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日本の海を守る【海上保安庁】の全てを徹底解説してみた

海上保安庁

 

海上保安庁のまとめ

海上保安庁について知りたい!」そんな疑問にお答えする記事を作りました。

海上保安庁は、陸海空の幅広い仕事があり、1万人を超える職員が在籍しています。

そんな魅力いっぱいの海上保安庁について徹底解説していきます!

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

 

この記事の内容

  • 海上保安官の仕事
  • 給料関係
  • 試験の種類
  • 試験内容

 

海上保安庁は、国家公務員の一員として日本の領海を日夜守っています。

最近では、潜水士がモデルとなった「海猿」が大ヒットしました。

 

「海上保安官に興味はあるけど、どんな仕事をするのかわからない・・・」という疑問を持っている人も多くいると思います。

 

この記事を読んでいただければ、海上保安官の仕事内容や試験の詳細まで、全て把握することができます。

 

5分ほどで全て読めるので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

海上保安官の仕事

 

海上保安官は、別名「海の警察」などと呼ばれ、巡視船邸や航空機を駆使し日本の領海の治安と安全を守っている人たちのこと。

 

身分としては、国家公務員となります。

海上自衛隊の所属と勘違いされていますが、海上保安庁は国土交通省の外局。

 

つまり海上保安官は、国土交通省の職員となります。

 

海上保安庁と海上自衛隊のちがいについては、下記の記事を参考にしてください。

>>海上保安庁と自衛隊の違いってなに?【実はGHQが関係していた】

 

また、海上保安官の仕事は非常に幅広く、なにも海だけが仕事の舞台ではありません。

 

巡視船艇での勤務の他に、本庁と呼ばれる海上保安庁の本部での仕事も数多くあります。

 

陸海空に分けて解説していきます。

 

陸上での仕事

 

陸上での勤務は、海上や空の最前線で働く職員の「縁の下の力持ち」のような仕事。

 

具体的には、

  • 総務
  • 経理補給
  • 船舶技術
  • 情報通信
  • 警備救難
  • 海上交通

など、実に様々。

船艇や航空機で働く海上保安官と連携をとりつつ、スムーズに現場活動が行われるように尽力していますね。

 

ヤット
裏方は非常に大切な仕事です。

 

海上での仕事

 

海上勤務は最も一般的に知られている仕事ではないでしょうか。

海上保安庁職員のうち、実に半分近くの約6,000人が巡視船艇や航空機を駆使し現場で活躍しています。

 

海猿で有名な潜水士もこの海上での仕事が主。

 

巡視船艇の職員は、海難救助だけでなく運航や整備としての役割も担っています。

 

海上での作業は非常に危険が多く、殉職する可能性もあり精神力も必要な職種と言えるでしょう。

 

空での仕事

 

海上保安官は空からも日本の海を守っています。

海難事故は日本の近海だけで発生することはなく、遠海で発生することも。

そのような時に現場まで急行するのが、ヘリコプター操縦士です。

 

また、要救助者(助けを必要としている人)を捜索する際は、飛行機が出動することもありますね。

 

海上保安庁では、航空基地が設置されており、

  • パイロット
  • 整備科職員
  • 通信課職員

などの職員が専門知識を活かしながら仕事を進めています。

 

特殊な仕事

 

皆さんは「トッキュー隊」という部隊が、海上保安庁に在籍していることは知っていますか?

トッキュー隊とは、特殊救難隊の略で1万人を超える海上保安官の中でも36名しかいません。

 

特殊救難隊になるためには、潜水士の資格を取得し、その後も数々の難関試験や訓練を受ける必要があります。

 

特殊救難隊員は、レスキュー隊の中でもトップクラスの人間であることを知っておきましょう。

 

海上保安庁の仕事内容については、下記の記事で詳しく解説しています。

>>海上保安庁の仕事内容【意外と知られていない陸海空の仕事が魅力】

 

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海上保安官の年収

 

国家公務員の一員である海上保安官の年収は、非常に高水準です。

平均年収は約670万円にもなり、公安職の中でも非常に良い待遇と言えるでしょう。

 

海上保安官は、国家公務員の「公安職俸給表(二)」が適用されます。

俸給表とは、給料の基本となるもので公務員のほとんどは、俸給表が使用されていますね。

 

給料まとめ

  • 年収:670万円
  • 初任給15万〜18万円
  • ボーナス:150万円

 

海上業務や陸上業務によって、給料の差があったり、パイロットであれば年収が1,000万円を超える可能性も。

高水準な給料も海上ほあんかんの魅力の1つですよね。

 

ヤット
給料が高いということは、それだけ危険な仕事でもあります。

 

