国家公務員

海上保安庁の採用試験【4つの道から選択しよう】

2023年1月4日

海上保安庁試験内容

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

 

海上保安庁の採用試験はどんな種類があるんですか?
受験生

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました。

 

この記事の内容

  • 試験の種類
  • 試験内容

 

海上保安庁の採用試験には4種類の試験があり、自分に最適な試験を選ぶ必要があります。

この選択を間違えると、自分が目指している道が遠くなってしまうので、注意してください。

 

 

「目指している職種があるけど、どんな試験を受験すればいいかわからない・・・」という悩みがある人は、この記事がお役に立てます。

 

そもそも海上保安庁の仕事内容がわからない人は、海上保安庁の仕事内容【意外と知られていない陸海空の幅広い仕事が魅力】を参考にしてください。

 

3分ほどで読めるので、最後までお付き合いください。

 

海上保安庁の採用試験

 

実は、海上保安庁の採用試験には4種類の試験があります。

海猿で有名な潜水士も、4種類の試験から1つ選択し受験する流れになりますね。

 

試験名は以下のとおり。

  1. 海上保安大学校(本科)
  2. 海上保安大学校(初任科)
  3. 海上保安学校
  4. 海上保安学校(門司分校)有資格者

上記の4種類になります。

 

大まかなイメージとしては、海上保安大学校は幹部職員で、海上保安学校は現場で活躍するイメージです。

 

採用区分で学校での研修期間や学ぶ内容が大きく異なります。

 

ヤット
まずは、4種類の試験があることを知っておいてください。

 

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海上保安大学校(本科)採用試験

 

本科は、海上保安庁の幹部職員として必要な学術・技能を教授し、併せて心身の錬成を図ることを目的として設置された海上保安庁の教育機関。

 

教育機関は、本科で4年、専攻科で6ヶ月及び国際業務課程3ヶ月の、計4年9ヶ月に及ぶ長期間です。

卒業後は初級幹部職員として、日本全国の巡視船などに配属されることに。

その後、本庁や管区海上保安部で巡視船などに勤務しつつ、幹部職員として経験を積んでいくことになります。

 

卒業時には日本で唯一の「学士(海上保安)」の学位が授与されます。

 

ヤット
海上保安庁の大学のようなものです。

 

受験資格

 

受験資格は主に2つ。

  1. 試験年度の4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者及び試験年度3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
  2. 高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、試験年度4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して2年を経過していない等人事院が(1)に揚げる者と同等の資格があるとみとめる者

 

特徴としては、受験できる年齢が非常に若いですね。

研修期間が4年以上と長期に及ぶため、若年齢での受験が必須ということでしょう。

 

試験内容

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
学科試験
(多肢選択式・記述式)
次の1~3についての筆記試験
1 数学
2 英語
3物理又は化学 ※2022年度の採用試験からなくなります。
作文試験 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

 

記述があるので厄介ですが、2022年度より「物理又は科学」が廃止されたので負担が少なくなりました。

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

他の公務員試験と変わらず、人物試験が重要視されいます。

 

詳しくは海上保安庁の公式ページをご覧ください。

詳しくはコチラ

 

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海上保安大学校(初任科)採用試験

 

初任科は、大学卒業区分という認識でいいでしょう。

この試験区分は、海上保安庁の幹部となる職員を養成するためにあります。

令和2年度から実施されている試験で、この試験区分で採用された場合は、2年間の研修を経て現場で活躍します。

 

本科は完全に幹部職員養成ですが、この初任科は幹部でありながら現場でも活躍するイメージですね。

 

ヤット
他の公務員試験の大卒区分と同じです。

 

受験資格

 

受験するためには、大学を卒業しているか卒業見込みであることが条件。

 

試験年度の4月1日における年齢が30歳未満の者かつ

  1. 大学を卒業した者
  2. 試験年度3月までに大学卒業見込みの者

高卒の場合は、受験できないので注意してください。

 

試験内容

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
課題論文試験 文章による表現力、課題に対する理解力・判断力・思考力などについての筆記試験

 

本科とは異なり、記述試験がありません。

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

詳しくは海上保安庁の公式ページをご覧ください。

詳しくはコチラ

 

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海上保安学校採用試験

 

海上保安学校は、京都府舞鶴市にあり、海上保安庁の各分野における専門的な知識などを養成する教育機関です。

受験生は、採用試験時に5つの課程を選択する必要があり、区分ごとに若干の違いがありますね。

課程は、

  1. 船舶運航システム課程
  2. 航空課程
  3. 情報システム課程
  4. 管制課程
  5. 海洋科学課程

の5つの課程に分類されています。

 

教育機関は、船舶運航システム課程と航空課及び海洋科学課程は1年。

情報システム課程と管制課程は2年。

 

卒業後は、巡視船艇の乗組員等として日本全国に配置されます。

その後は、適正などに応じ潜水士などの各エキスパートとして働くことが可能。

 

業務経験や選抜試験により、上保安大学校での研修を経て、幹部職員になる人もいます。

 

受験資格

 

