地方公務員

【地方公務員】上級試験の全体像【仕事内容や試験対策法のまとめ】

 

地方上級試験とは、地方公務員採用試験の中の1つ。

職種や場所に地方自治体によって、試験内容などが異なるためややこしいですよね。

 

「上級試験に挑戦したいけど、いまいち分からない」

「受かるかどうか不安・・・どんな勉強をすればいいの?」

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました。

 

本記事を書いている僕は、上級試験に合格した経験があります。勉強が大の苦手でしたが、ある秘策を使って難関の地方上級試験を突破することができました。

 

この記事では、試験の全体像やどんな仕事をするのかなどについて解説しています。

また、実体験も交えているので上級試験に興味のある方は読んでおいて損はありません。

 

この記事を読むことによって、地方上級試験の全てを知ることができますよ。

 

【地方公務員】上級試験の全体像

 

地方上級とはそもそも、職員採用試験の総称です。

自治体側が「地方上級」と位置付けていることは少なく、業界内で使われている業界用語になりますね。

 

ちなみに、

  • 上級=大卒=Ⅰ類=A
  • 中級=短大卒=Ⅱ類=B
  • 初級=高卒=Ⅲ類=C

このようになります。

 

呼び方は異なるけど、全部同じだからね!
キー

 

地方上級だからと言って「上級公務員」や「地方上級公務員」などとは呼ばれないので注意してください。

 

一方、国家公務員試験は別です。

例えば下記の職種。

  • 国家総合職
  • 国家一般職
  • 裁判所総合職
  • 裁判所一般職
  • 衆議院事務局総合職・・・

これらの試験を突破した人は、採用後も「総合職」や「一般職」と呼ばれ方をしてますね。

 

ヤット
知識として備えておけば大丈夫です!

 

受験資格

 

受験資格は大学を卒業していなくても、大学卒業程度の学力を有している者が対象となります。

そのため、大学を卒業している必要はなく誰でも受験可能なんですよね。

 

みんな勘違いするから注意してね!
キー

 

ただ、公務員試験の受験資格として年齢要件があります。

上級試験の場合、22歳以上から受験可能になりますね。

出典:東京消防庁公式ページより

 

実際に、東京消防庁の採用試験を例に見てみましょう。

受験資格の部分に「1993年4月2日から2001年4月1日までに生まれた人」という表記があります。

これこそが年齢要件になります。

 

参考

自治体によっては、年齢要件の他に学歴要件も設けている所があります。

この試験に関しては大学を卒業しておく必要があるため、高卒の方は受験できません。

 

受験日程

 

日程については、例年同じ時期に試験が実施されています。

2019年の第1次試験は以下のとおりでした。

5/5(日) 東京都Ⅰ類B・特別区Ⅰ類
5/19(日) 北海道A(1回目)・大阪府事務行政(22-25)
大阪市(22-25)
6/23(日) ほとんどの地方上級
9/29(日) 北海道A(2回目)
10/6(日) 大阪府(26-34)・大阪市(26-34)

 

ちなみに、2020年はコロナの影響で受験日程が大幅に変わってしまいましたね。

コロナのような大きな外的要因がない限りは、大体5月頃から始まると思っておきましょう!

 

上級試験の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。

>>【地方公務員】上級試験の日程一覧【試験の流れを図解で解説】

 

どんな仕事?

 

地方上級だからと言って、高卒や短大卒と全く違う仕事をする訳ではありません。

詳細は以下のとおりですね。

政令指定都市・特別区(東京23区)など

  • 住民票や戸籍登録・各種諸証明の発行
  • 生活保護
  • 健康管理
  • 消防
  • ごみ処理
  • まちづくり
  • 上下水道の管理
  • 公園や緑地の整備
  • 各種施設(保育所、小中学校など)

住民の生活に密接な関わりがあり、地域密着型の行政サービスになります。

 

都道府県

  • 総合的な開発
  • 治山・治水事業
  • 環境問題
  • 産業振興
  • 道路・河川の管理
  • 警察
  • 義務教育・社会福祉の水準維持
  • 国との関係調整事務

イメージとしては、市町村を超えた行政サービスですね。

警察官などは都道府県に該当します。

 

例えば、大阪市警察なんて言わないよね!
キー

 

仕事内容に大きな違いはありませんが、経験を積み重ねるごとに仕事の幅が広がります。

理由は後述しますね。

 

地方上級公務員と国家公務員のちがい

 

両者の違いは、ゼネラリストかスペシャリストかの違いですです。

 

地方上級公務員は、3年〜5年程度で異動していきます。

採用された自治体で、様々な業務を任されゼネラリスト(※)のような働き方をしていきますね。

ちなみに最近では3年程度で異動していく傾向が全国で見られます。

 

