こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんな疑問を解決できる記事です。
本記事の内容
- 集団面接の全体像
- 質問例
- 注意点
集団面接は合格者を探す面接ではなく、公務員としてふさわしくない受験生を落とす試験なんです。
なぜなら、集団面接は効率よく受験生を選別できる手段で、じっくりと受験生を評価しないため。
実際に「落とす試験」ということを理解していない受験生は、ことごとく不合格になっています。
本記事では、集団面接で注意すべき点や、よくある質問例などを解説しています。
注意点やコツを押さえていれば、集団面接で大きく減点されることがなくなります。
面接には集団面接以外にも、数多くの押さえておくべきポイントがあります。面接の総合的な情報は下記の記事でまとめているので参考にしてください。
>>公務員面接にあっさり合格してしまう人が実践している5つのこと
こちらもCHECK
-
公務員面接にあっさり合格してしまう人が実践している5つのこと
続きを見る
もくじ
【公務員試験】集団面接の全体像
集団面接は、地方公務員の一部の試験で実施されている試験になります。
大きな特徴は、複数人で面接を受けるという点です。
集団面接の目的
集団面接の目的は、不採用にすべき受験生を落とすことです。
集団面接は、一気に受験生を短時間で評価するため、個別面接ほど細かい部分まで評価されません。
例えば、
- 言葉使いが出来ていない
- 身だしなみが汚い
- 最低限のマナーが守れていない
このような受験生を落とすための試験ですね。
言い方を変えれば、最低限のポイントさえ押さえておけば、不合格になることはありません。
ちなみに、集団討論と名称が似ているため混同されますが、全く違う試験なので注意してください。
集団討論については、こちらの記事を参考にしてください。
>>公務員の集団討論試験で面接官の心に残るアピール方法を解説
こちらもCHECK
-
公務員の集団討論試験で面接官の心に残るアピール方法を解説
続きを見る
形式
集団面接の形式は以下のとおり。
- 受験者の人数:4人〜6人
- 1人の持ち時間:20分程度
- 挙手制や順序制で回答
志望先によって、面接内容は様々なので必ず事前に過去の試験内容を確認しておきましょう。
試験会場は下記のようなイメージをしておいてください。
入退室を含む面接のマナーについては、こちらの記事で解説しているので参考にどうぞ。
>>基礎から学ぶ公務員面接試験のマナーと面接官に響く所作のまとめ
こちらもCHECK
-
基礎から学ぶ公務員面接試験のマナーと面接官に響く所作のまとめ
続きを見る
配点
集団面接の配点は低めです。
理由としては、細かく個人を評価する試験ではないためです。
例えば、集団面接を実施している岡山県警の配点は以下のとおり。
R4 岡山県警察官採用試験
- 個別面接:300点
- 集団面接:40点
ね、いかに集団面接の配点が低いかわかりますよね。
ただ、ナメていると痛い目に遭うので対策は絶対にしておきましょう。
集団面接と個別面接のちがい
集団面接と個別面接では試験本番の環境が大きく異なります。
そのため、集団面接の事前情報は確実に知っておきましょう。
緊張感が倍増
集団面接では、複数人の受験生+面接官の前で発言しなければなりません。
また、ライバルでもある他の受験生に発言を聞かれてしまうので、恥ずかしさも出てしまうんですよね。
失敗が目立ちやすい
他の受験生のすぐ後に発言するため、前後の発言内容を比較しやすくなります。
仮に、自分の前の受験生の発言が分かりやすく、自分が失敗してしまうと相当目立ってしまいますね。
とにかく悪目立ちしやすいです。
持ち時間が少ない
複数人の受験生が居るため、1人の発言時間は1分程度ですね。
つまり、結論がつかみにくい回答は時間オーバーとみなされ、途中で止められてしまう可能性があります。
結論ファーストは、個別面接の時より心がけておくべきでしょう。
他の発言に影響される
他の受験生の発言も自分の耳に入ってくるので、その発言に影響されることがあります。
自分が「こう発言する!」と決めたことは、変えない方が無難でしょう。
自分より前に発言した受験生が優秀だと、発言内容のクオリティも高いため、ついつい真似したくなってしまいます。
しかし、直前で発言内容を変えてしまうと、言葉に力がなく、減点されてしまう可能性も。
多少間違っていても良いので、自分で考えた発言をすべきです。
面接カードはほぼ使われない
個別面接ではじっくりと面接カードを見られますが、集団面接はほとんど見られません。
特に集団面接では、時間がかかるため最初から質問内容が決まっている場合が多いですね。
ただ、面接カードの字があまりにも汚い場合などは、チェックされていることもあるので、注意しましょう。
【公務員試験】集団面接でよくある質問例
集団面接は、ある程度の質問が固定されています。
というより、質問を固定しておかないと短時間で複数人の受験生を評価できないため。
この項では、代表的な質問例を載せておくので参考にどうぞ。
質問例
- なぜ、公務員になろうと思いましたか?
