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刑務官の給料【初任給・ボーナス・福利厚生を解説してみた】

刑務官給料

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

 

刑務官の給料はどれくらいですか?
悩んでいる人

 

こんなお疑問を解決できる記事を作りました。

 

この記事の内容

  • 給料まとめ
  • 福利厚生
  • 給料を上げる方法

 

当サイトの運営者であるヤットは、公務員として10年間の職務経験があります。

僕自身が受験で大変苦労したため、初学者目線で公務員関連情報などを解説しています。

 

刑務官の平均年収は、約620万円ほど。

刑務官は国家公務員であるため、その他の福利厚生もしっかりと整備されています。

 

給料は職業選択の際に、重要な要素の1つです。

 

刑務官を志望するかどうか、本記事が参考になります。

 

刑務官の総合情報については、下記の記事を参考にしてください。

>>刑務官

 

ヤット
刑務官について網羅的に解説しています。

 

本記事は、3分程度で読んでいただくことができますよ。

 

【刑務官】給料まとめ

 

刑務官の年収は、約620万円。

刑務官は、公安職の1つであるため「公安職俸給表(一)」と呼ばれている表が基準となります。

給料一覧

  • 平均年収:約620万円
  • 平均給与額:約38万円
  • 初任給:約20万円
  • ボーナス:約120万円

 

初任給

 

例えば東京都特別区内で勤務する場合、公安職俸給表(一)の1号3号俸が適用され、さらに地域手当などが加わることに。

全て合計した額は、205,440円となっています。

ボーナス

 

採用時のボーナスは年額80万円程度。

しかし勤続年数を重ねて40歳前後になると、年額150万円を超えてきます。

 

50歳を超えて管理職や、幹部となった場合は年額200万円ほど支給されている職員もいますね。

 

退職金

 

例えば、60歳で定年を迎えた場合の退職金は2000万円前後。

刑務官は他の国家公務員行政職より給与が高い上に、退職金もしっかりと補償されています。

不安定な民間企業などに比べると、魅力的ですよね。

参考資料:令和4年度国家公務員給与等実態調査

平均年収:平均給与月額×12ヶ月+平均給与月額×4.5ヶ月(ボーナス)で算出

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【刑務官】年代別の給与

 

刑務官に限らず、公務員は年齢を重ねると相対的に給料が増えていきます。

年間4号俸分増加していきますね。

 

大まかな年代別の年収は以下のとおり。

年齢平均給与(平均俸給額)平均年収
20代約200,394円~225,411円約3,914,887円~4,403,621円
30代約277,072円~293,736円約5,412,869円~5,738,426円
40代約351,898円~376,977円約6,874,679円~7,364,623円
50代約391,383円~401,276円約7,646,058円~7,839,318円

 

あくまで参考に程度にしてください。

刑務官は全国転勤の可能性があり、地域によっても給与が変化します。

また、個人の属性(配偶者がいる)などで大きく変化していくことも。

 

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【刑務官】学歴別の給与

 

刑務官は、採用試験の学歴区分が高卒程度のみという珍しい職種。

 

基本的に高卒程度の試験を受験しますが、最終学歴により若干の差があります。

最終学歴平均給与(平均俸給額)平均年収
高校卒約318,556円約6,223,310円
専門卒約295,407円約5,771,071円
大学卒約327,585円約6,399,701円

 

また、武道で就職する場合など個人の属性により給与が変わっていきます。

 

採用試験の詳細については、刑務官になるためには?【採用試験の内容と極秘情報を大公開】で詳しく解説しています。

 

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【刑務官】給与の中身

 

刑務官の給与については、「公安職俸給表(一)」が適用されます。

この基本給に、各種手当がついていきます。

例えば、

  • 扶養手当
  • 住居手当
  • 通勤手当
  • 期末手当
  • 地域手当

などなど。

 

特に、国家公務員にとって「地域手当」は給与に大きく影響します。

なぜなら、地域によって地域手当に差があるため。

例えば、東京都で働く場合は給与額の20%が地域手当として加算されます。

 

地域手当については、そもそも存在すらしない地域もあるため注意が必要。

 

昇給について

 

刑務官の昇給は、年に1回。

年間で「業績評価」という評価基準により職員1人1人が評価され、昇給する号俸が決定します。

 

業績評価とは

業績評価は5段階評価となっており「昇給なし」から「8号俸昇給」まで2号俸刻み。

多くの場合は5段階評価の3段階目となり「4号俸」の昇給が行われます。

 

また、上記の号俸に加え「級」と呼ばれる基準もあります。

級は、階級のことで昇任試験などを受けて合格することにより、級が上がっていきますね。

 

級と号の組み合わせにより、給与が決定されます。

 

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刑務官の福利厚生

 

刑務官は、法務省の職員でもある国家公務員。

そのため、充実した福利厚生を受けることが可能です。

 

例えば、国家公務員共済組合の組合員となり、病気や事故をはじめとする予想外の出費が必要となった際に、給付を受けることができます。

 

一般的に、保険料は数%ほど安く、支給額も厚生年金を上回っているほど。

これらを総合的に見て、民間企業に比べて安定しているといえるでしょう。

 

詳細については、下記の公式ページを参考にしてください。

詳しくはコチラ

 

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【刑務官】年収を上げる方法

 

年収を上げる方法は1つしかありません。

それが、階級を上げること。

 

実は、刑務官は大卒区分などがないため、昇任試験を受けるための期間に差がありません。

そのため大卒だからといって、早く昇任試験を受けることができません。

 

つまり、学歴による差がないため、年収を上げるためには階級を上げることしか方法はないことに。

 

ちなみに刑務官の階級は、

  1. 矯正監
  2. 矯正長
  3. 矯正副長
  4. 看守長
  5. 看守副長
  6. 看守部長
  7. 主任看守
  8. 看守

の8つの階級に分類されます。

 

階級によって、中等科研修や高等科研修を受講する必要があり、研修の修了は絶対条件です。

 

この他に、国家公務員総合職として刑務官になる道もありますが、あまり現実的ではありません。

総合職は、基本的に幹部候補生なので一般の受験生は受験する機会がないでしょう。

 

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まとめ:バックグラウンドで差が生まれない職種

 

刑務官は、採用試験の受験区分が高卒程度しかないため、年収に大きな差はありません。

 

もちろん、年数を重ねれば個人の属性やバックグラウンドによって、差は生まれていきます。

しかし、他の公務員に比べて差がないため、どんな人でも年収を上げることは可能。

 

受刑者の社会復帰などに関わりながら、安定した給料を得ることができる仕事として、非常に魅力的ですよね。

 

刑務官の給料について知識を深めた方は、仕事内容も知っておくと職業選択に役立ちます。

>>刑務官の仕事内容【キツいと言われる3つの理由と適正】

 

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