- 予備校はいつから通うべきですか?
- 1ヶ月もあれば合格できるって聞いたけど、実際はどれくらいの時間が必要ですか?
こんな悩みを解決できる記事です。
消防士になりたい人は、予備校には早く通うべきです。
なぜなら、消防士の採用試験は専門的な対策も必要になり時間がかかるためですね。
私は、ギリギリまで対策せず採用試験に挑戦し、不合格になった経験を持っています。
本記事の内容は以下のとおりです。
- 早く通うべき理由
- 年齢別で対策時期を決める方法
- 最低どれくらいの準備期間がかかるのか
予備校は学費がかかるため、早く通うとなると勇気が必要ですよね。
この記事を読んでいただければ、いつから予備校を利用すれば良いかわからないという悩みが解消され、準備に全集中することができます。
私は過去の失敗を活かし、予備校に早い段階で通うことで難関の採用試験に合格できました。
予備校にはいつから通うべき?【結論:絶対早い方が良い!】
予備校は絶対に早く利用することをオススメします。
最大の理由としては、余裕を持って試験対策することができるからです。
本章では、予備校に早く通うべき理由を解説します。
早めの対策で余裕を作れる
消防士の採用試験は数多くの対策をする必要があるため、ギリギリの対策は絶対避けた方が良いですね。
早い時期から対策することにより、自分の弱点を知ることができ、オリジナルの対策を立てやすいというメリットがあります。
調整がいくらでもできる
早い時期から対策すれば、試験本番前に勉強の量を調整することが可能です。
例えば、1日4時間を対策の時間に充てているとします。
試験本番2ヶ月前に合格点を確実に取れるようになっていれば、1日の勉強時間を2時間に減らすようなイメージですね。
一方、予備校に通う時期が遅い場合、もっと勉強する必要があると判明すれば、勉強時間を増やすのは至難の業です。
1日に割く勉強時間を短縮できる
早い時期からカリキュラムをこなしていけば、1日の勉強時間を短縮することが可能です。
利用する予備校のコース内容にもよりますが、大体のカリキュラムは半年で終わるように計算されています。
例えば、下記のような計画を立てることができますね。
試験は半年後
↓
1日4時間勉強すれば、5ヶ月で全てのカリキュラムを終えることができる
↓
4ヶ月後
↓
「意外と早く終わった!」
↓
「よし、あと2ヶ月は時間の余裕があるから1日3時間にしよう」
こんな感じですね。
逆に準備期間が短ければ、1日の勉強時間を増やす必要があります。
プレッシャーを分散させることができる
早い時期から予備校に通うということは、それだけ精神面で余裕が出てきます。
人生が懸かっている試験に挑戦するわけですから、プレッシャーは計り知れません。
日々降り掛かってくるプレッシャーを分散することが必要です。
プレッシャーを分散させるためには、多くの時間を使うしかありません。
1ヶ月で全てのプレッシャーを受けるか、半年でプレッシャーを分散するか、どちらが良いか明白ですよね。
年齢別で予備校に通うべき時期を決める
基本的に準備は今すぐにでもしてほしいのですが、年齢によっても変わってきます。
本章では、年齢別で予備校に通う時期の目安を解説します。
社会人
社会人の場合は、今すぐにでも予備校を利用しましょう。
なぜなら、現役生に比べて準備に割ける時間が圧倒的に少ないからです。
一般的な社会人で朝8時〜18時までは仕事で使うことになります。
ということは、帰宅してから就寝するまでの時間しか、集中して勉強することができない状況ですよね。
20時から23時まで勉強するとしても、3時間しかありません。
1日3時間なら最低でも1年以上の余裕がほしいところです。
大学生
大学一回生の頃から通うべきです。
大学生は社会人と比較すれば時間の余裕があるからこそ、一回生から予備校に通うべきです。
ネット上では三回生の春から勉強すれば十分だという意見もありますが、それは間違いですね。
なぜなら、大学卒業直近になれば卒論をはじめ、全てを公務員試験対策に捧げることができないからです。
不測の事態に備えて、一回生の頃から公務員試験に慣れておきましょう。
補足
多くの大学生が進む民間企業ですが、早ければ大学一回生からインターンシップを利用して就職への足がかかりを作る学生もいます。
