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公安職

海上保安庁の管区ごとの特徴をまとめてみた【11管区ごとの場所や特徴】

海上保安庁管区特徴

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

 

海上保安庁の管区ごとの特徴を知りたいです。
悩んでいる人

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました。

 

この記事の内容

  • 管区ごとの特徴
  • 採用試験での管区の選び方

 

海上保安官には様々な仕事があり、場所もその1つ。

実は、海上保安庁は全部で11の管区に分かれており、それぞれに特徴があります。

 

管区ごとに特徴があるため、将来目指す職種があるのであれば管区の選択が重要になってきます。

 

この記事では、海上保安庁の管区ごとに特徴をまとめているので、採用試験を受ける際の参考にしてください。

 

海上保安庁の全体像については、下記の記事を参考にしてください。

>>日本の海を守る【海上保安庁】の全てを徹底解説してみた

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【海上保安庁】管区ごとの特徴

 

海上保安庁の働く場所は全国ですが、管区ごとに勤務地が分かれています。

海上保安庁は、11の管区に分かれています。

 

第1管区は北の北海道、第11管区は南の沖縄といったところですね。

 

それでは管区ごとの特徴を解説していきます。

それぞれ管区ごとのリンクを貼っているので、詳しく知りたい方は確認してください。

 

第1管区

 

基本情報

  • 管轄場所:第1管区が担当する海域は、北海道全域。(北海道の沿岸海域をはじめ、周囲に拡がる太平洋、日本海、オホーツク海を担当水域)
  • 海上保安部署・航空基地:19箇所
  • 巡視船:37隻
  • 航空機:14機

 

特徴

 

最も大きな特徴はロシアの存在。

北方四島周辺海域及び宗谷海峡付近において、ロシア警備艇による日本船舶の被だ捕・被銃撃などの防止にあたっています。

 

また、密輸や密航などの不法活動の取り締まりや海難救助などの分野ではロシア当局と協力関係にありますね。

 

北海道沿岸は、好漁場が拡がっているため外国船籍の違法操業や、暴力団等の資金源確保のため密猟が横行しています。

それらに対処するため、巡視船艇により常時監視を行なっています。

 

第1管区公式ページ

 

ヤット
ロシアとは度々、緊張関係になっていますよね。

 

第2管区

 

 

基本情報

  • 管轄場所:東北六県を管轄する
  • 海上保安部署・航空基地:11箇所
  • 巡視船:27隻
  • 航空機:11機

 

特徴

 

世界三大漁場である、三陸海岸沖をはじめとする漁業が盛んな地域を管轄しています。

 

濃霧が発生しやすく海難事故も多発しており、巡視船などでのパトロール、海象情報を速やかに発信しています。

 

また管轄内には、女川原子力発電所や関連施設の警備も担当。

 

第2管区公式ページ

 

第3管区

 

基本情報

  • 管轄場所:世界有数の船舶通航路である東京湾周辺を管轄、また小笠原諸島や南鳥島、沖ノ鳥島などの要所も管轄
  • 海上保安部署・航空基地:24箇所
  • 巡視船:18隻
  • 航空機:4機

 

特徴

 

世界有数の混雑海域である東京湾の他、相模灘などの海難事故多発地域を管轄に持っています。

 

また、海上保安庁で救助の頂点に位置する特殊救難隊を抱えていることでも有名。

救助要請があれば、第3管区に海域にとどまらず全国に派遣されます。

 

また、東京港や横浜港では、麻薬や拳銃などの密輸阻止、海上自衛隊などと協力して原子力関連施設の警備にあたっています。

 

 

第3管区公式ページ

 

第4管区

 

基本情報

  • 管轄場所:愛知県、三重県及び岐阜県海域を管轄、沿岸から1,300kmに及ぶ海域を担当している
  • 海上保安部署・航空基地:11箇所
  • 巡視船:25隻
  • 航空機:4機

 

特徴

 

伊勢湾や熊野灘を航行する船舶の安全航行のため、監視活動を行なっています。

また、管轄内に伊勢湾コンビナート群や中部国際空港を抱えており、警備業務や災害防除が役目。

 

ちなみに、東南アジア諸国で頻発する海賊事案や東ティモールなどに海外派遣されることが多くなっています。

 

第4管区の公式ページ

 

第5管区

 

基本情報

  • 管轄場所:兵庫県(南部)・大阪府・和歌山県・徳島県・高知県の前面海域及び和歌山県・高知県などの南方沖合約1,250kmまでの広範囲を担任している
  • 海上保安部署・航空基地:21箇所
  • 巡視船:50隻
  • 航空機:5機

 

特徴

 

海の難所である、潮岬沖や高知県沖を航行する船舶の安全監視を行なっています。

また、管轄内には大阪港や神戸港があり、麻薬や拳銃の密輸阻止に力を入れていますね。

 

その他では、阪神工業地帯や関西国際空港沿岸の災害防除にもあたっています。

 

第5管区の公式ページ

 

ヤット
僕は、神戸市消防局時代に第5管区の海猿と仕事をしたことがあります。

 

