- 全て自分で決められる
- お金がほぼかからない
全て自分で決められる
独学であれば、学習計画から1日の勉強量まで全て自分で決めることができます。
誰かから強制されることもないですし、ストレスは溜まりくいですね。
私も独学の時は、しんどければ頻繁に休んでいました。
お金がほぼかからない
試験対策にかかるお金は、参考書程度なので1万円もかかりません。
お金をかけたくない受験生にとっては経済的な勉強方法です。
デメリット
デメリットは以下の3点です。
- 勉強以外にも気を配る必要がある
- 自分の立ち位置が判断しにくい
- 面接や論作文で不合格になる可能性が高い
勉強以外にも気を配る必要がある
勉強だけに集中することができません。
なぜなら各自治体の採用情報を自分で収集し、対策を立てていく必要があるからです。
また、公務員試験の情報は定期的に更新されていくので、気づいた時には試験の内容が変わっているなどの危険性もあります。
そのため、勉強を進めつつ試験情報にも気を配る必要があります。

自分の立ち位置が判断しにくい
客観的に自分の実力を見てくれる人がいないため、合格基準を満たしているかどうか判断がつきにくい状況になりますね。
一般的には公務員模試などを受験し、得点などから得意不得意を分析し、自分の立ち位置を判断します。
しかし、模試の結果をしっかりと分析できていないと今後の試験に活かせないため、ずっと停滞したままになる危険がありますよ。
全て自分で分析するのは、相当レベルが高いことだと思っておきましょう。
面接や論作文で不合格になる可能性が高い
独学でも教養試験や適性試験に合格することはできるかもしれません。
しかし、面接や論作文は別物です。
専門的な知識を持っていないと自力での合格は難しい試験です。
特に面接では、模擬面接などを通して場慣れが必要ですが、独学ではどうしても、その状況は作り出せません。
参考
基本的には独学はおすすめしません。
なぜなら、浪人の期間が爆発的に伸びてしまう可能性があるからです。
独学は自由度が高い反面、全てを自分で対策しなければならないため、相当ハードルが高いです。
進むべき努力の方向が間違っていれば、一生消防士の採用試験に合格することができません。
私は独学にこだわって3年間無駄にしたことがあります。
予備校を活用して消防士になる方法

最近では、予備校を活用し多くの受験生が消防士の採用試験に合格しています。
自分に合った予備校を選ぶことが、最短での試験合格を左右しますね。
予備校をえらぶ
予備校を選ぶ際に最も大切な点は、消防士に特化したコースがあるかどうかです。
消防士は行政系の採用試験とは異なり、体力試験などがあります。
そのため、専門的な知識を持った講師が在籍している方が万全の状態で採用試験に臨むことが可能。
面接や論作文についても、行政系とは異なり、試験官に刺さるポイントなどを熟知していなければ合格することはできません。
必ず、消防士専門のコースがある予備校を選ぶようにしましょう。
おすすめの予備校については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>消防士を目指す人におすすめの予備校4選!絶対に失敗しない予備校選びのコツを解説
予備校のメリット・デメリット
予備校を活用するメリットは、デメリットを上回るものなので、初心者は絶対予備校に通った方がいいです。
メリット
最短で採用試験に合格する可能性は高くなります。
消防士の採用試験に精通したプロから、1から10まで丁寧に指導してもらえます。
半年も予備校を利用していれば、他のライバルに大きな差をつけることができますよ。
私は、独学で全く試験に合格できない時期を経て予備校を活用しました。
その結果、半年以内に難関の採用試験に合格した経験を持っています。
特に初心者であれば、最初から予備校を活用していれば、最短で採用試験に合格することが可能です。
デメリット
予備校を利用するときは、学費がかかってしまいます。
消防士特化のコースがある予備校の学費の相場は、30万円前後となっています。
まとまった学費が必要となるため、生活がギリギリの人には苦しいですよね。
しかし、最近の予備校では分割での支払いや、全額返金のキャンペーンを行なっている予備校もあるので、そこまで心配する必要はありません。
また、オンラインの予備校であれば10万円前後で受講することができます。
仮に学費を支払ったとしても、消防士にさえなれば1年目から消防学校に通いながら給料が支給されますし、ボーナスまで手にいれることができます。
つまり、学費は1年目で全てペイすることができますよ。
逆に浪人の期間が長ければ長いほど、生活費などの出費は増えます。
結局、予備校に通っておいた方が出費を抑えられたことになりますよね。
消防士になりたければ、最短で合格することを意識しなければなりません。
ポイント
学費が勿体無くて予備校の利用を渋る受験生が多いのですが、相当な機会損失です。
実際に私も学費を節約したくて、独学で挑戦していたのですが、3年間も合格することができませんでした。
予備校は公務員試験に精通しているプロ集団が在籍しており、受験生を合格するまでサポートしてくれます。
私は、初心者こそ早く予備校を活用し最短で消防士になってほしいと考えています。
年齢別で消防士になる方法を解説