民間企業に進む学生ですら、早い段階で準備しているわけです。
消防士を目指しているのであれば、より多くの課題をこなしていく必要がありますね。
だからこそ一回生から予備校に通うべきです。
高校生
高校生の場合は、2年生から準備を始めると良いでしょう。
社会人や大学生とは異なり、いきなり予備校を利用する必要はありません。
なぜなら、専門学校など他の選択肢も多いためです。
おすすめは、専門学校で実施されている無料セミナーに参加してみることです。
高校生が、いきなり消防士試験対策を始めるのは無理がありますね。
セミナーでなんとなく消防士の採用試験の全体像を、掴んでおくことをおすすめします。
補足
高校生が挑戦する高校卒業区分は、大学卒業区分に比べれば難易度が低く設定されています。
そのため、大学生や社会人に比べれば準備に割く時間を短縮することが可能です。
難易度は低いですが、試験の内容自体が簡単というわけではないので、注意してください。
自分の状況から予備校に通う時期を決める
年齢以外にも予備校に通う時期を判断する材料があります。
以下の3点ですね。
チェックリスト
- 自分の実力はどうか
- 志望先の難易度
- 試験内容
順番に解説していきます。
自分の実力はどうか
最も大きな判断材料は自分の実力がどれくらいかという点です。
頭の良し悪しになるのですが、自分では判断しにくいですよね。
そこで、必ず公務員模試を受験するようにしましょう。
多くの公務員予備校では、定期的に模試を開催しています。
有料にはなりますが、自分の実力を判断する最も簡単な手段になっていますよ。
例えば、大手の東京アカデミー(通学制)では、多くの学生や社会人が模試を受験しています。
大まかな指標ですが、一般教養試験でまずは5割取れているか見てください。
合格安全圏は7割なので、初めて模試を受けて5割取れていれば、ある程度実力があることがわかります。
逆に4割以下であれば相当努力しなければ、合格に到達することは難しくなります。
ちなみに教養試験だけの話ですよ。他に試験はいっぱいあります・・・
志望先の難易度
消防士と言っても、全国に消防本部が存在しています。
消防士の採用試験の内容は、各消防本部で全く異なりますね。
例えば、職員数2000人以上の政令指定都市の消防本部を受けるのか、100人規模の地方の消防本部を受けるのかでも全く難易度が異なります。
一般的には、東京消防庁をはじめ政令指定都市の消防本部の方が難しいとされています。
私は地方の消防本部にも、政令指定都市の消防本部にも合格した経験を持っていますが、やはり政令指定都市の採用試験の方が難しく感じました。
自分が受験する消防本部の情報は早い段階で調べておくべきですね。
試験内容
試験内容は下記の場合で異なります。
チェックリスト
- 志望先
- 年齢区分
- 学歴区分
最もわかりやすいのは、専門試験があるかないかです。
専門試験は一般教養試験とは異なり、特定の科目を掘り下げて問題を解いていく試験になります。
専門試験は大卒区分で実施されていることがあり、注意が必要ですね。
もし、専門試験があるのであれば教養試験に加えて対策の必要がでてきます。
専門試験が実施される地方自治体は、神戸市消防局などが挙げられますよ。
また、近年では一般教養試験が廃止され適性試験が実施される傾向にあります。
東京消防庁でも令和7年度の試験から、筆記試験において一般教養試験か適性試験のどちらかを選択できるようになっています。
このように、試験内容によって対策に要する時間が変わってくるので、注意してください。
消防士の採用試験に合格するためにはどれくらいの時間がかかる?
消防士になるためには、最低でも半年以上の準備期間が必要です。
一般的に初心者が公務員試験に合格するためには、1500時間程度の勉強時間が必要と言われていますね。
本章では、合格に要する時間について詳しく解説します。
最低でも半年はかかる
消防士の採用試験も、他の公務員試験と同じく半年以上の準備期間が必要と言われています。
加えて、体力試験対策もしなければならないため、人によっては半年以上の時間が必要な場合もありますね。
消防士になりたいのであれば、半年以上は試験対策に費やさなければならないと覚悟してください。
1ヶ月で消防士になることは可能?
