- 国家公務員ってなに?
- どんな仕事してるの?
と疑問を持っている方向けに、国家公務員についてまとめてみました!
国家公務員の基礎知識だけでなく、
- 試験内容
- 勉強方法
などについても網羅的に解説しているので、あなたが知りたいと思っていることが全て知ることができます。
これから国家公務員になりたい受験生は、ぜひ最後まで読んでみてください。
5分ほどでサックと読めるのでどうぞ!
もくじ
国家公務員の基礎知識
国家公務員とは、日本における公務員の種類の1つですね。
国家公務員の他には地方公務員があります。
職種
仕事の内容は、その職種に就くかどうかで変わってきます。
それが、
- 国家総合職
- 国家一般職
の2つになります。
国家総合職
国家総合職の職員は、国家の中枢で働きます。
具体的には、国家で審議されるような「法案の基」を調査・作成するなど、非常に高度な知識や経験が必要。
仕事の幅が広く、異動の時期も短く様々な仕事を担当するためゼネラリストのイメージですね。
国家総合職は大学卒業以上であれば就職することができ、公務員の最高峰と呼ばれています。
その難易度は公務員試験の中で、一番難しく簡単に就職できる職種ではありません。
国家総合職については、下記の記事で詳しく解説しています。
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一般職
一般職は「主として事務処理等の定型的な業務に従事する職員」と定義されています。
ま、簡単にいうと総合職の職員が決めた法案などを元に、実際に実施していくような感じ。
総合職が脳なら、一般職は手足の役割を担います。
一般職の職員は、1つの分野に特化して仕事を行うためスペシャリストの側面を持ちます。
一般職については下記の記事で、詳しく解説しているので参考にどうぞ。
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就職の流れ
国家公務員になるには5つのパターンがありますね。
その5つが、
- 大学院卒
- 大学卒
- 短大卒
- 高卒
- 社会人経験者
このような学歴区分に分けられています。
学歴区分に分けられていますが、特に縛りはなく年齢での縛りのみになります。
例えば、国家一般職の大卒程度を受験する場合、大学を卒業しておく必要はなく年齢条件さえクリアしていれば受験可能です。
しかし、注意してほしいのが国家総合職。
こちらの職種に関しては大学卒業以上が条件となっているため短大卒以下の方は受験できません。
下記の図解でなんとなくイメージを掴んでおいてください。
詳しい情報は、人事院の公式ページをご覧ください。
国家公務員の仕事内容
国家公務員の仕事内容は非常に幅広く「え?こんな仕事してるの?」なんて驚く方が多くいます。
具体的には、
- 治安・外交・税金
- 農業・工業・商業
- 労働・厚生・社会福祉
- 教育・文化関係
などなど。
上記は全て重要事項であり、国家公務員が担う役割は重要であるということが、わかっていただけたでしょうか。
ちなみにですが、仕事内容は採用された省庁や区分によって大きく異なります。
具体的に2つの例を見てください。
パターンA
- 総合職採用試験を経て厚生労働省に入省した場合
- 仕事内容:児童保育や労働環境の改善について、制度や法律の改正案づくり、政策案のとりまとめなどを行う
パターンB
- 一般職採用試験を経て、気象庁に技術職として入省した場合
- 天候の観測や予測、地震の監視や震源の分析・確定など、物理学などの専門的知識を生かした仕事に取り組む
これだけを見ても全然違いますよね!
就職したい職種などが決まっていない場合は、年齢や受験区分からどんな仕事があるのか考えていくとスムーズですよ。
仕事内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
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国家公務員の働く場所
国家公務員は全国転勤が普通にあるというイメージをお持ちでしょうか。
あながち間違っていませんが、これも職種などで異なってきますね。
例えば、皇宮護衛官であれば皇居に、
国税専門官であれば、国税庁や国税局に、
総合職区分で合格し外務省で働くと海外勤務なども。
このように東京でずっと働いたり、海外にまで行くような職種もあります。

