こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

こんな疑問を解決できる記事を作りました。
本記事の内容
- 年度ごとの倍率
- 試験の特徴
- 倍率の背景
東京都庁の倍率は、5倍〜10倍と開きがあります。(職種による)
東京都庁の採用試験は、公務員試験の中でも難関と言われています。
しかし、特徴などをしっかりと理解していれば、合格の可能性は十分にあります。
本記事では、倍率を中心に東京都庁の採用試験の特徴なども解説しています。
詳しい情報については、東京都の公式サイトを確認しましょう。
もくじ
【東京都庁】採用試験の倍率
東京都庁の倍率は例年、5倍〜10倍となっています。
就職氷河期世代を対象と試験では30倍を超えていますが、学生を対象とした試験は倍率がそこまで高くありません。
以下の表は、令和4年度に実施された採用試験の倍率となっています。
職種 | 受験者数 | 一次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
Ⅰ類A採用(事務) | 359 | 163 | 82 | 4.4倍 |
Ⅰ類B採用(行政・一般方式) | 1,677 | 1,040 | 540 | 3.1倍 |
Ⅰ類B採用(行政・新方式) | 521 | 352 | 139 | 3.7倍 |
Ⅲ類採用(事務) | 682 | 190 | 93 | 7.3倍 |
キャリア活用採用 | 323 | 199 | 90 | 3.6倍 |
就職氷河期世代を対象とした採用(Ⅰ類B) | 492 | 36 | 16 | 30.8倍 |
就職氷河期世代を対象とした採用(Ⅲ類) | 434 | 38 | 15 | 28.9倍 |
例えば、Ⅰ類B採用であれば倍率が3倍となっており、狙い目であることがわかります。

他の年度の倍率を確認したい方は、東京都の公式サイトをご覧ください。
採用試験の難易度
採用試験の難易度は、他の採用試験と比較して高いと言えます。
理由は3つあります。
- 筆記試験の配点が高い
- 専門試験は記述式のみ
- プレゼン面接がある
筆記試験の配点が高い
地方公務員で実施される筆記試験の平均的な合格ラインは60%程度となっています。
しかし、都庁は75%以上なければ合格することができません。
筆記試験を合格しない限り、先に進めないため最初の難関ですね。
専門試験は記述式のみ
専門試験はⅠ類とⅢ類の一部の職種で実施されます。
記述式は、ある程度の専門知識がなければ答えることができず、択一式に比べて難易度が上がります。
プレゼン面接がある
全ての職種ではありませんが、新方式ではプレゼン面接が実施されます。
プレゼン面接は個別面接とは違い、自分で資料を作るなど独創性が求められます。
制限時間も短くコツをつかまなければ合格することはできません。
プレゼン面接については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>【公務員試験】プレゼン面接を3つのステップで解説(情報・資料・実技)
倍率はそこまで高くありませんが、試験内容から難易度が上がってしまいます。
倍率だけで判断しないようにしましょう。
採用試験の内容と特徴
本章では、東京都庁の職種ごとの試験内容を紹介していきます。
職種
Ⅰ類A
- 一次試験:教養試験、専門試験、論文
- 二次試験:個別面接
Ⅰ類B(一般方式)
- 一次試験:教養試験、専門試験、論文二次試験:個別面接
Ⅰ類B(新方式)
- 一次試験:教養試験、プレゼンテーションシートの作成
- 二次試験:プレゼンテーション個別面接
- 三次面接:行政職:グループワーク、技術職:フィールドワークもしくはワークショップ
Ⅱ類
- 一次試験:教養試験、専門試験
- 二次試験:個別面接
Ⅲ類
- 一次試験:教養試験、専門試験、作文
- 二次試験:個別面接
キャリア採用
- 一次試験:教養試験、専門試験、論文
- 二次試験:個別面接(プレゼンテーション含む)
- 三次試験:個別面接
詳しい試験内容は東京都の公式サイトで確認しましょう。
特徴
東京都では、一般方式と新方式と呼ばれる採用試験が実施されています。
一般方式では専門試験がありますが、新方式では実施されません。
一方、新方式では3次試験ではプレゼンやグループワークが採用されています。
また、筆記試験では知能分野の配点が高く設定されており、確実に得点できるようにしましょう。
都庁は職種が多く、かつ新方式などの試験もあるため複雑。
各職種の特徴を考えて、受験するかどうか考えていきましょう。
まとめ:倍率に惑わされるな!
東京都都庁の倍率は約5倍〜10倍ほど。
倍率だけを見れば難易度は低いですが、試験内容には特徴がありしっかりと対策する必要があります。
共通して言えるのは、筆記試験で7割以上の得点を狙うこと。
都庁の採用試験は1次試験と2次試験の合計点数で、順位が決定していきます。
筆記試験でいかに高得点を獲得しているかどうかが、合否を左右します。
まずは、筆記試験を突破できる実力を付けていきましょう。