一方、国家公務員で本省(文科省など)で採用される場合と、地方支部局で採用される場合があります。

官庁訪問という特殊な試験を受験し、採用先が決定します。

そして、各省庁で専門分野に特化してスペシャリスト(※)として働いていきます。

 

試験の難易度としては、地方上級と国家一般職が同程度とされています。

どちらも学習範囲が広く、難易度は高めと言ったところ。

 

地方上級試験の難易度に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。

>>【地方公務員】上級試験の難易度ってどれくらい?【結論:気にするな!】

 

用語解説

  • ゼネラリスト・・・幅広いことに対応すること
  • スペシャリスト・・・1つのことに特化して仕事を行うこと

 

【地方公務員】上級職員になるメリット3選

 

実は、初級や中級に比べ地方上級試験の職員になるメリットが3つあります。

詳しく解説していきますね。

 

メリット①:給料が良い

 

初任給に関しては、初級などに比べると3万円〜5万円ほど高い傾向にあります。

年収で比べると相当数の差が開きますよね。

 

これは、初級などに比べて早期から責任のある仕事や役職に任命される可能性が高く、その責任に見合った報酬を与えられるということになるからでしょう。

メリット②:仕事の幅が広がる

 

地方上級職員は、初級職員などに比べて任される仕事の幅が広がります。

なぜなら、高卒の職員に比べて社会経験が豊富にあり柔軟な発想ができるからしょう。

 

また「出向」と呼ばれるような他組織への派遣も、地方上級職員が率先して行く地方地方自体が多いですね。

 

このように仕事の幅は、大変広く自治体の枠組みを超えた仕事ができる可能性を秘めています。

 

メリット③:出世のスピードが早い

 

地方上級職員は、別名キャリア組なども呼ばれています。

つまり、将来的に地方自治体で幹部候補として期待されているんですよね。

 

昇進できる上限やスピードなどで優遇されていることが多いと言えます。

昇任や昇級に関しては、地方自治体で試験の有無など様々。

 

ちなみに、地方公務員は初級〜上級まで自身のスキルアップを図るための研修制度が充実しています。

なぜなら、

職員には、その勤務能率の発揮及び増進のために、研修を受ける機会が与えられなければならない。(地方公務員法 第39条1項)

と定められているから。

 

地方上級職員以外でも研修は自由に受けられますが、やはり地方公務員上級職員が優先して受けている傾向があります。

 

ヤット
僕が働いていた自治体でも、上級職員が優遇されていました!

 

【地方公務員】上級試験の内容

 

地方上級試験も他の公務員試験と同じように「筆記試験」と「面接試験」などの試験によって合否が決まります。

詳しくは下記のとおり。

  • 筆記試験
  • 論作文試験
  • 体力試験(公安職のみ)
  • 面接試験

詳しく解説していきます!

 

筆記試験

 

筆記試験には「教養択一」「専門択一」「教養記述=論文試験」「専門記述」の4種類の試験があります。

この4パターンの試験を組み合わせながら、各地方自治体で試験が実施されることになりますね。

 

傾向としては、教養択一・専門択一・教養記述が多くの自治体で採用されています。

専門記述が採用されている地方自治体はごく少数にとどまりますね。

 

教養科目 一般知能:文章理解・数的推理・判断推理・資料解釈

一般知識:社会科学・人文科学・自然科学

専門科目 行政系:政治学・行政学・社会政策・社会学・国際関係

法律系:憲法・行政法・民法・刑法・労働法

経済系:経済原論・ミクロ経済・マクロ経済・財政学・経済史・ 経済政策・経済事情

商学系:経営学

※スマホの場合は、右にスクロールすることができます。

 

筆記試験については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。

>>【地方公務員】上級試験の試験科目を型ごとにまとめて図解で解説

 

論作文試験(教養記述)

 

論作文試験の正式名称は「教養記述」とも呼ばれています。

一般的には論文試験と認識されていますね。

 

ちなみに、論文試験と論作文試験は厳密には異なります。

論文と論作文のちがい

  • 論文・・・ある問題に関する解決策や考えを記述する
  • 論作文・・・自分のことに関することを記述する

一般的に論文試験の方が難易度が高くなりますね。

そのため、自分受験する教養記述がどちらなのか必ず把握しておきましょう。

 

論文試験に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので参考にどうぞ。

>>公務員の論文試験についてまとめてみた【これだけ知っておけば安心】

 

体力試験(公安職のみ実施)

 

公安職とは、警察官や消防士のことを指します。

いわゆる体力系の仕事ですね。

 

