こんにちは、元公務員のヤットです。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。
こんなお悩みを解決できる記事です。
圧迫面接をされたときに、どうやって切り返したら良いか分かりませんよね。
しかし、圧迫面接は特別な準備をする必要はありません。
なぜなら、近年の採用試験でほとんど実施されていないものだから。正直、無視しておいても良いくらいです。
ただ、圧迫面接の背景は知っておいて損はないので、これから公務員試験を受験する方向けに解説します。
面接は圧迫面接に関する知識以外にも、数多くの押さえておくべきポイントがあります。面接の総合的な情報は下記の記事でまとめているので参考にしてください。
>>公務員面接にあっさり合格してしまう人が実践している5つのこと
こちらもCHECK
-
公務員面接にあっさり合格してしまう人が実践している5つのこと
続きを見る
もくじ
圧迫面接試験の定義
公務員試験を初めて受ける人は「圧迫面接」という言葉は聞きなれないですよね。
圧迫面接に明確な定義はありませんが、受験者に対して高圧的な態度を取ったり、答えづらい質問をしたりすることを言います。
具体的な圧迫面接の内容
- 受験生の回答を全て否定する
- リアクションせず、無関心をよそおう
- 試験内容と全く関係ない質問をする
ちなみに圧迫面接は、公務員試験だけでなく民間の採用試験でも実施される場合があります。
新卒の就職活動で、圧迫面接を受けた経験の有無を調査した結果は以下のとおり。
民間でも圧迫面接が行われています。
官公庁が圧迫面接試験をする理由【チェックされるポイント】
圧迫面接には、必ず採用者側の意図が隠されています。
この項では、圧迫面接で受験生のどの部分を見ているか解説していきます。
ポイント①:受験生の本心を探るため
真面目で要領のいい受験生ほど、完璧に応えようとするため事前準備をしっかりしていきます。
そのため、ありきたりな回答になりがち。
採用者側がその回答を本心なのか作られた偽物の回答なのか、判断するのは難しいんですよね。
そこで、あえて答えにくい質問や全く準備できないような質問をすることによって、受験生の本心を引き出そうとしています。
ポイント②:ストレスに耐えられるかどうか
公務員はストレスが想像以上にあるものです。
仮に公務員試験に合格して、実際に働き始めてメンタルの不調により休職してしまう可能性もありますよね。
そこで、あえて受験生に対して威圧的な態度を取ることによって、本当に受験生が「公務員としてやっていけるかどうか」試しているのです。
ポイント③:適切なコミュニケーション能力があるか
公務員として働いていると、全ての人が好意的な態度を取ってくれるわけではありませんよね。
具体的には、
- 興味がない素振りを見せる
- 面接官が「あいずち」を打ってくれない
など。
そういった自分にとって、話しづらい環境を作って受験生が適切なコミュニケーションを取れるかどうか見ています。
ポイント④:柔軟性があるか
公務員として働いていくうえで、予想外の出来事は起こるものです。
その際に、焦って適切な判断ができないと仕事になりません。
例えば「特技を披露してください」など、面接に関係ない指示や質問で受験生に揺さぶりをかけます。
追い詰められた状況でも、柔軟に対応できる見ています。
圧迫面接試験の対策方法
圧迫面接だからといって、特別な準備をする必要はありません。
通常の面接準備と同じでも十分に対応することができます。
ただ、あえて言うのであれば下記のようなことを意識してください。
冷静になること
まずは冷静さが必要です。
予想外の質問をされて、焦ってしまうと面接官の思い通りになってしまいますよ。
どんな質問をされても「あー圧迫きたな」くらいの余裕さを持って対応しましょう。
具体的には、一呼吸してから笑顔で答えると面接官に印象を残すことができます。
質問を深掘りする
例えば、「あなたが学生時代に頑張ったことを教えてください」と質問されたとしましょう。
- 面接官:あなたが学生時代に頑張ったことを教えてください
- 自分:はい、高校生の時にバスケットボール部の活動を頑張りました
- 面接官:どのように頑張ったのか教えてください
- 自分:全体の練習が終わってからも、1人で残って練習をしていました。また、朝早起きして練習していました。
- 面接官:自主練習をしたことによって、どのように成長しましたか?
- 自分:ドリブル能力が向上して、ゲームを俯瞰的(ふかんてき)に見ることができました
- 面接官:その能力はチームにどのよう点で貢献していますか・・・。
と、まぁこんな感じで「質問→答え」を繰り返していく方法です。
「もうこれ以上聞くことないよ!」っていうくらい深掘りしてみてください。
そうすると、本番で面接官に突っ込まれた時にも柔軟に返せるようになっていきますよ。
模擬面接を繰り返し行う
面接の対策で、模擬面接に勝るものはありません。
知識を蓄えることも大切ですが、必ず模擬面接は受けるようにしてください。
実際に考えていることと、口から出せることは全く違います。
そのため、考えていることを口から出す練習として、模擬面接を行うのです。
圧迫面接の対策と言いつつ、普通の面接対策と変わりません。
質問の深掘りは、圧迫面接以前に普通の面接でも行われるので、練習しておいて損はないですよ。
圧迫面接試験は廃止されつつある
ここまで、圧迫面接について解説してきましたが、そもそも圧迫面接自体が廃止の方向で進んでいます。
なぜなら、圧迫面接が時代に合っていないことや、官公庁にとってリスクがあるからです。
詳しく解説していきます。
採用の機会損失になる可能性がある
圧迫面接は、受験生自身が普段のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
また、面接官に発言を否定されるなどすると志望度が下がり、やる気を失ってしまうことも考えられます。
通常の面接を受けていれば合格していたような優秀な受験生が、圧迫面接を受けたことによって不合格になってしまうことも考えられますよね。
これは、官公庁として痛手でしかありません。
官公庁の評判に関わる
仮に圧迫面接を行ったとすると、SNSなどで様々な情報を拡散されてしまう危険性があります。
受験生がSNSや口コミサイトに投稿すれば面接官だけでなく、官公庁自体の信用や評判を下げてしまう可能性もありますよね。
このようなことが一度起きてしまうと、官公庁の信用を回復することが難しいといえます。
そのため、官公庁もリスクをおかしてまで圧迫面接をすることを避けています。
そもそも時代に合わない
圧迫面接は、「官公庁>受験生」という関係が成り立っています。
この関係では、面接試験で多少ひどい対応をされても受験生は従うしかなく、受験生は泣き寝入りするしかありません。
しかし、近年は受験生の売り手市場で少ない受験生を、多くの官公庁が取り合っている状態です。
そのため、圧迫面接が機能せず時代に合っていないと言えるでしょう。
圧迫面接をされたら見込みあり?
以前であれば、見込みのある受験生に対して採用者側が最後の揺さぶりをかけるために、圧迫面接をしていると言われていました。
結論から言うと、そういった情報は無視しておいて良いでしょう。
なぜなら、圧迫面接自体に明確な定義がないですし、受験生の受け取り方次第で変わってきますよね。
例えば、同じ面接内容でも受験生Aは圧迫と感じたけど、受験生Bには普通の面接と感じるなんてことはよくあります。
このように圧迫面接は曖昧なので、圧迫面接をされたからといって合否が決定するようなものではありません。
まとめ:通常通りの準備で問題なし
圧迫面接を恐れている受験生は多いですが、ほとんど考えなくても大丈夫です。
圧迫面接用の特別な準備をするよりも、通常通りの自己分析や模擬面接をしっかりとしていけば、面接試験は突破できますよ。