地方公務員

警察官になるための3条件【採用試験までに解決すべきこと】

2022年12月9日

 

警察官なるには条件

 

警察官になるための条件ってありますか?
悩んでいる人

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました!

 

警察官になるためには3つの条件をクリアしなければなりません。

  1. 年齢条件
  2. 身体条件
  3. 欠格条件

 

ちなみに上記の3条件は、採用試験を受験前に解決しておく必要があります。

解決と言っても、条件に適するかどうか確認するだけです。

 

今回の記事はその条件について簡単に解説していますよ!

ちなみに、採用試験合格後の警察学校については警察官になるには?【警察学校卒業が絶対条件】をご覧ください。

 

警察官になるための条件

 

警察官になるためには主に2つの壁を乗り越える必要があります。

  • 採用試験の合格
  • 警察学校の卒業

この2つですね。

今回は最初の壁である「採用試験」の条件について詳しく解説していきます。

 

条件①:年齢条件

 

警察官の採用試験には年齢による条件があります。

 

例えば、警視庁の場合以下のようなもの。

Ⅰ類(大学卒業程度) 昭和62年4月2日以降に生まれた人で大学(学校教育法による大学(短期大学を除く。))を卒業又は令和5年3月までに卒業見込みの人
昭和62年4月2日から平成13年4月1日までに生まれた人で大学卒業程度の学力を有する人
Ⅲ類(高校卒業程度) 昭和62年4月2日以降に生まれた人で高校(学校教育法による高等学校)を卒業又は令和5年3月までに卒業見込みの人
昭和62年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた人で高校卒業程度の学力を有する人

※スマホの場合は右にスクロールすることができます

 

上記のように「昭和62年4月2日から平成13年4月1日までに生まれた人」という条件が課されます。

この条件以外の人は、採用試験を受けることはできません。

 

注意してほしいのが学歴条件です。

学歴条件は「大学を卒業または卒業見込み」などの記載のこと。

大学卒業程度と記載されている場合は、必ずしも大学を卒業しておく必要がありません。

 

条件の年齢の中に入っていれば、中学までしか卒業していなくても大丈夫です。

 

学歴条件よりも年齢条件の方が適用されることがほとんです。

 

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ヤット
大学を卒業していないからって諦めないようにしましょう!

 

条件②:身体条件

 

身体条件は、2次試験以降の身体検査の際に確認されます。

主な身体検査の内容は以下のとおり。

項目 男性 女性
身長 おおむね160cm以上であること おおむね154cm以上であること
体重 おおむね48kg以上であること おおむね45kg以上であること
視力 裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること
色覚 警察官としての職務執行に支障がないこと
聴力 警察官としての職務執行に支障がないこと
疾患 警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと
その他身体の運動機能 警察官としての職務執行に支障がないこと

※スマホの場合は右にスクロールすることができます。

 

皆さんが気にする部分が、身長や視力でしょう。

しかし、ぶっちゃけた話をすると公安職の身体検査はそこまで厳しくありません

なぜなら、身体条件を厳しくしてしまうと才能のある受験生が、内定をもらえないことになってしまうから。

 

身体条件以外でパーフェクトなのにも関わらず、不合格になってしまえば組織として痛手になってしまいますよね。

 

実際に160cm以上という条件ですが、157cmで合格している受験生も居ます。

ただ、条件の数字を大幅に下回るのはNG。

 

例えば、140cmとか。極端ですが・・・。

多少の誤差なら大目に見てもらえるので、

160cmが条件なのに159cmしかない・・・どうしよう・・・

こんな深刻に考えなくても大丈夫です。

 

視力や他の条件についても同じことが言えます。下記の記事を参考にしてくださいね。

>>消防士になるための視力【裸眼視力0.3の元消防士が徹底解説】

 

参考

ほとんどの人が該当しませんがタトゥーには注意してください。

実は警察官の採用試験には、下着1枚になる身体検査が含まれており身体にタトゥーが入っていないか確認されます。

もし、ワンポイントでも入っていれば問答無用で不合格となります。

タトゥーが入っている人は、レーザー治療なので確実に消しておくようにしましょう。

 

条件③:欠格条件

 

欠格条件とは「欠格事項に当てはまる場合、受験できませんよ」というもの。

 

欠格条件に当てはまる場合、採用試験を受験することすらできません。

例えば、警視庁の欠格条件は以下のとおり。

欠格条件

  1. 日本国籍を有しない人
  2. 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
  3. 東京都職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
  4. 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
  5. 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人(心神耗弱を原因とするもの以外)

 

わかりやすく言うと、犯罪行為を行った人は警察官になることはできません。

ちなみに、家族の中に刑事事件に発展するような前科者が居た場合にも、内定をもらえない可能性があります。

 

参考

自分が犯罪を起こした場合でなくても、身内に犯罪者が居る場合には警察官になることができません。

しかもこの事実は欠格事項に記載されていませんが、暗黙の了解として知られています。

以前では居たかもしれませんが・・・近年では聞いたことがありません。

もちろん受験者自身が犯罪行為を行った場合は、問答無用で不合格です。

 

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こればっかりは、自分でどうすることもできません!

 

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警察組織の身辺調査には注意が必要

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警察官には他の公務員組織と決定的に異なる点があります。

それが調査力

警察組織の調査力は半端ありません。

 

自分を含め、家族などにも問題があれば全て知られていると思ってください。

 

皆さんは警察密着24時をご存知でしょうか?

警察の仕事を特集しているドキュメンタリーです。

このドキュメンタリーで、必ずと言って良いほど登場するのが職務質問のシーン。

そこで、怪しい人物の生年月日・氏名・住所から、過去の犯罪歴などが全て把握できるようになっています。

 

しかも、それだけでなく家族構成や出来事に関することなど、とにかく全てのことを警察は把握しています。

「それって、プライバシーの侵害では?」と思うかもしれませんが、警察にはその権力があります。

 

警察官は、他人の行動を制限したり必要があれば制圧することもできます。

これらは基本的人権に触れる部分なので、雑に進めることができません。

 

だからこそ、警察組織では日本国民の過去情報を詳細に把握し、凶悪犯の逮捕につなげているのです。

 

身辺で何か問題があると自覚している人は、他の公務員への志望を考えてください。

その方が賢明と言えるでしょう。

 

まとめ:身辺調査以外は特別気になるな!

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この記事を最後まで読んでいただいた受験生の中には、今まで知らなかった情報もあったかもしれません。

 

しかし、これらの情報を知らないまま受験した場合、一生合格できないなんてことも考えられます。

公務員試験道場としては、絶対にそれは避けたいんですよね。

 

この記事の要約です。

  1. 学歴条件より年齢条件が重い
  2. 身体検査はタトゥーに注意
  3. 身体調査は半端ない

こんな感じでしょうか。

 

純粋に警察官になりたい気持ちは痛いほどわかりますが、少しでも条件に抵触する場合は、潔く他の公務員への道を考えましょう。

 

警察官の全体像については、警察官の全て【仕事・採用試験の内容と採用されるためのポイント】を参考にしてください。

 

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