こんにちは、元公務員のヤット(@kantan-koumuin)です。
公務員試験に合格するためのノウハウを解説しています。

こんな疑問を解決できる記事を作りました。
本記事の内容
当サイトの運営者であるヤットは、公務員として10年間の職務経験があります。
僕自身が受験で大変苦労したため、初学者目線で公務員関連情報などを解説しています。
消防士の採用試験では「年齢」が切っても切れない関係にあります。
実は、消防士には年齢の制限があります。
「20代後半ですが、消防士になりたいです・・・」という気持ちがある受験生の方にもお役に立つ記事になっています。
この記事を読み終えると、なぜ年齢制限が設けられているのか、そして「自分が受験できるのかどうか」がわかるようになります。
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もくじ
消防士に年齢制限がある3つの理由
消防士には早くて18歳、社会人枠では29歳前後(※1)でも就職できるようになっています。
例えば、
- 高校卒業してすぐに消防士になる
- 大卒で民間に就職してから消防士になる
なんてことができます。
しかし、なぜ消防士には年齢の制限があるのでしょうか?
この項では、年齢制限がある理由を解説します。
※1
基本的には高卒であれば受験できる自治体が多いですね。
あとは政令指定都市であれば29歳まで受験できます。
中核都市や小規模の消防本部になると、年齢の上限が引き下げられている場合もあるので注意しましょう。
逆に条件によっては30歳以上の採用も実施している消防本部もあります。
体力面
消防士と言えば、一般人が逃げるような火災に立ち向かっていくシーンを思い浮かべる方も多いでしょう。
消防士の仕事はとにかく過酷。ただでさえ危険な現場から人命を救助しなければなりません。
そのような過酷な現場を耐えるためには、ある程度の若さが必要です。
極端な例ですが、20歳の男性と60歳の男性では体力の差は歴然ですよね。
一概に若ければ良いというわけではありませんが、仕事の特性上「若さ」はどうしても採用基準の1つになってしまいます。
自治体への貢献度(年数)
現在、消防士の定年退職は60歳となっています。
今後多くの自治体で65歳が定年年齢になるのではないでしょうか。
つまり、18歳で就職した場合40年以上その自治体で働くことになりますよね。
仮に35歳で就職する場合と、18歳で就職する場合では自治体で働く年数は10年以上の差になります。
就職する時期が遅くなればなるほど、自治体へ貢献する年数は必然的に減っていきますよね。
自治体からすれば、より長きに渡って自治体に貢献してほしいという思惑があるでしょう。
費用面
消防士も公務員の1つなので、基本的に試験費用は無料です。
それではそのお金はどこから出ているのでしょうか?
答えは、皆さんの税金。
年齢制限を設けていない場合「記念受験」や「何となくで受験」する輩も増えていく可能性がありますよね。
そしてその結果、相対的に試験費用が増加します。
そういった受験生を選別しておくためにも年齢制限を設けざるを得ないのです。
各自治体の年齢条件をチェックしよう
実際に、各自治体の消防本部の試験をチェックしていきましょう。
政令指定都市を中心に表を作成しています。
参考にしてみてください。
北海道・関東甲信越
東海
関西
中国・九州
※年齢の下限については基本的に18歳以上のため、掲載していません。
参考
- 学歴の空欄部分→高卒(見込み)以上、学歴要件なし
- 身体要件○→視力等の制限
- 年齢制限→誕生日で掲載【例】(H4.4.2〜H12.4.1の場合、平成4年4月2日〜平成12年4月1日生まれの者 )
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消防士の試験で年齢は不利になるのか?
一概には言えませんが、基本的には気にしなくて良いです。
- 高校生だから・・・
- 社会人だから・・・
このようなことは気にしなくて良い。
なぜなら、各年齢や経験によって求められるものが異なるためです。
採用担当者からすると、
- 高校を卒業したばかり受験生→その有り余った体力を現場で活かしてほしい
- 社会経験がある20代後半の受験生→総務や営業等で培った経験を、裏方として活かしてほしい
こんな形で、必ず役割があります。