第6管区

 

基本情報

  • 管轄場所:岡山県、広島県、山口県東部、香川県、愛媛県を管轄し、瀬戸内海の大部分と宇和海を担任水域
  • 海上保安部署・航空基地:23箇所
  • 巡視船:43隻
  • 航空機:3機

 

特徴

 

第6管区が担当する水域は、全管区の中で最も狭く海岸線が入り組んでいます。

大小の島々が点在するうえ、潮流が速い海峡などが多数点在し航海の難所と言われていますね。

また、瀬戸内海・宇和島は船舶交通の要衝であり、マリンレジャーが盛んな海域でもあります。

第6管区の公式ページ

 

第7管区

 

基本情報

  • 管轄場所:福岡、佐賀、長崎、大分の各県と山口県西部を管轄し、それらに接続する日本海西部及び東シナ海を担任海域を管轄
  • 海上保安部署・航空基地:24箇所
  • 巡視船:80隻
  • 航空機:6機

 

特徴

 

関門海峡や対馬海峡があり、多くの船舶が行き交っています。

その周辺には、玄界灘や豊後水道といった海の難所もあり、多数の海難事故が発生していますね。

 

管区内の佐世保基地などが有名。

また、崎空港、新北九州空港、大分空港といった海上空港をはじめとする警備が必要な施設を多く抱えています。

 

第7管区の公式ページ

 

第8管区

 

基本情報

  • 管轄場所:福井県、京都府、兵庫県北部、鳥取県、島根県の1府4県を管轄、沿岸をはじめ日本海西部を担任海域とし、その海岸線の総延長は約1,960キロメートルにも及ぶ
  • 海上保安部署・航空基地:11箇所
  • 巡視船:23隻
  • 航空機:5機

 

特徴

 

日本海の山陰地方沖合では、中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどの船舶が頻繁に行き来しています。

ナホトカ号重油流出事故は、第8管区内で発生していますね。

 

管区内には韓国が不法占拠を行なっている竹島があり、今でも緊張状態にあります。

 

第8管区の公式ページ

 

第9管区

 

基本情報

  • 管轄場所:新潟県、富山県、石川県の総延長約1280kmの沿岸とその沖合海域の日本海を管轄
  • 海上保安部署・航空基地:10箇所
  • 巡視船:16隻
  • 航空機:4機

 

特徴

 

日本海中部の大和堆や登半島沖、佐渡島沖、富山湾などの水産資源豊かな漁場が多数あります。

沿岸地域では地元漁船による漁業が盛んで、沖合海域では多くの外国漁船も操業していますね。

 

また、能登半島沖での不審船事案や北朝鮮のミサイル発射実験などが問題となっています。

 

第9管区の公式ページ

 

第10管区

 

基本情報

  • 管轄場所:鹿児島、熊本及び宮崎の3県とその周辺海域を管轄区域、南九州周辺から東シナ海に及ぶ南北約700キロメートル、東西約1,000キロメートルの広大な海域を担当
  • 海上保安部署・航空基地:14箇所
  • 巡視船:28隻
  • 航空機:4機

 

特徴

 

900余りの離島が点在し広大な管区を有しています。

温暖な気候でダイビングや釣りなどのマリンレジャーが盛ん。

そのため、非常に海難事故が多いため海難救助業務に力を入れています。

 

日本から東南アジア諸国へ向かうシーレーン航路でもありますね。

管区内には、川内原子力発電所があり日々、警備にあたっています。

 

第10管区の公式ページ

 

第11管区

 

基本情報

  • 管轄場所:主に沖縄県の海域が管轄、47の有人離島や尖閣諸島を含む160の島々がある
  • 海上保安部署・航空基地:8箇所
  • 巡視船:45隻
  • 航空機:14機

 

特徴

 

一番の特徴は尖閣諸島を管轄内に抱えていること。

尖閣諸島は、日本の領有地にあるにも関わらず中国や台湾が領有権を主張している諸島です。

 

そのため、第11管区では数多くの巡視船や航空機を展開させ警備にあたっています。

 

また、日本と東南アジアを結ぶシーレーンが通っているため、遠海域での海難事故が発生しやすくなっていますね。

 

第11管区の公式ページ

 

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採用試験と管区の関係性

 

実は、海上保安庁の採用試験では管区ごとの希望が出せるようになっています。

上記で解説したように、第1〜11管区にそれぞれ特徴があり、1つとして同じものはありません。

 

そのため、将来的に自分がやりたい仕事に合わせて管区を選べるようになっています。

具体的には、筆記試験を突破した第2次試験で意向調査のようなものが実施されるようです。

 

しかし、希望通りといくわけではありません。

人気のある管区、例えば第3管区(特殊救難隊などがある)は人気があり倍率が高め。

 

採用試験で高得点をとった者から振り分けられていくため、点数が低い他の管区に流されることも。

 

希望通りの管区に行けなくても、ずっと同じ管区で働くわけではなく、希望すれば異動することも可能です。

 

海上保安庁の職員は国家公務員であるため、全国に転勤する可能性があることは頭に入れておきましょう。

 

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