警察官であれば市民を凶悪犯から守るために、体力が求められます。

消防士は、火災をはじめとする災害に立ち向かわなければなりません。

 

そう言った理由から、一般人以上の体力や精神力が求められ、公務員試験の中にも体力試験が採用されています。

 

種目は自治体によって様々ですが、代表的なものを紹介しておきます。

  • 握力
  • 持久走
  • 腕立て伏せ
  • 上体起こし
  • 柔軟
  • 立ち幅跳び・・・

このような感じですかね。

種目によっては事前に対策が必要なので必ず確認しておきましょう。

 

面接試験

 

面接試験は、人物試験の一環として実施される試験。

全ての公務員試験で実施され、この試験から逃れることは不可能です。

 

面接の種類としては、以下のとおり。

  • 個別面接
  • 集団面接
  • 集団討論
  • プレゼン面接

 

プレゼン面接などは、社会人枠で実施されることが増えてきました。

 

また、近年の傾向として筆記試験などに比べて重視されていますね。

なぜなら、人口減少やコロナ禍などでより柔軟に幅広く対応できる公務員が求めれらているから。

 

ひと昔前では採用されていた人が、今の試験では採用されないなど難易度は間違いなく上がっています。

 

面接については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にどうぞ。

>>公務員試験の対策は3つのステップで進めていこう【全体像とコツを紹介】

 

【地方公務員】上級試験の対策方法【守ってほしい2つのルール】

 

上級試験は、地方公務員の中では最難関と呼ばれています。

そのため、生半可な気持ちでは中々合格を手にすることは難しいでしょう。

初心者から地方上級を目指すあなたは、必ず以下のルールを守ってください。

 

ルール①:学習の方向性

 

これで全てが決まると言っても過言ではありません。

学習の方向性とは、独学か公務員系学校を活用するかの2択です。

 

ある程度の自信があるのであれば、独学でも合格する可能は0ではありません。

しかし、解説してきた通り上級試験は幅広く対策する必要があり、非常に難易度は高いと言えるでしょう。

 

よっぽどの自信が無いのであれば、独学での公務員試験挑戦はおすすめしません。

 

一方、公務員系学校を活用する場合は、公務員試験のプロに指導してもらえます。

プロは「合格までの最短ルート」を熟知しているため、あなたの伴走者として一緒に進んで行ってくれますね。

公務員試験道場としては、断然、公務員系学校の活用をおすすめしています。

 

ただ、デメリットとして学費がかかってしまいます。

経済的な負担になりますが、キャンペーンを活用すれば非常に安価な値段で公務員系学校を活用することが可能です。

学費を将来の安定への先行投資と考えてみるのも手ですね。

 

ヤット
僕は公務員系学校を利用して合格を手にしました!

 

ルール②:全ての時間を学習に捧げる覚悟を持つ

 

何度も言うように地方上級試験は生半可な気持ちでは、合格することはできません。

極端な話、寝ている時以外は勉強するくらいの気持ちでちょうど良いくらい。

これは、ちょっと極端な話ですが・・・。

 

しかし、内定を勝ち取ってきた受験生の多くは1日の大半を学習に費やしています。

稀に「何となくで合格してしまう人」も居ますが、ビギナーズラックか一部の天才だけです。

 

簡単な道に逃げることは簡単。

今、限られた期間の苦行を耐えるか、将来にわたって苦行を味わうかはあなた次第です。

 

社会人から上級試験の挑戦【実体験】

 

記事の冒頭でもお伝えしたように、僕自身が上級試験の受験経験があります。

しかも社会人での挑戦だったので、その道は厳しいものでした。

 

一番大きな失敗は、独学で上級試験に挑戦してしまったことです。

何と、3年もの歳月を独学に費やしてしまったのです。

 

上級試験には年齢制限があり、焦った僕は一大決心で公務員予備校に通うことにしました。

そこから仕事をしつつ予備校を活用し、毎日学習を重ねた結果、現役大学生でも合格が難しい地方上級試験を突破することができました。

 

僕の成功体験が全ての人に当てはまる訳では無いですが、方法を間違えると一生、上級試験に合格することができません。

その危険性が常にあることを意識しましょう。

 

まとめ

 

地方上級試験は昔から人気のある試験です。

コロナ禍ということもあり、間違いなく人気が高まっていると言えるでしょう。

 

しかし、方法さえ間違わなければ絶対に内定を勝ち取ることは可能です。

まずは、地方上級試験の全体像をつかみながら、自分に必要なことを把握しましょう。

 

そこから、公務員試験対策は始まるのです。

あなたが、間違った方法で上級試験を目指すことが無いように祈っています。

 

さぁ、あなたには何が必要?

 

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