年収については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

>>海上保安庁の給料【平均年収・ボーナス・初任給】

 

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【海上保安庁】採用試験区分

 

海上保安官の採用試験には大きく4つの区分があります。

  1. 海上保安大学校(本科)
  2. 海上保安大学校(初任科)
  3. 海上保安学校4月・10月採用
  4. 海上保安学校(門司分校)

 

海上保安大学校(本科)

 

本科で採用された場合は、海上保安庁の幹部職員として組織の中心で働いていくことになります。

 

また、海上保安大学校に入校すると、本科で4年、専攻科で6ヶ月、国際業務課程で3ヶ月の計4年9ヶ月と長期間。

 

イメージとしては、海上保安庁の大学でいいでしょう。

高校卒業してすぐの受験生しか受験できないのも特徴の1つですね。

 

海上保安大学校(初任科)

 

初任科も幹部職員候補の1つ。

受験資格は、大学卒業が必須であるため高卒の受験生は受験できません。

 

初任科で、採用された場合は2年間の研修期間があります。

その後、適正に応じて巡視船艇などで経験を積みながら幹部職員として道を歩んでいくことになります。

 

海上保安学校

 

海上保安学校の試験区分は最も認知度が高い試験区分。

この試験区分は、現場でバリバリ働きたい人向けと言えるでしょう。

 

例えば、潜水士などの救助のプロフェッショナルを目指すのであれば、この試験区分が最適でしょう。

 

また、海上保安学校の試験区分には5つの区分があり、それぞれに特徴があります。

5つの課程

  1. 船舶運航システム課程
  2. 航空課程
  3. 情報システム課程
  4. 管制課程
  5. 海洋科学課程

 

また、海上保安学校の採用時期は4月と10月に分かれているため、自分がどの道を歩んでいくかで試験の種類が変わってきます。

 

ヤット
受験前にある程度、進路を決めておいた方がいいですね。

 

海上保安学校(門司分校)

 

門司分校の受験できる人は、ごく限られた受験生のみです。

なぜなら、有資格者試験だからです。

 

有資格とは、海上保安庁が指定している国家資格を保有していないと受験できないとされています。

 

具体的には、

  • 五級海技士(航海)以上
  • 五級海技士(航海)以上
  • 事業用操縦士以上

などなど。

この区分については転職などの受験生を対象にした試験になっていますね。

 

ヤット
前職が自衛隊などの人もいますね。

 

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【海上保安庁】採用試験の内容

 

海上保安庁の採用試験は、他の公安職試験と変わらず第1次試験と第2次試験に分かれています。

 

第1次試験

 

基礎能力試験と作文試験が実施されます。

基礎能力試験は、知能分野と知識分野の2つに分類されますね。

また作文試験については、そこまで難易度の高いお題は出題されません。

 

例外として、海上保安大学校(本科)の試験を受験する際には、基礎能力試験の他に記述式の学科試験が実施されます。

 

第2次試験

 

実施される試験は以下のとおり。

  • 人物試験
  • 身体検査
  • 身体測定
  • 体力試験

 

人物試験や体力試験は一般的な公安職と同じですが、身体検査はより詳細に行われる場合があります。

例えば、飛行機パイロットを目指す航空課程などの場合は、パイロットの適性なども検査されるため非常に厳しいですね。

 

消防や警察と同じような感覚で受験すると不合格になる可能性もあるので注意してください。

 

ヤット
試験区分によって、内容は異なります。

 

試験区分や試験内容については、下記の記事で詳しく解説しています。

>>海上保安庁の採用試験【4つの道から選択しよう】

 

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【海上保安庁】採用試験の難易度

 

海上保安庁の倍率は決して高くはないですが、受験生のレベルが高くて有名。

2021年の高卒区分の採用試験では、最終合格者の倍率は約3.8倍。

他の公務員試験と比べて高い倍率ではありませんが、5つの課程の中には狭き門の試験も存在しています。

 

2021年度海上保安学校試験実施状況。

試験の区分 申込者数 第1次試験 第2次試験 第3次試験受験者数 最終合格者数
受験者数 合格者数 受験者数 合格者数
船舶運航システム課程 3,159 (496) 2045 (276) 957 (124) 789 (100) 545 (76)
航空課程 251 (23) 168 (13) 22(1) 16(1) 13(1) 11(1) 7(1)
情報システム課程 153(36) 98(20) 55(12) 48(11) 43(11)
管制課程 106(40) 56(22) 34(15) 30(14) 25(13)
海洋科学課程 97(24) 49(8) 32(5) 27(4) 23(4)
3,766 (619) 2,416 (339) 1,100 (157) 910 (130) 13(1) 11(1) 643 (105)

 

