高校を卒業して、すぐに公務員になると民間企業で働いているより、平均的に多くの給料をもらえます。
例えば高卒で国家公務員になると平均的に、月額165,198円(1年目)もの給料を手にすることができます。
高校を卒業してこんなに多くの給料がもらえるなんて最高ですよね!
この記事では、給料の他に公務員独特の手当やボーナスについても解説しています。
この記事で学べること
- 高卒で公務員になった場合の給料
- 特殊な手当
- 民間企業との違い
- 大卒との違い
この記事を読むことによって、高卒公務員の給料について知識を深めることができます。
もくじ
「高卒」の定義
記事冒頭から「高卒」と言っていますが、高卒の定義をご存知でしょうか?
実は高校を卒業したばかりの高校生だとは限りません。
高卒とは高校卒業程度の学力がある者を指します。
そのため、年齢制限さえクリアしていれば22歳でも25歳でも高卒ということになります。
ただし、大学を卒業している場合は受験できません。
ちなみに、高卒で公務員になりたい人はLECの公務員講座がおすすめです。
オンライン対応もあるので、授業終わりや空き時間で学習することが可能。
コスパも抜群なので興味のある方は下記のボタンから確認することができます。

高卒公務員の給料
さて、早速本題の給料についてですね。
高卒の公務員と言っても、様々な職種があるため一概に給料を決めつけることができません。
しかし、人事院が毎年公表している給料表があるので、そちらを参考に一覧表を作ってみました。
年収 | 給料 | ボーナス | |
20歳未満 | 約272万円 | 165,198円 | 約74万円 |
20〜24歳未満 | 約315万円 | 191,464円 | 約85万円 |
24〜28歳未満 | 約383万円 | 232,599円 | 約104万円 |
28〜32歳未満 | 約457万円 | 277,836円 | 約124万円 |
32〜36歳未満 | 約522万円 | 317,599円 | 約141万円 |
36〜40歳未満 | 約581万円 | 353,320円 | 約157万円 |
40〜44歳未満 | 約640万円 | 389,254円 | 約173万円 |
44〜48歳未満 | 約703万円 | 427,427円 | 約190万円 |
48〜52歳未満 | 約747万円 | 453,941円 | 約202万円 |
52〜56歳未満 | 約783万円 | 475,743円 | 約212万円 |
56〜60歳未満 | 約812万円 | 493,261円 | 約220万円 |
60歳以上 | 約710万円 | 431,467円 | 約192万円 |
※スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
※引用;令和2年度国家公務員給与実態調査結果より

高卒公務員の手当
高卒区分に限らず、公務員には民間企業には無い手当が多くあります。
代表的なものは警察官や消防官に適応される「危険手当」など。
他にも公務員だからこそ受給できる手当や福利厚生があるので、ここで紹介していきますね!
公務員の手当一覧
- 地域手当
- 特殊勤務手当
- 時間外勤務手当
- 宿日直手当
- 夜間勤務手当
- 休日勤務手当
- 管理職手当
- 期末手当
- 勤勉手当
- 扶養手当
- 住居手当
- 単身赴任手当
- 初任給調整手当
- 特地勤務手当
- へき地手当
- 通勤手当
- 退職手当
- 祝日勤務手当
- 危険手当
上記の他にも職種によって様々な手当が支給されます。
自分志望先の公式ページなどで確認することができるので、気になる方は調べてみましょう!
大卒公務員と高卒公務員の給料の違い
公務員試験には「高卒」の他に「大卒」の試験もあります。
高卒とは異なり、大学を必ず卒業している必要がある試験ですね。
また、給料に関しても高卒より高く支給されています。
具体的には下記のとおり。
年齢 | 月額 | 年収 |
20代 | 約206,308円 | 約4,255,098円 |
30代 | 約294,760円 | 約6,079,418円 |
40代 | 約384,545円 | 約7,931,230円 |
50代 | 約406,770円 | 約8,389,621円 |
※スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
※引用:令和3年国家公務員給与等実態調査
上記のように、50代ともなれば年収900万円に達することも。
公務員は民間企業以上に学歴や年齢が影響する職種と言えますね。
高卒公務員と民間企業の給料の違い
同じ高卒公務員と高卒で民間企業に就職した場合を比べていきましょう。
- 19歳まで:182万円
- 20~24歳:204万円
- 25~29歳:233万円
- 30~34歳:258万円
- 35~39歳:285万円
- 40~44歳:311万円
- 45~49歳:333万円
- 50~54歳:345万円
- 55~59歳:353万円
- 60~64歳:268万円
※引用:賃金構造基本統計調査
高卒公務員の場合は、20歳以下でも300万円以上の給料を手にすることができます。
民間企業と比べれば、明らかに差がありますよね。

【高卒で公務員】実はすごい!!!
実は、高卒ですぐに公務員になる人は非常に少なく貴重な存在です。
上記のグラフは、平成31年度の全国の高校生の動向を調査したグラフになります。
ご覧の通り、ほとんどの高校生が進学していますよね。
就職は20%に満たない状況です。
しかも、民間企業との合算のため公務員への就職者はもっと少ないでしょう。
その中で、公務員になろうとする高校生のあなたは本当に貴重です。
ただ、現役高校生(3年生)が公務員に挑戦するのは非常大変なんですよね。
学業や部活動があるため、公務員試験対策が疎かになりがち。
高校生で公務員を目指す人は、バランスを見ながら公務員試験の準備を進めていきましょう。
高卒で公務員になるか迷っているあなたへ
公務員試験道場にも悩める高校生から幾つか相談があります。
「給料が低いから損って聞きました」
「高校生は年齢的に不利だよ」
「大学に進んだ方が良いんじゃない?」
こんなことを言われたら悩んでしまいますよね。
結論から言うと、無視しましょう。
そもそも、高卒で公務員になることに否定的な意見を持っている人間は、お金か昇進について言っているだけ。
確かにお金は大切ですし、昇進は今後の人生に大きな変化をもたらす可能性があります。
しかし、高卒で公務員になる最大のメリットは経験です。
考えてみてください。
大学に4年間通っている人間と、高卒すぐに公務員として働く人間とでは、とてつもなく大きな経験の差が生まれます。
この経験はいくらお金を払っても取り返すことができないんですよね。
より長く公務員として働きたいのであれば、雑音を振り切って公務員試験を受けるべき。
まとめ
今回は高卒の給料について解説しました。
この記事を読んでいただいていると言うことは、高卒の試験に興味がある又は受験予定の方でしょう。
給料について気になるかもしれませんが、ぶっちゃけ「あまり気にしない方が良い」ですね。
なぜなら、お金をモチベーションにしてしまうと、必ず早い段階で挫折してしまいます。
そのため、お金を気にするよりも「なぜ公務員になりたいのか」を自問自答しましょう。
その答えがお金で無いのであれば、間違いなくあなたは高卒で公務員になれるはずです。
高卒であろうが、大卒であろうが公務員試験対策は変わりません。
目の前のやるべきことを淡々とこなしていきましょう。