消防士のなり方は、人によって異なります。
本章では、年齢別で消防士になる方法を紹介します。
社会人
23歳〜35歳の人が対象です。
社会人は、既卒者になるため、大卒区分か大卒に相当する学力を有する人が対象となっています。
そのため、毎年6月〜9月までに実施される大卒試験に挑戦することになりますね。
試験の難易度は高めなので生半可な努力では試験に合格することはできません。
社会人から消防士を目指すパターンは以下の2点考えられますね。
- 昔消防士を目指していたが、諦めて民間に就職
- 民間で働いているが、将来が不安
社会人は、現役生に比べて圧倒的に学習に割ける時間が限られているため、まずは時間を捻出して、対策に充てましょう。
私が社会人から消防士に合格した際は下記のような工夫をしていました。
- 朝5時から勉強
- 家事をしながら、講義の録音を視聴
- 通勤時間は講義の動画を視聴
- お昼時間の30分でも勉強
- 休みの日は体力錬成2時間
- 飲み会は断り全て勉強
こんな感じですね。
上記以上に様々な工夫を重ねながら時間を捻出していました。
社会人は不利な状況からスタートすることを忘れないでください。

ポイント
社会人は、消防士になる環境としては最も過酷な環境にいることを理解しておいてください。
時間は限られ、学業からも遠ざかっているとなると、合格基準に達することは至難の技です。
年齢が上がれば上がるほど、消防士になる可能性は低くなっていきます。
消防士になると決断したのであれば、すぐにでも対策を立ててください。
とはいえ、消防は幅広い年齢層からの採用を目指している傾向が強くなっているので、今が転職のチャンスです。
大学生
18歳〜22歳の人が対象です。
大学生は、大学の学業がメインで学習をすることになりますね。
大学3年生の時に採用試験を受験し、9月末には内定をもらうことになります。
4月採用か10月採用かによっても異なりますが、多くの場合は4月採用になりますよ。
大学生は社会人に比べて時間に余裕があるため、早い時期から予備校や学内講座などを利用して少しづつ準備を進めていきましょう。
大学生の場合は、毎日大学の授業があるわけではないので、休みの日を利用して予備校に通うことも可能です。
時間に余裕があるからこそ早めに対策を始め、後で楽できる状況を作っておくと安心ですね。
高校生
15〜18歳までの人が対象です。
高校生の場合は、高校3年生の9月〜12月に採用試験が実施されます。
高卒区分で受験することになり、大卒区分に比べ難易度は低めですね。
高卒区分で受験できるのは18歳〜21歳までの自治体が多いので、学力に不安がある人は、高卒区分での合格を目指しましょう。
採用試験の内容の多くが高校までに学習した内容が出題されます。
そのため、学校の先生や、予備校が実施しているセミナーなどに参加して、学生生活の勢いのまま受験するのがおすすめ。

消防士の仕事内容

消防士といえば、火消しのイメージがありますが、消防士の中にも数多くの職種があります。
本章では、消防士の仕事内容を紹介します。
消防隊員
消防士といえば、消防隊員のイメージがありますよね。
消防隊員は、消防学校を卒業すれば一番はじめに配属(消防署に勤務すること)される部隊が消防隊です。
消防隊では、実際に火災現場に出動したり、消防士としての基礎を学ぶことができます。
消防隊員を経て、自分が目指す職種に進んでいくことが多いですよ。
レスキュー隊員
レスキュー隊員は、多くの受験生から憧れの的になっている職種です。
少数精鋭で困難な災害現場から要救助者を救助する部隊ですね。
東京消防庁ではハイパーレスキュー(消防救助機動部隊)隊の名で知られています。
レスキュー隊員として活躍するためには、自治体ごとに定められている救助研修を修了しなければなりません。
消防士として採用されれば、多くの研修を受けることになりますが、この救助研修が最も過酷で辛い研修だと言われていますね。
年齢制限もあるため、早めに研修を修了しレスキュー隊員を目指しましょう。

