こんにちは、元公務員のヤット（@kantan-koumuin）です。
公務員試験合格のノウハウを解説してしています。
こんな疑問を解決できる記事を作りました。
この記事の内容
- 階級一覧
- 階級ごとの役割
海上保安庁は公安職の1つなので、警察官や消防士と同じように階級が存在します。
しかし、警察官などと比較しても階級がわかりにくいですよね。
この記事では、階級を一覧表にまとめて警察官などとも比べながらわかりやすく解説しています。
これから海上保安官としてキャリアアップを考えている受験生必見の記事になっています。
3分ほどで読み終えることができるので、最後までお付き合いください。
目次
海上保安官の階級
海上保安官の階級は、13の階級に分かれています。
組織のトップは「長官」、そして最も下の階級は「三等海上保安士」となります。
消防士や警察官の階級に比べて、ややこしい。
初学者の受験生が「三等・・・」なんて聞いても、理解しにくいですよね。
まずは一覧表でおおよその階級を把握していきましょう。
階級一覧表
一覧表の最上部が、トップの長官。
一覧表の最下部が、三等海上保安士の階級になります。
一覧表の下から上がるにつれ、階級が上がっていきます。
| 階級章 | 階級名 | 警察官の階級 |
 | 長官 | 警視総監 |
 | 次長・海上保安監 | 警視監 |
 | 一等海上保安監･甲 | 警視監 |
 | 一等海上保安監･乙 | 警視正・警視長 |
 | 二等海上保安監 | 警視正 |
 | 三等海上保安監 | 警視 |
 | 一等海上保安正 | 警視 |
 | 二等海上保安正 | 警部 |
 | 三等海上保安正 | 警部補 |
 | 一等海上保安士 | 巡査長 |
 | 二等海上保安士 | 巡査長 |
 | 三等海上保安士 | 巡査 |
警察官との階級の比較ですが、全て同じではなく近しい階級を記載しています。
参考程度にどうぞ。
【海上保安官】階級ごとの役割
長官
海上保安庁の長官は最高位の階級。
長官は海上保安庁のすべてを統括しています。
以前は、国家公務員総合職出身の職員が就任してきました。
近年では、2013年に初めて海上保安庁採用者が長官に就任したことが話題になりましたね。
次官
次官は、長官を補佐する役割。
海上保安庁次官は、国土交通省の総合職出身者が就任する流れが一般的です。
海上保安監
海上保安監と同じく長官を補佐する役目。
2013年に海上保安庁出身の長官が誕生するまでは、海上保安庁採用者の最高位とされてました。
一等海上保安監（甲）
一等海上保安監（甲）の階級は、各本部長や大学校校長、本庁部長に就任できます。
配属された組織を統括するのが主な役割といえますね。
一等海上保安監（乙）
大規模な保安部長や、管区本部次長の就任できる階級。
一等海上保安監（甲）を補佐しつつ、組織を統括するのが役割です。
二等海上保安監
大型巡視船の船長に就任できる階級で、保安部長や本庁課長として仕事ができます。
三等海上保安監
中型巡視船船長に就任できるほか、本庁課長補佐としても仕事ができる階級。
一等海上保安正
小型巡視船の船長として、仕事ができる階級。
二等海上保安正
大型巡視船艇の船長として、仕事ができる階級。
三等海上保安正
中型巡視船艇船長として活躍できる階級。
三等海上保安生が、海上保安大学学校卒業者の最初の階級とされています。
その後、主任航海士、主任機関士、主任通信士、などの専門に応じて全国に配置されることになります。
一等・二等・三等海上保安士
巡視船艇などの乗組員として、航海士補、機関士補、主任士補といった専門職として職務にあたる役割。
海上保安学校卒業者の最初の段階がこの階級になりますね。
海上保安官のキャリアプラン
海上保安庁の公式ページには、キャリアプラン例が掲載されています。
その一例を紹介しますね。
キャリアプラン例
海上保安学校学生（1年間） 18歳
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PL型巡視船航海士補 19歳
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潜水研修 23歳
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PM型巡視船航海士補兼潜水士 24歳
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特殊救難隊 26歳
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航空基地機動救難士 31歳
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PM型巡視船航海士兼潜水士 36歳
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PC型巡視艇主任航海士 40歳
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海上保安部係長 45歳
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PL型巡視船航海士 50歳
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PLH型巡視船主任航海士 58歳
上記は、海上保安庁救助の頂点である特殊救難隊の隊員になる過程です。
特殊救難隊の後は、係長や巡視船主任航海士になっていきますね。
あくまで参考なので、上記の通りに進むわけではありません。
詳しくは海上保安庁の公式ページをご覧ください。
【おまけ】海猿の仙崎の階級は？
海上保安庁が一気に人気になった要因として考えられるのが「海猿」ですよね。
その海猿の主人公が、伊藤英明さん演じる仙崎大輔。
皆さんは、この仙崎大輔がどの階級だったかご存知ですか？
初登場の際の仙崎大輔はもちろん、航海士補。
つまり一等〜三等海上保安士からスタートしています。
作中では、潜在が海上保安庁の中でも36名しかいない特殊救難隊になるまでのストーリーが展開されています。
作品が進んでいくにしたがって、仙崎の階級も上がっているのでその点を見てみるのも面白いかもしれませんね。
ちなみに作品は下記に掲載しておきます。
海上保安庁の仕事内容が正確に描かれているので、海上保安官を目指しているのであれば、一度は見ておくべきです。
海上保安庁の全体像を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
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