ほぼ不可能です。
真偽は不明ですが、1ヶ月で合格できたなどの情報が実際にSNSでみることがあります。
ただ、消防士の採用試験はあなたが思っているほど簡単ではありません。
人の命だけではなく、自分自身の命も危険に晒すような特殊な仕事です。
1ヶ月やそこらで合格できるような試験であれば、誰でも消防士になってしまいますよね。
可能ではあるが、ほぼ不可能と思っておいて間違いないでしょう。
ちなみに下記のような場合は1ヶ月で合格できる可能性があるので、参考にしてください。
- オリンピック選手並の身体能力を持っている
- 国家総合職に合格できる頭脳を持っている
- 元消防士で試験に精通している
私は、元消防士で公務員試験に精通しているため、もしかしたら1ヶ月で試験に合格できるかもしれません。
消防士の採用試験内容
消防士の採用試験では数多くの試験内容があります。
1つ1つどの内容が実施されるのか、把握しておく必要がありますよ。
本章では試験内容について大まかに解説します。
採用試験の内容
- 一般教養試験
- 論作文試験
- 適性試験、性格検査
- 体力試験
- 面接試験
- 身体検査
一般教養試験
多くの採用試験で実施されているのが一般教養試験になります。
一般教養試験では、中学や高校で学んできた数学や国語などの科目が出題されますね。
一般教養試験の中でも以下のように2つに分類されます。
- 一般知能(文章理解、数的推理、判断推理、資料解釈、空間把握)
- 一般知識(政治、経済、国語などの暗記系分野)
論作文試験
与えられたテーマに沿って、受験者の理解力や論理力などの試す試験になっています。
一般教養試験と同日に実施されることも多い試験ですね。
時間内に自分の考えを表現するのは思いの外大変です。
試験本番までに最低でも5回は書いておくようにしましょう。
適性試験、性格検査
適性試験は近年、実施されることが増えてきた試験になります。
言語能力や計算能力を測る試験と言われています。
一方、性格検査は心理学的な内容で受験生の人間性を測る試験ですね。
よく混同してしまう受験生がいますが、異なる試験なので注意してください。
体力試験
体力試験は、消防士の採用試験特有の試験項目ですね。
目的は、消防士として職務を全うできる体力があるかどうかを確認するものです。
実施される項目は各地方自治体によって変わってきますよ。
具体的には下記のような体力試験が実施されます。
- 腕立て伏せ
- SST
- 長座体前屈
- 握力
- 上体起こし
- 反復横跳び
面接試験
面接試験では、消防士として相応しいかどうかを確認されます。
近年では、この面接試験で不合格となる受験生が多く、難易度が上がっていますね。
面接試験の種類を紹介しておきます。
- 個別面接
- 集団面接
- 集団討論
- プレゼン面接
上記の面接試験は全て対策方法が異なるため、注意してください。
身体検査
身体検査は試験とは異なりますが、基準をクリアしなければ消防士になることができません。
具体的には視力検査や聴力検査などが該当します。
対策というよりは、日頃から健康に気を遣っていれば問題なくクリアできますよ。
だからこそ早めの対策が必要となりますね。
予備校経験者のスケジュールを紹介
私自身は、受験生時代に専門学校、予備校通学、オンライン予備校など全ての学校を経験しています。
その経験から具体的な学習スケジュールを紹介します。
専門学校の場合
私は高校卒業後に公務員系の専門学校(立志舎)に入学しました。
専門学校では、半年後に公務員試験に合格するカリキュラムが立てられていました。
専門学校のスケジュール
4月入校
4月〜6月(基礎編):練習で大阪府警の試験に挑戦
6月〜8月(応用編):公開模試などを受け実力をチェック
9月(仕上げ):試験本番の9月末に向けて調整
予備校通学の場合
通学制の予備校では、入学する時期はある程度自由に決めることができます。
そのため、時期は受験生によってバラバラですね。
私の場合は、6月に実施された大卒試験で不合格となったため、翌月の7月から入校しました。
学習計画としては、1年後の試験に挑戦するという感じでしたね。
予備校(通学)のスケジュール
7月入校(時期は自由)
7月〜12月(基礎固め):苦手な一般知能を中心に学習を進める
1月〜5月(応用):月一ペースで模試を受け、実力を確認
6月(仕上げ):試験本番の6月初旬に向けて調整
オンライン予備校の場合
オンライン予備校の場合は、あらゆる学校の中で最も自由度が高いです。
そのため、入校する時期はバラバラになりますね。