※出典:海上保安庁公式ページより

※()内は女性の数字を表す

 

航空課程では、最終合格者はたったの7名です。

いかに狭き門かわかっていただけるでしょうか。

 

その他の試験実施状況などを知りたい方は、海上保安庁の公式ページを確認してください。

詳しくはコチラ

 

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海上保安庁では女性も大活躍

 

実は、海上保安庁は女性職員の活躍が目覚ましいものとなっています。

試験実施状況などを見れば、採用された女性職員の割合は全体の約30%に過ぎません。

 

しかし、男女別で倍率を見るとほとんど倍率に差がないんですよね。

つまり、男女での区別がなく実力で採用されるということ。

 

また、2022年4月に第8管区海上保安部管内(※)で初の女性船長が誕生するなど、女性職員の活躍は耳に新しいところでしょう。

 

海上保安庁の全職員は、約14,000人でそのうち約1,000人が女性職員です。

 

ちなみに、昭和63年には初の巡視船艇の女性船長、平成12年には初の女性パイロット(機長)、平成29年には初の海上保安部長が誕生しました。

 

これほど、女性職員が活躍している公安職は海上保安庁くらいでしょう。

今後も、本庁・管区本部係長、国際取締官、整備員などの女性の活躍する現場が広がっていくことでしょう。

 

(※)参考

海上保安庁は、全国の管轄を11に分け海難事故や領海侵犯などに備えています。

管区ごとに特色があり、試験でも選択できるようになっていますね。

特殊救難隊は、第3管区に所属しており日本全国が出動範囲。

詳しくは、海上保安庁の管区ごとの特徴をまとめてみた【11管区ごとの場所や特徴】をご覧ください。

 

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海上保安官になるためには?

 

海上保安官になるためには、採用試験に合格する必要があります。

前項でも解説したように、海上保安庁の採用試験は決して簡単なものではありません。

 

第1次試験

 

海上保安官の筆記試験での合格ラインは6割前後と言われています。

そして出題される分野の中で「知能」の存在を無視できません。

 

知能は、一度解き方を理解してしまうと、ほとんどの問題を解くことができるため非常にコスパの良い問題。

つまり、知能の出来が筆記試験の合格に大きく関わります。

 

論作文については、

  1. 課題を適切に読み取る「文章読解能力」
  2. 自分の考えを書く「文章作成能力」

が必要とされています。

 

これらの能力はすぐに身に付くものではなく、筆記試験の対策と同時に進めていく必要がありますね。

 

第2次試験

 

人物試験については、まず自己分析から

自分のことを知らなければ、面接官の質問に適切に答えることはできません。

 

また、模擬面接も必ずやっておくこと。

どれだけ良いことを頭に思い浮かべても、面接官に伝わらなければ意味がありません。

 

採用試験を「独学」で突破する自信がない人は、コスパ抜群の公務員予備校がおすすめ。

おすすめの予備校を下記の記事で詳しく解説しているので、参考にどうぞ。

>>【2023最新】おすすめの公務員予備校2校を厳選【実際に体験済み】

 

体力試験はそこまで気にしない

 

体力試験で大きな差がつくことはありません。

そのため、海上保安庁が公表している基準値を超えていれば普通に合格できません。

もし、基準値を超えていないのであれば対策が必要ですが、やはり優先度は低いですね。

 

身体検査や身体測定に注意

 

もし、航空課程などを志望している場合は、身体検査や身体測定を厳しくチェックされます。

ぶっちゃけ言うと、地方の消防本部では身体測定などを緩くみてくれる場合があります。

 

しかし、海上保安庁の航空課程などではゆるさは皆無。

 

身体に異常がある場合は、検査を受ける前に必ず解決しておきましょう。

 

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まとめ:海上保安庁は日本の領海を守る海の警察

 

海上保安庁が居なければ、日本の海は外国船で溢れかえるでしょう。

また、日本の周辺は海流が速く海難事故も頻繁に発生しています。

 

そのような状況で、最後の砦として日夜奔走しているのが海上保安庁。

近年では、ロシアや中国が領海侵犯を繰り返し、日本に危機が迫っています。

 

日本を守るため、一番の最前線で戦う海上保安庁の役割は今後も大きくなっていくこと間違いなしです。

 

採用試験の難易度は決して低くないですが、海上保安官を目指す価値はあります。

海上保安学校などは、年齢の幅が非常に大きく社会人の受験生にもチャンスが眠っています。

 

この機会に海上保安官を目指してみてはいかがでしょうか。

 

海上保安官に興味がある、あなた。

今がチャンスですよ!

 

海上保安庁の最新の採用情報は、下記のボタンから確認することができます。

海上保安庁公式ページ

 

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