- 公務員と民間のちがいを教えてください
- どのような仕事をしたいですか?
- なぜ、この自治体を選んだのですか?
- ストレス解消法は?
- 自己PRしてください
- 自治体で興味のある取り組みは?
上記の質問に1分前後で答えられるようにしておきましょう。
集団面接中に予想のできない質問がありますが、ほとんどが形式的な質問なので安心してください。
【公務員試験】集団面接の注意点
集団面接には特有の注意点があります。
ここでは、面接官が意識して見ているポイントについて解説していきます。
自分の番以外の態度
集団面接はどうしても「待ち」の時間が発生してしまいます。
その「待ち」がくせもの。
気を抜いて、窓の外を見たり足を開いてだらしなく座ったりするような人が居ますが、確実にチェックされています。
他の人が発言している際には、適度にうなづくなどして「他人の意見も聞いていますよ」アピールをしておくのがベターです。
質問を忘れないようにする
前の人が発言していると、意外と面接官の質問を忘れてしまうんですよね。
仮に忘れてしまっても、面接官に質問内容を聞きなおしましょう。
分かったフリをして発言すると、大きく減点される可能性があります。
早めに挙手するべき(挙手制の場合)
発言が後になればなるほど、面接官から発言のクオリティを求められます。
なぜなら、発言するまでに十分な時間がある上に、他の受験生の発言を聞いてるため。
面接官は自然と求めるものが高くなりますよね。
【公務員試験】集団面接の対策方法
集団面接の対策方法は、個人面接とほぼ変わりません。
要は、1人で面接官の質問に答えるか、複数人で答えるかの違いだけだからです。
しかし、若干異なる部分があるため解説していきます。
知識の習得
知識の習得には大きく2つあります。
- 自分で情報収集
- 講義を受けてプロから教えてもらう
順番に解説していきますね。
自分で情報収集
集団面接では、質問の中に自治体独自の取り組みや、課題などについて質問される場合があります。
ネットで調べる程度で十分なので、必ず調べておいてください。
面接自体の時間が限られているため、突っ込んだ質問はされません。
講義を受けてプロから教えてもらう
自分1人で情報収集するのは大変です。
自治体の取り組みだけでなく、面接の知識も同時に学ばなければありません。
そこで役に立つのが、公務員系の学校。
今では、面接講座のみ選択できる場合や、完全オンラインで学ぶことができる環境が整っているので、ぜひ活用してください。
公務員系の専門学校では、単科選択ができない場合がほとんどです。
面接講座のみ選ぶ場合は、通学制予備校か通信講座を活用するようにしてください。
模擬面接を繰り返す
面接練習の基本は模擬面接ですね。
模擬面接なしで、本番の試験に臨むのはあり得ません。
インプット=知識の習得が終われば、必ずアウトプット=模擬面接をするようにしましょう。
まとめ:悪目立ちしないようにしよう
集団面接は、地方自治体の試験で実施されており、少し特殊な面接試験です。
そのため、集団面接に対応した事前の準備が必要になってきますよ。
記事の中で「面接中の注意点」などに触れましたが、この注意点を守れていないと不合格になる可能性が高いです。
記事を参考にしながら、準備してみてください。