カリキュラムは半年間で組まれていることが多いですよ。
オンライン予備校
12月入校
1月〜2月(教養試験対策全般)
3月〜4月(論文、体力試験対策)
5月〜6月(面接対策)
消防士になりたい人向けおすすめの予備校
世の中には数多くの予備校が存在するため、自分に合っている予備校が一体なんなのか分かりませんよね。
本章では、消防士になるための予備校を4つ厳選しました。
予備校については下記の記事で詳細に解説しているので、参考にしてください。
>消防士を目指す人におすすめの予備校4選!絶対に失敗しない予備校選びのコツを解説
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東消塾
東消塾は、消防士に特化した日本でも数少ない消防士特化型予備校です。
一番の特徴は、元消防士の講師が多数在籍している点ですね。
また、公務員予備校業界で初めてのサブスク制を導入し、受験生に寄り添った運営をしていますよ。
私も東消塾のカリキュラムを全て受講したのですが、質の高さに驚きました。
2021年に開校した新しい学校ですが、毎年のように合格者が増えているのも納得です。
予備校の名称である東消は、東京消防庁の略称です。
しかし、全国の消防本部の採用試験にも対応していますよ。
消防士道場では最もおすすめしている予備校になります。
スタディング
スタディングは昔から通信講座を展開している歴史ある予備校です。
運営会社のKIYOラーニングは上場も果たしているので、安心感は抜群ですよね。
費用も比較的、安価で6万円前後のコースも揃えています。
大手の予備校らしく、時期によっては受験生に嬉しいキャンペーンを実施しているので、公式サイトでチェックしてみてくださいね。
資格の大原
資格の大原は、大原学園が運営しているオンライン予備校になりますね。
大原と言えば、通学型の専門学校として有名ですが、実はオンライン予備校にも力を入れています。
消防士特化のコースも複数あるため、魅力的ですよ。
ただ、学費は高めなので公式サイトでしっかりと確認してください。
アガルートアカデミー
アガルートアカデミーは資格予備校として有名です。
講師の質がある程度担保されていて、コースの幅広さが魅力です。
注意点としては、消防士特化コースがない点ですね。
消防士だけでなく行政系などの試験にも挑戦する場合は、ぜひ利用してみてください。
予備校に早く通うとモチベが下がるって本当?
予備校に早く通うことによって、モチベーションが下がるというのは大きな間違いです。
私は、1年以上前から予備校を利用していましたが、一度もモチベーションが下がったことはありません。
モチベーションが下がるという理由で、予備校の利用を遅くするのは非常に危険ですね。
予備校を利用していないのに、モチベーションが下がるかどうかわかりません。
モチベーションが下がるかどうかなんて、予備校を利用してから決めれば良いだけの話です。
あなたは本気で消防士になりたいのですか?
モチベーション云々を理由にしている人は、まず原点に帰って本気で消防士になりたいのか考えてください。
消防士は命をかけて国民を災害から守る、崇高な職業です。
消防士の採用試験に合格すれば、定年まで働くとすると65歳まで働くことになりますね。
22歳で就職すれば、30年以上の長期間に及びます。
人生の大半を消防士の仕事に捧げるわけですよね。
予備校で勉強するといっても、10年も勉強するわけではありません。
30年間素晴らしい仕事ができると考えれば、たかが数年前後の予備校生活など苦になりません。
モチベーションが下がるなら、そもそも消防士はオススメしない
消防士は、常に命の危険と常に隣り合わせの仕事です。
そのような特殊な仕事は、中途半端な気持ちでは務まりません。
消防士の採用試験は難しく、何度も挑戦して結果的に消防士になれない人は数多くいます。
試験対策の時点で、モチベーションが上がらないということは、消防士に対するあなたの気持ちがその程度だということです。
本気になればなるほど、モチベーションに左右されることなく試験対策に没頭することができますよ。
まとめ:早く予備校に通って余裕を持って受験しよう!
消防士になりたければ、すぐにでも予備校に通ってください。
まだ時間があるからとか、忙しいなんて言っていると、その間にライバルはどんどん先に進んでいます。
消防士の採用試験は難易度が高いので、準備の時間が早ければ早いほど有利になりますよ。
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