
でも公務員ってどんな仕事かわからにゃい。
ヤットさん教えてにゃ

それでは「公務員とはなんなのか」と言うところから解説していきましょう。
この記事でわかること
①公務員の根本
②公務員の種類
③給料に関すること
④公務員の魅力
それでは解説していきましょう。
もくじ
全ては憲法で定められている
公務員は基本的に法の下で働いています。
公務員としての根本は憲法にあるのです。
そして日本国憲法の条文の中に公務員に関することが記載されている条文があります。
それが日本国憲法第15条です。
日本国憲法第15条
日本国憲法には実際に公務員に関することが記載されています。
公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。

公務員試験の勉強をしたことがある人にはわかると思いますが、憲法はすごく難しく書かれています。
と言うことで、これから公務員を目指す人にはある一文を意識してほしいと思っています。
この意識が大切
日本国憲法第15条の中には「全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と言う一文があります。
皆さんは特にこの部分を意識しましょう。
この文章の中に公務員とはどうあるべきかと言う思いが全て詰まっています。
分かり易く言うと、公務員は日本国民が納めた税金で給料を頂いています。
そのために誰か1人のためでなく、全体の公共の利益のために全力で職務を全うしなければなりません。
ちなみに上記のことは、公務員として採用されれば宣誓しなければなりません。
公務員の種類
国家公務員
国の機関で働く人のこと。
国家公務員の種類
1府12省庁/裁判所/国会/国家総合職/国家一般職/国家専門職
地方公務員
地方公共団体で働く人のこと。
国家公務員の種類
都道府県/政令指定都市/市町村/東京特別区

そして、このサイトは地方公務員になるために特化しています。
ここからは地方公務員について詳しく解説していきます。
地方公務員
地方公務員は都道府県庁に始まり、警察官や消防士にまで至ります。
そして、地方公務員は公務員全体の8割に及び私たちの生活にも密接に関係している職種だと言えます。
試験の難易度
・上級
大卒程度と呼ばれ、将来を有望視される人材と言える
・中級
短大、専門学校卒業程度で、保育士や栄養士などもある
・下級
高卒程度と呼ばれ、県庁や市町村など

職種

行政職
事務的な仕事がメイン。仕事の内容は書類作成、イベント等の企画など多岐に渡る。異動のスパンは3〜4年で変わるため、幅広い仕事を任されるようになる。
資格・免許職
行政機関が発行する免許や資格を持って業務に従事する。具体的には公立幼稚園の教諭や病院の医師など。中には国家資格もあり、高度な知識と実務能力が要求される。
資格・免許職のジャンル別
福祉関係 | 保育士、保険士、精神保健福祉士、心理士、児童自立支援専門職など |
病院関係 | 医師・看護師、管理栄養士、放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技師、作業療法士など |
学校教育関係 | 幼稚園教員、小学校教員、中学校教員、栄養士、学芸員など |
その他 | 航海士、機関士、獣医師など |
技術職
民間企業のような高い専門知識は求められていない。各区分の基本的知識を活かしながら住民の生活を支える仕事。
技術職のジャンル別
建築 | 都道府県や市町村の建築課などで建築物の検査申請業務を任される地方公務員。建築基準法に従い、安全基準が守られているか厳しくチェックする |
土木 | 都道府県や市区町村の土木課、道路課、公園課、水道課などに勤務する地方公務員。都市計画や水利事業、水道管理などのインフラ整備やデザイン設計と関係が深い |
電気 | 公共施設や公共設備の電気系統を維持管理することが電気職の仕事。都市の各地に安定的に電気を供給されるのは、電気職の資格を持つ人たちのおかげ |
機械 | 自治体が所有する機械設備の管理や開発設計を担当する。配属先は、主に建築課や環境課である。公共施設の機械設備の維持管理も業務の1つ |
化学 | 化学物質の調査を通して都市の環境を守る。水質汚染や排気ガスによる環境汚染は市民にとって、重大な問題である。調査や行政指導によって、都市の環境が守られている |
農業 | 地方の農業政策に携わる。地元の名産をPRするための管理業務を行なったりする |
公安職
主に治安をつかさどる、または治安維持に従事するするものとして規定された公務員
代表的な職種
消防職 | 地方都市の消防署に勤務する。火災などが発生すれば出動し消火・救助・救急業務に従事する。近年では防災の観点から消防査察や若年層に対する防災教育等にも力を入れている。 |
警察職 | 各地方自治体の警察署に勤務し、それぞれの課に配属され捜査に従事する。交番勤務や運転免許センターへの出向もある |