公務員の年齢制限については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
>>29歳で公務員になった筆者が語る、年齢制限が怖くない理由
こちらもCHECK
-
-
公務員試験に年齢制限がある理由と上限年齢を一覧表にまとめてみた
続きを見る
高齢化すれば難易度が上がる
「年齢は気にしなくて良い」とは言いましたが、全く気にしなければ不合格になってしまいます。
基本的に高校卒業したての18歳〜22歳までの受験生であれば、年齢のことを気にする必要はありません。
しかし、社会人や20代半以上の受験生は別。
体力面や経験から、採用担当者に厳しい目で見られることは実際にあります。
とはいえ、前項で触れたとおり自分の経験をうまくアピールすることができれば十分に合格することができます。

初心者がこれからすべきこと:3つのステップ
ここまで記事を読み進めてくださった方は「消防士の年齢制限」について理解を深めることができたと思います。
ここからは、試験に合格するために実際にどのように進んでいけば良いか解説します。
- 各自治体の試験概要を調査
- 各試験毎に「何」が必要か決めていく
- 実力に応じて独学か教育機関を活用するか決める
①各自治体の試験概要を調査
この記事では「年齢」について解説を重ねてきましたが、実際のところ年齢制限は各自治体においてバラバラです。
年齢の条件だけでなく、筆記試験の内容、体力試験の種目、論文、挙げればキリがありませんが、各自治体において独自で試験概要を決めています。
そのため、何も調べず準備を始めるのは絶対にNG。
必ず、自分で志望先の自治体の試験概要を調べるようにしてください。
②各試験毎に「何」が必要か決めていく
近年では、インターネットで「自治体の名称+消防士」と調べれば採用案内ページが出てきます。
例えば東京消防庁の採用試験ページでは、
第一次試験

出典:令和2年度 東京消防庁消防官(I類・II類・III類)採用試験案内より
第二次試験

出典:令和2年度 東京消防庁消防官(I類・II類・III類)採用試験案内より
第一次試験であれば、大きく一般知能と一般知識が出題されるため、この2つの分野を同時に勉強していくことが必要。
また、二時試験であれば体力検査や後述試験があります。
体力検査は消防士として業務を遂行できるかどうかの試験、口述試験は面接試験のこと。
それぞれで準備が必要となってきますね。
このように試験概要を元にどんな準備が必要なのか把握しておくことが大切です。
試験の優先順位については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
>>【失敗しない】公務員試験における教養・専門科目の優先順位の決め方
あわせて読みたい
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③実力に応じて、独学か教育機関を活用するか決める
試験概要を確認して、何が必要か把握した後は独学で受験するのか、教育期間でプロに協力してもらいながら受験するのか二択になります。
独学の場合
初心者から消防士を目指す場合、独学はおすすめしません。
なぜなら、やるべきことが多すぎるから。
上記で解説しているとおり筆記試験だけでも多くの分野を勉強する必要があります。
果たして、この量の準備をたった1人でこなすことができるでしょうか。
合格することは不可能ではないですが、合格への道のりが果てしなく長くなってしまう危険性あり。
教育機関を活用する
近年では、公務員系の学校が豊富に存在します。
- 専門学校
- 予備校(通学型)
- 予備校(通信型)
大きくはこの3つに分けられます。
上記3つにはそれぞれに特徴があり、自分に合った教育機関を選ぶ必要があります。

ちなみに、社会人が最短で消防士になるための予備校は以下の記事で解説しています。
>>【2023最新】社会人におすすめの公務員予備校を徹底比較
消防は幅広い年齢層を求めている
この記事はここまでです。
記事の要約
- 年齢条件には3つの理由がある
- これからすべきことは3つのステップ
①各自治体の試験概要を調査
②各試験毎に「何」が必要か決めていく
③実力に応じて独学か教育機関を活用するか決める
高卒すぐの受験生であれば、年齢について悩む必要はなし。
社会人の受験生は、しっかりとした対策を練っていけば十分に合格が狙える試験になっています。
自分の状況を把握してやるべきことをやっていきましょう。
消防士についてもっと知りたい方は、消防士とは?【元消防士が疑問に全てお答えします】を参考にしてください。
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