ここでは、簡単に総合職と一般職に分けて解説していきます。
国家総合職
基本的には東京の霞ヶ関で働くと思っておいてください。
ケースバイケースですが、地方機関や民間企業への出向もあります。
また一般的に知られている各省庁(外務省や厚生労働省)の他に、
- 会計検査院
- 公正取引委員会
- 造幣局
- 国立印刷局
なども総合職の職場になります。
選抜されれば、政策等の研究のため海外の大学院に派遣されることがありますね。
一般職
総合職との違いは、東京の本庁勤務とは限りません。
例えば、国税専門官などは全国の税務署で勤務することが考えられますよね。
またブロック採用といって、地方ごとに採用試験を受けることになります。
警察庁などでは中部管区警察局、総務省などは東北総合通信局といったような感じ。
国家公務員でありながら、生まれ故郷で働ける可能性があるのも魅力ですよね。
国家公務員の働き方
勤務時間は基本的に1日7時間45分で週休2日制。
公務員のため、働き方については「ホワイト」でしょう。
しかし、予算編成時期や国家会期中は夜遅くまで仕事が続くこともあります。
一般的には総合職は激務であると知られています。
近年では、総合職の働き方についても見直しが行われ以前よりも改善されているようですね。
具体的には、
- パワハラ等の防止
- 嫌がらせ防止
- いじめ防止
など。
また、女性躍進を掲げ採用や昇進についても積極的に改革を行っています。
ここ数年で総合職の採用率や女性管理職の割合が向上していますね。
女性だけでなく、男性の育児休暇取得やフレックス制の採用など男女での差を無くそうと各方面で改革が行われています。
総合職に限らず、国家公務員の環境は大幅に改善されているといえるでしょう。
国家公務員のお金事情:年収は600万円以上
人事院が実施した令和2年度国家公務員給与等実態調査によると、国家公務員の平均基本給は337,788円です。
また、内閣官房内閣人事局のパンフレットには「令和3年度の一般職員のボーナスは、俸給の4.45月分」と記載されています。
年収は以下のような計算式で求められます。
416,203円×12月(平均給与額)+337,788円×4.45月(期末手当と勤勉手当)≒649.7万円
大体650万円ほどの年収になりますね。
しかし。役職や年齢などにより収入が大きく変わってくるので、あくまで目安と認識しておいてください。

そんな方は下記の記事で詳しく解説しているので、参考にどうぞ。
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国家公務員の難易度:高い
国家公務員は一般的に、地方公務員より難しいとされています。
例えば、キャリア官僚とも言われる国家総合職は公務員試験の中で一番難しいとされています。
その難しさの要因は、試験内容の質がとにかく高いことで知られています。
例えば、教養試験の資料解釈を例に考えていきましょう。

出典;人事院公式ページより
資料解釈は表などを読み取り、正しい選択肢を選んでいく問題です。
見ていただくとわかるように、表が3つも出てきてるんですよね。
資料解釈において表が増えれば増えるほど、難易度は上がります。
地方上級などの試験では、これほど表が出てくるような問題は出題されません。
しかし、国家総合職は別。
上記のような問題が当たり前のように出題されます。
さすが、国家総合職といえるでしょう。
国家一般職などの試験では、地方公務員レベルの試験も出題されるので、過去問を通してレベルを把握していきましょう。
難易度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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国家公務員の試験内容
職種や区分によって若干の違いはありますが、大まかには下記のとおり。
- 筆記試験
- 面接試験
- 官庁訪問
この3つですね。
詳しく解説していきます。
筆記試験
筆記試験では、主に教養試験や専門試験が出題されます。
教養試験とは、受験生の一般教養を問うものであり、知識や知能分野が出題されますね。
教養試験では、出題数が多い数的処理でいかに得点できるかが重要。
専門試験では、教養試験よりも深い内容が出題されます。
行政や法律などかなり深い知識が問われるイメージでいいでしょう。
優先すべき科目を選びながら、バランスよく勉強していく必要がありますね。
面接試験
筆記試験を突破することができれば、次は面接試験です。
面接試験では、個別麺越やプレゼン面接などの形式で実施されますね。
受験生の人柄や想いなどを確かめる試験になります。
地方公務員であれば、ここで合格すれば内定となりますが、国家公務員の場合はこれで終わりではありません。
官庁訪問
面接試験を突破すれば、最後に待ち構えているのが官庁訪問。
官庁訪問は国家公務員独特の試験で、希望する省庁に訪問し面接を受けること。
期間は2週間にわたって実施され、忍耐強さが求められます。
この官庁訪問を突破すればようやく内々定をもらえることになりますね。
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まとめ
国家公務員は非常に幅広い仕事ができ、地方公務員にはない魅力が沢山あります。
そのため、試験内容の難易度は高く、簡単に就職することはできません。
しかし、対策方法は確立されており十分に合格の可能性があります。
まずは、自分に足りない部分を冷静に見つめ直し、必要な対策を行っていきましょう。