これはあくまで地方公務員の仕事の種類や内容を表面的に説明しただけです。
今後は各業種にスポットライトを当てて掘り下げた記事も公開しますのでご覧ください。

公務員の給料はどのくらい?


解説していきましょう。
公務員の基本給
公務員は民間企業と異なり、給与のルールが公開されています。
俸給表という給料表があります。
俸給表には「号棒」と「職務給」という客観的な基準で成り立っています。
自分が幾ら給料が貰えるかは、この俸給表を見れば一発でわかるため生涯にわたって人生設計を立てることが可能になります。
実際に国の人事院で俸給表が公開されていますので、気になる方はこちらをクリックしてください。

ボーナス
国家公務員の場合は、俸給月額の4.5ヶ月分を支給するように法律で決まっています。
今後変わっていく可能性もあります。
これは民間企業との比較でボーナスの支給額が決まっているからです。
ちなみに国家公務員は145.9万円、東京都の職員は150.2万円のボーナスを支給するという発表がありました。
皆さんが就職したい自治体によって差があるので調べてみてください。
公務員の魅力

やっぱり安定しているところかにゃ!
公務員には様々な魅力が隠されています。
そんな魅力をサクッと紹介します。
安定している
給料についての話の際にもお伝えしましたが、公務員の給料は何十年も先まで大体決まっています。
民間企業でそんなところは無いでしょう。
しかも今はコロナの影響もあり公務員人気が高まっています。
それはやはり世間の公務員の印象が「安定している」と感じているからではないでしょうか。
福利厚生も整っており、地方公務員には26種類もの手当があり、手当の分だけ給料が増額されます。
例えば育児休暇は多くの一般企業で1年程度となっていますが、公務員はなんと最大3年間も取得できます。
このように公務員の地位は法律で守られており、一般企業に比べてはるかに安定しているのは言うまでもありません。

実力主義
公務員になるためには採用試験を受験する必要があり、この採用試験を突破した人間だけが晴れて公務員になれます。
例えばエントリー時点でどんな学歴であろうと差別されません。
全ては試験の点数で決まります。
また民間企業の多くは新卒採用が多いですが、地方自治体は積極的に社会人経験者や既卒者を採用しています。
その背景には日本の社会が多様化しており、そこに対応できる人材を広く求めているからでもあります。
つまり、今は新卒や既卒に関係なく公務員になりやすい時代なのです。

年齢を気にしているのなら、全く問題なしです。
大切なのは最後まで諦めないことです💪
全てにおいて平等
公務員はとにかく平等です。
地位や思想に関係なく、誰もが公務員になることができます。
採用試験は一部年齢制限や採用条件があるものの、ほとんどの人が受験することができます。
また、男女平等の観点からも非常に優れたものがあります。
公務員は採用・給与・昇進・休暇・仕事内容など全てにおいて男女平等です。
公務員の産休・育児休暇の取得率は9割を超えます。
結婚した後も働き続けたいという女性は公務員は魅力的な選択肢ではないでしょうか。
まとめ
本日の記事はここまでです。
公務員に関する情報を大まかにまとめてみました。
もちろんもっと細かい話をしようと思ったらいくらでもできますが、まずは「公務員ってこんな感じの仕事だな」と軽くわかっていただければ幸いです。
ちなみに公務員に関する知識は面接においても質問される可能性があるので、覚えておいて損はありません。
今後は職種ごとに掘り下げた記事なんかも書いていきますので、参考にしてください。


地方公務員〜国家公務員まで知り合いが居ますよ😊
最近は人事関係の仕事をしている仲間も居るので、そう言った情報も発信していきますね!

このサイトでしか知れないこともたくさんあるにゃ!
皆さんお楽しみに。