地方公務員

東京消防庁の教養試験の内容とは?【特徴と不合格を防ぐ対策法を紹介】

2022年5月22日

 

こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。

公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

 

東京消防庁の教養試験ってどんなものですか?
悩んでいる人

 

こんな疑問を解決できる記事を作りました。

 

この記事の内容

  • 採用試験の特徴
  • 試験内容
  • 対策方法

 

どのような問題が出題されるか知らないまま、勉強すると最悪の場合には不合格になってしまいます。

 

なぜなら、東京消防庁の教養試験にはある特徴があるため。

その特徴は以下の2つ。

  • 配点方法は、知能偏重型
  • 自然科学系の出題率高め

 

この記事で特徴を掴みつつ、今後の対策にお役立てください。

※記事は3分ほどで読んでいただけます。

 

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東京消防庁の教養試験の概要

 

東京消防庁の教養試験について、概要をまとめています。

 

教養試験の概要

  1. 試験時間:2時間
  2. 試験会場:区分によって異なる
  3. 出題様式:五肢択一式
  4. 出題問題数:45問
  5. 出題分野:知能分野、知識分野

 

上記が、東京消防庁の教養試験の基本情報になっています。

 

基本的に毎年、同じ形式で出題されているためしばらく形式が変更されるような心配はないでしょう。

 

他の試験科目については、こちらの記事を参考にしてください。

>>東京消防庁の試験内容とは?試験科目ごとに解説【独自の特徴あり】

こちらもCHECK

東京消防庁の試験内容とは?試験科目ごとに解説【独自の特徴あり】

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東京消防庁の教養試験問題内訳【実際に出題された問題】

 

東京消防庁は、試験問題の持ち帰りが認められている珍しい消防本部です。

過去3年分の出題データを掲載しているので、参考にしてください。※(Ⅰ類のデータ)

 

令和3年教養試験(5月実施)

 

一般知能の出題数:23問

  • 文章理解:8問
  • 判断推理:4問
  • 空間把握:2問
  • 数的推理:4問
  • 資料解釈:5問

 

下記は、問題の詳細になります。

番号 問題名 科目
No.1〜No.5 現代文:要旨把握 文章理解
No.6〜No.8 英文:空欄補充、要旨把握 文章理解
No.9〜No.12 論理命題、集合、対応関係、試合 判断推理
No.13、14 正八面体の展開図、切断面の形 空間把握
No.15〜No.18 球の半径、面積、旅人算、式を満たす整数の値 数的推理
No.19〜No.23 グラフ 資料解釈

 

ヤット
資料解釈は、増加率から始まり、比較系、正誤問題等、まんべんなく出題されているイメージです。

 

次は、一般知識です。

 

一般知識の出題数:22問

  • 政治:3問
  • 経済:1問
  • 時事:3問
  • 世界史:1問
  • 日本史:1問
  • 地理:1問
  • 国語:2問
  • 数学:4問
  • 物理:2問
  • 化学:2問
  • 生物:2問

 

下記は、問題の詳細になっています。

 

番号 問題名 科目
No.24〜No.26 国民の権利と義務、国会、民主主義の原理に関わる思想 政治
No.27 国民経済の指標とGDP 経済
No.28〜No.30 首相の在職日数、2020年国政調査、近年のアジア情勢 時事
No.31 百年戦争 世界史
No.32 室町時代の産業 日本史
No.33 地図の図法 地理
No.34、35 四字熟語 国語
No.36〜No.39 2次関数の最大値、集合、面積比、場合の数 数学
No.40、41 電流と磁場、コンデンサーに蓄えられる電荷 物理
No.42、43 非金属元素の単体と化合物、塩化水素の結合エネルギー 化学
No.44、45 生態系、生態や環境に関する記述 生物

 

令和2年Ⅰ類教養試験2回目(1月実施)

 

一般知能の出題数:23問

  • 文章理解:8問
  • 判断推理:4問
  • 空間把握:2問
  • 数的推理:4問
  • 資料解釈:5問

 

下記は、問題の詳細になります。

 

番号 問題名 科目
No.1〜No.5 現代文:要旨把握 文章理解
No.6〜No.8 英文:語彙の知識、会話文、文法 文章理解
No.9〜No.12 論理命題、集合、対応関係、位置関係、試合 判断推理
No.13、14 着色される立方体の個数、切断面の面積 空間把握
No.15〜No.18 整数、1次方程式、面積、確率 数的推理
No.19〜No.23 グラフ 資料解釈

 

次は、一般知識です。

 

一般知識の出題数:22問

  • 政治:3問
  • 経済:1問
  • 時事:3問
  • 世界史:1問
  • 日本史:1問
  • 地理:1問
  • 国語:2問
  • 数学:4問
  • 物理:2問
  • 化学:2問
  • 生物:2問

 

下記は、問題の詳細になっています。

 

番号 問題名 科目
No.24〜No.26 裁判所、人身の自由、権力分立 政治
No.27 国民純生産の計算 経済
No.28〜No.30 地球温暖化の問題、動物愛護、年金制度 時事
No.31 ジャンヌ・ダルク 世界史
No.32 江戸時代 日本史
No.33 日本の地形 地理
No.34、35 四字熟語、慣用句 国語
No.36〜No.39 記数法、確率、場合の数、式の展開 数学
No.40、41 熱、波の性質 物理
No.42、43 分離、電気分解 化学
No.44、45 生態系、生態や環境に関する記述 生物