救急隊員
救急隊員も消防士になります。
救急車を運転している隊員ですが、昔は皆消防士を経験しています。
救急隊員は、急病や負傷した人を適切に応急処置し、迅速に病院まで搬送する部隊ですね。
救急救命士になれば、現場で気管挿管など、より専門的で高度な処置をすることができます。
予防係員
あまり知られていない職種ですが、重要なポジションですね。
主に、建築物が消防法(火災の危険がないように定められた法律)に違反していないか確認したり、火災が発生した後の原因究明などを担当しています。
消防隊員などとは異なり、事務系の仕事が主になります。
その他、事務系の職員
予防係員の他にも事務系の職種が存在します。
消防署では、総務担当(消防隊員のサポート役)や、消防本部(局)で消防本部全体の運営に携わる職種がありますね。
階級などを上げていくためには、総務や本部での勤務経験が必須となります。
難易度と倍率

難易度は高めですね。
平均的には10倍〜30倍の倍率となっています。
各自治体の倍率は下記の通りとなっていますね。
左右にスクロールできます
自治体名 | 受験者数 | 1次合格者 | 最終合格者 | 合格率 |
神戸市消防局(大卒・総合・4月採用) | 109名 | 69名 | 17名 | 15.5% |
東京消防庁(Ⅰ類1回目・教養方式) | 2,376名 | 965名 | 428名 | 18.0% |
大阪市消防局(男性・消防吏員A) | 295名 | 83名 | 62名 | 21.0% |
※令和6年度実施状況
採用試験での最初の関門は筆記試験です。
筆記試験は確実にコツがあるので、しっかりと対策すれば誰でも合格できる試験ですよ。
ずっと不合格になる人は、努力のベクトルが間違っています。
消防士に求められる人物像

消防士には多くのスキルや最適な人間性を求められます。
代表的なものを紹介します。
根性があるか
根性がなければ、消防士は確実に命を落とします。
根性論が敬遠される世の中ですが、消防士で根性のない人間は他人を救えませんし、仲間の誰からも信用されないです。
追い込まれた状況で冷静な判断をするためにも、根性は必須ですね。
コミュニケーションがとれるか
消防士は常にチームで動くものです。
相手の立場に立って、コミュニケーションを取らなければ、過酷な現場から助けを求めている人を救うことはできません。
実際に、私も多くの人を救助してきましたが、1人で達成できた現場は1つもありません。
継続力があるか
消防士として採用されてから、勉強をする必要がないと考えている受験生も多いですが、それは大きな間違いですね。
消防士としての知識はもちろん、常に訓練や体力錬成に明け暮れなければなりません。
日々の積み重ねが、多様化していく災害に対応できる唯一の方法ですね。
努力の継続ができない人は消防士になることはできません。
救命士と消防士の試験は同時に受けてはいけない

消防士のなり方でやってはいけない方法があります。
それは救急救命士資格を取ってから消防士を目指す方法ですね。
なぜなら、時間がかかる上に学習の負担が大きすぎるからです。
詳しく解説していきます。
救命士になる時間
最低でも2年以上かかります。
専門的な救命士養成学校で2年、大学であれば4年の年月を要します。
2年以上の年月をかけても救命士の国家資格を取得できるかは保証されていません。
国家資格取得のための学習が負担大
救命士は高度な救命処置を行うため、多くの知識や技術の習得が求められますね。
そのため、毎日の学習は必須で、公務員試験の勉強をしている時間など皆無です。
救命士資格を持っていても採用試験に合格できるか不明
救命士資格を持っていると、面接などで有利になることは間違いありません。
しかし、それは面接まで進めた時の話です。
筆記試験で不合格になってしまえば、面接でアピールすることなく終わってしまいます。
ポイント
救命士の試験にも公務員試験にも合格する猛者は毎年いますが、稀だと思ってください。
救急救命士試験は片手間で合格できるような生半可な試験ではありません。
公務員試験も然りですね。
手堅く消防士になるためには、ストレートに公務員試験を受験すべきですね。
まとめ:難易度は高いが誰でも消防士になれる!

消防士になりたい人は数多くいますが、適切な努力をできる人は少ないですね。
努力をしていても、方向性が間違っていれば消防士になることはできません。
逆をいえば正しい努力さえすれば、誰でも消防士になることができます。
まずは、自分の置かれている状況を冷静に現状把握し、何が必要か考えていきましょう。
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