受験資格については以下の2つ。

 

  1. 試験年度の4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して12年を経過していない者及び試験年度3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
  2. 高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、試験年度4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して12年を経過していない等人事院が(1)に揚げる者と同等の資格があるとみとめる者

 

中学または高校を卒業した翌日から12年を経過していなければ、受験することができるので非常に年齢層が幅広いですよね。

 

試験内容

 

試験内容は5つの課程で異なるため1つずつ解説していきます。

 

船舶運航システム課程

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
作文試験 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

航空課程

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
学科試験
(多肢選択式)
数学、英語

 

基礎能力試験とは別に、数学と英語の学科試験があります。

航空機は計算能力や語学能力が求められるため、別途試験を受ける必要がありますね。

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 一般検査、呼吸器系検査、循環器系検査、消化器系検査(口腔及び歯牙を除く)、
血液及び造血臓器検査、腎臓、泌尿器系及び生殖器系検査、運動器系検査、眼検査、
視機能検査、耳鼻咽喉検査、口腔及び歯牙検査、総合検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

身体検査も他の試験に比べて厳しき審査されます。

 

第3次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
適性検査 模擬飛行装置を使用しての操縦検査
身体測定 精神及び神経系検査

 

模擬飛行装置などを使用した操縦検査を受ける必要があり、異常が見つかれば即不合格となります。

 

管制課程

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
学科試験
(多肢選択式)
数学、英語

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

情報システム課程

 

第1次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
学科試験
(多肢選択式)
数学、英語

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査
  1. 反復横跳び
    20秒間のうちにサイドステップをすることが何回できるかを検査
    基準は男子44回以上、女子37回以上
  2. 上体起こし
    30秒間のうちに上体を起こすことが何回できるかを検査
    基準は男子21回以上、女子13回以上
  3. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

海洋科学課程

 

試験分野 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
知能分野及び知識分野についての筆記試験
学科試験
(多肢選択式)
数学、英語、物理

 

第2次試験は以下のとおり。

試験分野 内容
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿その他一般内科系検査
身体測定 視力、色覚、聴力、についての測定
体力検査
  1. 鉄棒両手ぶら下がり
    鉄棒を両手で握り両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査

 

以上が5課程の主な試験内容です。

もっと詳しく知りたい方は、海上保安庁の公式ページを確認してください。

詳しくはコチラ

 

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海上保安学校(門司分校)<有資格者>採用試験

 

門司分校は、一般的な採用試験とは異なります。

特定の資格がなければ受験できない試験となっています。

 

門司分校で採用された場合、約6ヶ月で海上保安官としての必要な知識、技術及び体力を錬成するための初任教育を受けることになります。

 

受験資格

 

受験資格は、年齢区分がなく資格の有無になります。

具体的な資格は以下のとおり。

試験区分 資格
航海 五級海技士(航海)以上
機関 五級海技士(機関)以上
通信・技術 以下のいずれか
① 第二級総合無線通信士以上
② 第三級海上無線通信士以上
③ 第二級陸上無線技術士以上
飛行 以下すべてを有すること
・事業用操縦士以上
・第一種航空身体検査証明書
・航空無線通信士
整備 航空整備士または航空運航整備士
航空通信 航空無線通信士

 

有資格者試験は、海上保安庁への転職に色合いが強いと言えます。

 

試験内容

 

第1次試験は以下のとおり。

試験区分 資格
教養試験 (多肢選択式) 海上保安庁職員として必要な一般的な知識についての筆記試験 (出題数:40 問、出題分野:社会、人文及び自然に関する一般的知識 並びに文章理解、判断推理、数的推理及び資料解釈に関する一般知能)
作文試験 海上保安庁職員として必要な文章による表現力、課題に対する 理解力などについての筆記試験

 

第2次試験は以下のとおり。

試験区分 資格
人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、そ の他一般内科系検査 身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査 上体起こし、反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋 持久力等についての検査

 

実技試験は以下のとおり。

実技試験 航空機職員(飛行)受験者について、第2次試験通過者を対象に シミュレーターによる実技試験

 

航空機職員の受験者については、シュミレーターによる試験が実施されます。

 

詳しくは海上保安庁の公式ページをご覧ください。

詳しくはコチラ

 

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まとめ:海上保安庁は試験の種類が豊富

 

海上保安庁の試験の種類は豊富で、しっかりと試験区分を考えて受験しないと、自分の意図しない道を辿ってしまう可能性があります。

 

イメージとしては、

  • 現場より裏方として組織を支える→海上保安大学校(本科)
  • 現場でリーダーとして活躍する→海上保安大学校(初任科)
  • 潜水士をはじめとする最前線で活躍する→海上保安学校
  • 飛行士などの専門職を極める→海上保安学校(門司分校)

このような感じですね。

 

海上保安官は、他の公務員試験に比べ採用試験の区分を選択する段階で、進路がある程度決まってしまいます。

そのため、よく考えて試験区分を選びましょう。

 

海上保安庁の全体像を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

>>日本の海を守る【海上保安庁】の全てを徹底解説してみた

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