 

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令和2年Ⅰ類教養試験1回目(8月実施)

 

一般知能の出題数:23問

  • 文章理解:8問
  • 判断推理:4問
  • 空間把握:2問
  • 数的推理:4問
  • 資料解釈:5問

 

下記は、問題の詳細になります。

 

番号 問題名 科目
No.1〜No.5 現代文:要旨把握 文章理解
No.6〜No.8 英文:会話文、文法、語法 文章理解
No.9〜No.12 論理命題、集合、対応関係、位置関係、暗号 判断推理
No.13、14 最初に戻ることが可能な図形、サイコロの面の数 空間把握
No.15〜No.18 条件を満たす自然数の値、旅人算、辺の長さ、自然数の和 数的推理
No.19〜No.23 グラフ 資料解釈

 

次は、一般知識です。

 

一般知識の出題数:22問

  • 政治:3問
  • 経済:1問
  • 時事:3問
  • 世界史:1問
  • 日本史:1問
  • 地理:1問
  • 国語:2問
  • 数学:4問
  • 物理:2問
  • 化学:2問
  • 生物:2問

 

下記は、問題の詳細になっています。

番号 問題名 科目
No.24〜No.26 裁判所、人身の自由、権力分立 政治
No.27 国民純生産の計算 経済
No.28〜No.30 地球温暖化の問題、動物愛護、年金制度 時事
No.31 ジャンヌ・ダルク 世界史
No.32 江戸時代 日本史
No.33 日本の地形 地理
No.34、35 四字熟語、慣用句 国語
No.36〜No.39 記数法、確率、場合の数、式の展開 数学
No.40、41 熱、波の性質 物理
No.42、43 分離、電気分解 化学
No.44、45 生態系、生態や環境に関する記述 生物

 

参考

Ⅰ類のみの例ですが、基本的にⅡ類もⅢ類も問題数と種類はⅠ類と変わりません。

Ⅰ類を参考にするようにしましょう。

 

過去問については、こちらの記事をご覧ください。

>>東京消防庁の過去問【過去問から学べること】おすすめの参考書も紹介

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東京消防庁の過去問【過去問から学べること】おすすめの参考書も紹介

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東京消防庁の出題傾向【東消特有の出題傾向あり!】

 

東京消防庁は他の消防本部の教養試験に比べ特徴的な部分があります。

以下の3つになります。

  1. 知能偏重型
  2. 自然科学系の出題数の多さ
  3. 資料解釈の出題数の多さ

 

順番に解説していきます。

 

①知能偏重型

 

東京消防庁は一般知能が大きく合否関わってきます。

なぜなら、一般知能の配点の方が大きいため

必ず、一般知能23問の中で6割以上は取るつもりで勉強しましょう。

 

②自然科学系の出題数の多さ

 

自然科学系だけで10問近く出題されています。

理数系が得意な受験生は、ここで得点を稼げる可能性がありますね。

 

ヤット
僕は完全に文系だったので、この辺りはほぼ全滅でした。

 

③資料解釈の出題数の多さ

 

資料解釈は脅威の5問。

ここまでの出題数は、東京消防庁以外の試験で見たことがありません。

必然的に計算の速さが求められますね。

 

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どんな対策が必要か?【一般知能を極めよう】

 

東京消防庁の教養試験において、最も対策が必要なのは一般知能分野です。

その理由は、3つあります。

 

理由①:問題数の多さ

 

東京消防庁の一般知能分野の出題数は45問中23問。

知能分野の中で細かく分けても、1科目4〜5問ほど出題されていますね。

 

これは、相当な出題数であり知能分野で安定して得点できるようになると、合格へ近づきます。

 

理由②:コスパの良さ

 

知能は一度解き方を理解してしまえば、どのような問題にも対応できるようになります。

 

なぜなら、知能の問題は表現方法を変えているだけで毎年似たような問題が多数出題されているため。

 

つまり、解き方さえ理解しておけば問題によって臨機応変に対応することが可能になります。

 

理由③:知識は賭け

 

正直言って、知識は賭けの要素が強いと言えます。

分かりやすく言えば「ピンポイントで暗記していないと答えられない」ということ。

 

「それが知識だ」という意見もあるかもしれませんが、知識の勉強範囲は膨大です。

 

知識に比べ、知能は圧倒的にコスパ良く得点に結びつけることが可能になりますよ。

 

ヤット
実際に僕自身は、全得点のうち知能7割、知識3割ほどの割合でした。

 

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まとめ

 

東京消防庁の採用試験は、特徴をつかんでおかないと不合格になる可能性があります。

特徴をつかみつつ、対策を進めていきましょう。

 

この記事の要約

【東京消防庁の教養試験の特徴】

①一般知能偏重型

②自然科学系の出題数が多い

【教養試験の対策】

①一般知能を極める

 

東京消防庁の教養試験は、しっかりと対策していけばそこまで怖いものではありません。

 

しかし、対策方法を間違っていたり、そもそも知識が足りていない場合は合格することが難しいかも。

 

今、この記事を読んでで足りていないなと感じた方は自分にとって最善の策を見つけていきましょう。

今からでも十分に間に合いますよ。

 

東京消防庁の全体像については下記の記事で詳しく解説しています。

>>東京消防庁の全て

 

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